皆さんも漢検を受験しようと思った時、どのレベルが自分にあっているのか、どんな勉強をしたら良いのか悩んだことはありませんか?
今日はそんな数ある級の中から、漢検6級について詳しく解説します。
・漢検6級の概要
・漢検6級のレベルについて
・漢検6級の勉強法
これを読めば、漢検6級のレベルや勉強法がわかり、自信を持って受験に臨めることでしょう!
目次
漢検6級の概要
はじめに、漢検6級の基本情報についてご紹介します。
漢検には個人受験、団体受験、漢検CBT受験という3つの受験方法がありますが、漢検六級はどれも対象です。
個人受験 | 団体受験 | 漢検CBT受験 | |
受験日程 | 年3回 | 年3回 | 都合の良い日に受験可能 |
受験費用 | 2000円 | 2000円 | 2000円 |
受験会場 | 申し込み時に選択した受験地区から検定協会より指定される | 学校などの準会場 | 全国各地のCBT受験に対応した機関空席状況に合わせてお近くの機関を選択可能 |
受験時間 | 60分 | 60分 | 60分 |
漢検CBT受験は年3回の検定日に縛られず、都合の良い日に受験可能というメリットがありますが、パソコンを使用する試験ですので、お子様が受験する際は基本的なパソコン操作といった点も考慮して受験されることをおすすめします。
耳より情報!漢検受験がお子様におすすめ理由
・コツコツ続ける学びの習慣が身につく!
・「努力」が「合格」につながって「自信」「挑戦心」が芽生える!
・無理なく楽しく!基礎学力が身に付く。
(引用:日本漢字能力検定 HP)
これまで多くの小学生をはじめとするお子様が受験してきた漢検は、受験勉強の過程においてこれまで勉強してきた漢字の復習になることはもちろん、上の級に挑戦することで予習にもなります。
また、日頃から勉強する習慣が身につき、漢字以外の学習にも繋がっていくなどメリットは様々です!
漢検6級のレベルは何年生向け?
さて、皆さんもご存知の通り漢検は10級〜1級まで存在する検定試験です。
そうなると各級のレベルが気になりますよね。
ずばり漢検6級のレベルは、漢検の公式HPによると
小学5年生修了程度です!!
ただ一言に小学5年生修了程度と言っても、出題範囲の漢字は835字なので、普段受けているような学校のテスト範囲と比べると、お子様にとっては決して少なくありません。
じゃあ実際には、小学5年生修了程度のレベルのどんな問題が出題されるのか、そして実際にはどのくらいの人が合格するのか気になりますよね?
ここから次の項目について詳しく説明していきます。
・漢検6級の出題内容について
・漢検6級の合格率
ここを読めば漢検6級のレベルについてより具体的なことがわかります!
漢検6級の出題内容について
漢検6級の出題内容は以下の通りです。参考までに小学4年生修了程度の7級と比べてみましょう。
漢検6級(835字) | 漢検7級(642字) | |
出題内容 | ・漢字の読み ・漢字の書き取り ・部首/部首名 ・筆順/画数 ・送り仮名 ・対義語/類義語 ・同音/同訓異字 ・三字熟語 ・熟語の構成 |
・漢字の読み ・漢字の書き取り ・部首/部首名 ・筆順/画数 ・送り仮名 ・対義語 ・同音異字 ・三字熟語 |
お気づきでしょうか?
小学4年生修了程度の7級と小学5年生修了程度の6級では大差無いように感じますが、
出題内容を比べてみると、6級のほうが出題内容が増え、より漢字に関する知識を詳しく求められていることがわかります。
特に元々漢字にあまり興味のないお子様や国語が苦手なお子様にとっては、そのレベルと同じ学年であっても難しく感じてしまうかもしれません。
ですから、単純に小学5年生修了程度だからといって、小学5年生なら問題ない!と安易に判断することはおすすめできません。
このレベル設定は出題範囲の漢字数から算出された目安だと考えたほうがベターでしょう。
7級のレベルに関してはこちらの記事をどうぞ。
漢検6級の合格率と難易度について
漢検6級の合格率は例年約80%です!
この数字を見る限りでは難易度はそこまで高くはない印象を受けますね。
しかしながら、漢検の落とし穴はここにあります。
合格率が高いからといっても、漢検は何級であっても何歳でも受験できる資格です。つまり、小学5年生修了程度のレベルだからといって、必ずしも小学生だけが受験しているわけではなく、大人が受験して合格率を上げている可能性もあるということです。
この注意点も踏まえた上で、これまでのことをまとめると、漢検6級の難易度を判断する上でのポイントは以下のようになります。
・漢検6級は小学5年生修了程度(主催者 漢検HPより)
・出題範囲は常用漢字835字
・合格率は例年80%以上(但し、合格者が小学生とは限らない)
これらを参考に、お子様のチャレンジ精神を養う意味でも漢検を受験させることは非常に良い経験になることでしょう。
漢検6級の勉強法
ここまで漢検6級のレベルについて詳しく解説してきましたが、ここからはそのレベルに応じた漢検6級の勉強法に具体的に解説していきます!
ここを読めば、勉強が苦手なお子様も、挑戦したいけど何から始めたら良いのかわからないという人も楽しく勉強を続けるための方法が見つかることでしょう!
さて、漢検の受験の特徴の一つは、試験問題のほとんどが記述式であるという点です。
ですから、毎日コツコツ勉強して確実な知識を身に付けることが大切です!
漢検六級に挑戦される方の中には、まだ学校の授業以外の自己学習に馴染みのないお子様も多いかと思います。
そんな時に大切なことは楽しみながら、飽きずに勉強を続ける、ということです!
次に日本漢字能力検定HPにおいて紹介されている受験レポート等を参考に、具体的な勉強法をご紹介しましょう。
ここでは初めて受験される方や、勉強が苦手なお子様が楽しく勉強を続けるための具体的な勉強法について以下の3つをご紹介していきます。
これらを実践すれば、合格に大きく近づくことでしょう!
(勉強法1)毎日少しずつ着実に漢字を覚えていくためにマイルールを作ろう!
(勉強法2)漢検6級から新しく登場する「熟語の成り立ち」をしっかり対策!
(勉強法3)親子で一緒に漢検に挑戦!クイズ形式で楽しく復習!
(勉強法1)マイルールを作って着実に漢字を覚えよう!
・1日◯ページ公式テキストの書き取り問題をする。
・公式テキストで間違えた漢字は◯回以上書き取りをする。
・新しく覚えた漢字を使って◯つ以上文章を考える。
といったように、自分の中でのルールを作って学習することで簡単に勉強の習慣を身に付けることができます。
このルール作りのポイントは決して無理なノルマを作らないという点です。
なぜなら、冒頭でも述べたように漢検6級は小学5年生修了程度というレベル設定から、受験される方の中には小学生や、まだ勉強の習慣がついていないお子様が多く、何時間も継続して勉強をすることは難しいでしょう。
そのことから、こういった終わりが明確に見える学習計画を立てることで、集中して勉強を続けられることでしょう。
(勉強法2)「熟語の成り立ち」をしっかり対策!
漢検6級と漢検7級との大きな違いとして、新たに「熟語の成り立ち」について問う問題が存在します。
これは単純に漢字を覚えただけは解くことはできません。
漢字を新しく覚える際には、同時にその漢字からできる熟語と、その熟語の意味も併せて覚えることが大切です。
その際には漢字辞典、または国語辞典も活用することをおすすめします!
辞典を活用することで、より漢字に関する詳しい情報を知ることができ、これもまた、勉強に慣れていないお子様にとっては漢字に興味を持つ、良いきっかけとなることでしょう。
(勉強法3)親子で一緒にクイズ形式で楽しく復習!
漢検は大人でも気軽に受験することができます。ですから、親子で一緒に受験されることもおすすめです。
身近な存在であるご両親の勉強している姿を見せることでお子様のやる気にも繋がり、また親子で競い合うことで、お子様にとってはゲーム感覚で最後まで楽しく勉強することができます。
そしてその日の分の勉強の振り返りを、クイズ形式で出し合ってみてください。楽しく復習することで、より記憶に残りやすくなることでしょう。
また、その際にお子様には答えの根拠なども質問する時間を設けましょう。
人間は誰かに説明することで、頭の中で物事が整理され、より知識が吸収しやすくなるという傾向があるからです。
いかがでしたか。
確実に知識を身につけるために重要なことは、毎日漢字に触れることです。
ぜひ色々と試行錯誤しながら自分に一番あった勉強法を見つけてくださいね。
漢検6級おすすめテキスト・アプリ
勉強法がイメージできたところで次に気になるのがテキストですね。
ここではお子様にもわかりやすく、楽しく勉強が続けられるテキストをご紹介!
これを読めば漢検6級合格への大きな一歩が踏み出せます!
「6級 いちまるとはじめよう! わくわく漢検」
出版:日本漢字能力検定協会 1日10分!手軽に取り組める! 可愛いイラストやシールも付属されており |
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「漢検 漢字学習 ステップ 6級」
出版:日本漢字能力検定協会 漢字一字一字を丁寧に学習できる。 書き取り問題だけでなく幅広い分野の練習問題に対応。 |
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「いちまると旅しよう! しりもじ漢検」
漢検協会初の漢字学習アプリ! スマートフォンを活用して隙間時間も お子様へのきっかけづくりにもおすすめです。 |
まとめ
さぁこれであなたも漢検6級に関する知識はバッチリです!
漢検6級はお子様の勉強習慣を身に付けながら、挑戦する力も養える非常に良いチャンスになることでしょう!
受験チャンスも多く、身近な漢字だからこそすぐに始める漢検を是非この機会に受験してみてはいかがでしょうか。
・漢検6級は小学5年生修了程度のレベル。
・漢検6級の合格率は例年約80%。
・漢検6級合格のためには毎日コツコツ勉強をすすめることが大切。
一つ下、上の級についても知っておきたいという人はこちらをどうぞ。