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【独学可能?】医療事務管理士の難易度や過去問、テキストの選び方

数ある医療事務に関する民間資格の一つの「医療事務管理士技能認定試験」。

 

この試験に合格して仕事に活かしたいけれど、

「実際、医療事務管理士技能認定試験では、何を問われるのか?」

「医療事務管理士技能認定試験の合格率はどのくらいなのか?」

「独学で勉強しても、医療事務管理士技能認定試験に合格可能か?」

といったような疑問を持っていませんか?

 

この記事では、

  • 医療事務管理士技能認定試験とは?
  • 医療事務管理士技能認定試験の合格率
  • 医療事務管理士技能認定試験は独学でも合格可能か?

について、詳しく解説します。

 

他にどんな医療事務の資格があるか先に見て置きたい方はこちらを先にどうぞ。

医療事務の資格の種類や特徴!難易度やおすすめは?

医療事務管理士技能認定試験とは?

医療事務管理士技能認定試験とは、医師や看護師、薬剤師といった国家資格とは異なる、民間資格の「医療事務管理士」を取得するための試験で、技能認定振興協会(JSMA)が管理しています。

医療事務管理士は、医療事務の資格として昭和49年に日本で初めて誕生した資格で医療機関に広く知れ渡っています。

医療機関で一番最初に患者様に接するのは、医事課職員やクリニックの受付担当者。

診察の受付から始まり、カルテの管理、診療費の請求、会計など、さまざまな業務を担当します。

そんな医療機関の顔とも呼べる、医事課職員や受付担当に必要な

  • 患者様に対する接遇力
  • カルテの内容の理解力
  • 治療費を計算する知識とスキル

を、JSMA技能認定振興協会の独自の基準を満たしているかの試験します。

合格すると「 医療事務管理士」の称号が付与されて、認定合格証が交付されます。

なお、医療事務管理士技能認定試験には、

  • 医科 医療事務管理士技能認定試験
  • 歯科 医療事務管理士技能認定試験

の2種類があります。

医療事務管理士技能認定試験の合格で得られるメリット

クリニックの受付や、医療機関の医事課職員への就職には、特に資格などは必要ありません。

ですが、履歴書に「 医療事務管理士」(技能認定振興協会(JSMA)認定合格証  所持)の一行があることで、「自分は仕事に対しての基礎知識がある」ということをアピールでき、自分への自信も持てます。

医療事務管理士技能認定試験は、医療機関の認知度も高い上に、「患者様に対する接遇力」「カルテの内容の理解力」「治療費を計算する知識とスキル」などの広い範囲を網羅してます。

なので、試験に合格して「 医療事務管理士」の称号が与えられれば、就職や転職の際に良い評価が受けられ、有利になるかと思います。

特に、実務経験のない人にとっては、医療事務管理士技能認定試験に合格した証は、積極的に学ぼうと努力したことや仕事に対しての意気込みとして、プラスに評価されるでしょう。

実際、この資格を持っていると仕事の間口も広がります。

医療事務管理士の主な仕事

医科 歯科
院内での仕事 受付業務

病棟クラーク業務

会計業務

カルテ管理業務

オペレータ業務

レセプト業務

受付業務

会計業務

カルテ管理業務

オペレータ業務

レセプト業務

院外での仕事 クリニック
保険調剤薬局
検診センター
健康保険組合
保険請求審査代行機関
医事コンピュータのシステム会社
損害保険会社
保険請求審査代行機関

コンピュータのシステム会社

支払基金

このように、医療事務管理士の業務は、さまざまあります。また、医科、歯科ともに院外での職場で活躍することもできます。

医療事務管理士技能認定試験の詳細

医療事務管理士技能認定試験の詳細は以下の通りです。

医科 医療事務管理士技能認定試験

会場試験 インターネット試験
受験資格 問わない
受験科目 医科医療事務
実技試験・学科試験(両科)
試験日 奇数月の第4土曜日(年6回実施) 受験料の決済完了後から2週間以内
試験時間 実技試験:3時間
学科試験:1時間
3時間(学科 実技)
試験内容・出題範囲 (1)実技試験:診療報酬明細書を作成するための知識
レセプト点検、レセプト作成(外来・入院)
(2)学科試験・法規 (医療保険制度・後期高齢者医療制度・公費負担医療制度等の知識)
・医学一般 (各臓器の組織・構造・生理機能 ・傷病の種類等の知識)
・保険請求事務  (診療報酬点数の算定方法・診療報酬明細書の作成・医療用語等の知識)
合格基準 (1) 実技試験:点検・各作成問題ごとに50%以上正解率。かつ、3問の合計で70%以上
(2) 学科試験:70点以上
実技・学科の合計得点70%以上
受験料 7,500円(税込)(学科・実技)
5,400円(税込)(免除あり※)

※会場試験の場合、学科・実技どちらか一方のみが合格した場合は、合格した科目の受験が6ヶ月間免除されます。

表:JSMA技能認定振興協会より抜粋
医科 医療事務管理士技能認定試験の詳しい日程や、試験会場などは、技能認定振興協会(JSMA)のウェブサイトで確認しましょう。

歯科 医療事務管理士技能認定試験

会場試験
受験資格 問わない
受験科目 歯科 医療事務
実技試験・学科試験(両科)
試験日 奇数月の第4土曜日(年6回実施)
試験時間 実技試験 3時間
学科試験 1時間
試験内容・出題範囲 (1)実技試験:診療報酬明細書を作成するための知識
レセプト点検問題1問・レセプト作成問題2問(外来)
(2)学科試験:・法規 (医療保険制度・後期高齢者医療制度・公費負担医療制度等の知識)
・医学一般 (生理機能 ・傷病の種類等の知識)
・保険請求事務  (歯科診療報酬点数の算定方法・歯科診療報酬明細書の作成・医療用語等の知識)
合格基準 (1) 実技試験:点検・各作成問題ごとに50%以上正解率。かつ、3問の合計で70%以上
(2) 学科試験:70点以上
受験料 7,500円(税込)(学科・実技)
5,400円(税込)(免除あり※)

※学科・実技のどちらか一方のみが合格した場合、合格した科目の受験が6ヶ月間免除されます。

表:JSMA技能認定振興協会より抜粋

歯科 医療事務管理士技能認定試験の詳しい日程や、試験会場などは、技能認定振興協会(JSMA)のウェブサイトで確認しましょう。

 

医療事務管理士技能認定試験の合格率

実施年月 医科 歯科
2020/01 62.7% 71.1%
2019/11 57.3% 63.6%
2019/09 49.8% 79.5%
2019/07 65.4% 79.4%
2019/05 47.3% 76.9%
2019/03 53.7% 61.3%
合格率平均 50%前後 70%前後

引用:JSMA技能認定振興協会より抜粋
医療事務管理士技能認定試験は、医科は50%くらい、歯科は70%くらいの合格率なので、難易度はそれほど高くなくチャレンジしやすい資格試験といえます。

医療事務管理士技能認定試験の合格者の声

医療事務管理士技能認定試験に合格することで、その過程の努力を自身で認め、仕事に対する視野も深まったことが分かりますね。

 

医療事務管理士技能認定試験は独学でも合格可能か?

医療事務管理士技能認定試験は、合格率、50~70%前後ということからもわかるように難易度もそれほど高くありません。

なので独学でも合格は可能です。

医療事務管理士技能認定試験の独学にあたって、

ポイント

  • 医療事務管理士技能認定試験の勉強のために用意するもの
  • 試験日に向けて計画的に勉強を進める
  • 実際の試験対策

以上、3つのポイントを解説します。

医療事務管理士技能認定試験の勉強のために用意するもの

テキスト類の紹介をします。

必ず持つべきもの

診療報酬点数表 最新版

出題範囲には、医科、歯科それぞれ、診療報酬明細書を作成するために必要な知識 が盛り込まれています。試験では、診療報酬の算出も出題されます。

診療報酬は、2年ごとに改定されます。そのため試験も最新の診療報酬点数に沿って出題されます。なので、診療報酬点数表は最新のものを購入してください。

診療報酬点数には医科・歯科・調剤の3種類がありますが、医科  医療事務管理士技能認定試験の受験には、診療報酬点数(医科)、歯科  医療事務管理士技能認定試験の受験には診療報酬点数(歯科)を選びましょう。

 

診療報酬点数は医療処置に保険の点数が何点かかるのかが記載されており患者様が受けた処置に何点かかったのかを辞書を引くように使います。

近年では、診療報酬の算出も電子化されているので、実際現場でどの程度、診療報酬点数表を手にするかわかりませんが、診療報酬点数の基本が載っていますので、まずは診療報酬点数表で点数を確認して計算機を使って診療報酬を算出することが勉強となります。

試験の際も会場に持ち込むことになります。内容が厚いので、章ごとにインデックスを付けるなどして使いやすいように工夫しましょう。

試験問題見本

技能認定振興協会(JSMA)の公式サイトに、医科、歯科ともに、「試験問題見本」のページがあり、そちらに過去の試験問題が挙げられています。実際にどんな感じの試験なのかが分かりますので参考にしましょう。

技能認定振興協会(JSMA) の試験問題見本

問題集

医療事務に関しての問題集は市販でいくつか発売されていますが、医療事務管理士技能認定試験に合格するためには、認定元の関連企業である、ソラスト教育サービスが発売している問題集を使うのがベストです。

問題集の内容は学科問題と実技問題に分けられ、出題傾向の高い問題が、試験の出題形式に合わせて掲載されています。

  • 医科試験問題集 解答と解説 2,100円(税込)
  • 歯科試験問題集 解答と解説 2,100円(税込)
  • 医療関連法規 1,980円 (税込)
  • 知っておきたい公費 2,640円 (税込)
  • 医学入門 2,200円 (税込)
  • 医療事務に役立つ身に付けたい接遇 1,760円 (税込)

などが、用意されています。

テキスト選びの注意点

通信教育などの医療事務管理士技能認定試験の対策講座の過去のテキストなどをオークション等で落札することをお考えの方もいるかと思いますが、あまりおすすめできません。特に初めて医療事務に携わろうとしている方には、おすすめできません。

 

なぜなら、診療報酬の点数が更新されているだけでなく、時には診療報酬を算出の方法自体が改訂されている場合があります。そのうえ、改定点が試験の内容になることもあるので、一番新しいテキストで学習することをおすすめします。

試験日に向けて計画的に勉強を進める

試験日は、医科のインターネット試験を除いて、年6回ありますので、自分のペースに合わせて、都合の良い日程を選べます。

試験問題の見本や、問題集をざっと見て、「ここを理解するのに、このくらいかかりそう」といった自分のペースを確認して勉強の計画を立てるのが良いかと思います。

 

医療事務管理士技能認定試験の歯科と医科の会場試験では、免除制度があります。

学科・実技いずれか一方のみが合格した場合は、合格した科目の受験が6ヶ月間免除されます。

どういうことかというと、不合格の方でも、学科・実技のどちらか一方が合格しているならば、6ヶ月以内なら、不合格の科目のみの受験でOKだということです。

その点も踏まえて再試験の日程を組み、そのうえで計画的に勉強すると良いでしょう。

実際の試験対策

合格の秘訣は、たくさんのレセプトを書くこと。
レセプトを沢山書くことにより、カルテの読み取りやレセプト作成上のポイントやコツが身につきます。

引用:技能認定振興協会(JSMA)ウェブサイト

実際、レセプト(診療報酬明細書)を書くことは、勉強しないとできません。

どんな患者様がいつどこで、どんな処置を受けたのかは千差万別です。

 

レセプト(診療報酬明細書)作成は暗記をして覚えることではなく、診療を受けた患者様の状況に合わせて無限にあります。

なので、どんな問題が来ても対処できるように、とにかくレセプトを書くことをたくさんこなしましょう。

 

まとめ

この記事では、医療事務管理士技能認定試験とは何か、などを具体的に解説しました。

「医療事務管理士」は、医事課職員や受付担当が医療機関で業務にあたるうえで必要なスキル、「患者様に対する接遇力」「カルテの内容の理解力」「治療費を計算する知識とスキル」を証明する医療事務系の民間資格です。

 

医療事務管理士技能認定試験の合格率は、50%~70%前後で、それほど難易度は高くないので、独学でも合格できます。

合格に向けての勉強に必要な問題集の情報もお示ししました。

 

医療機関にも認知されている資格なので、医療事務管理士技能認定試験に合格することで得られる「医療事務管理士」という称号は、医療業界が初めてな人にとっても自分をPRするのに有効です。

受験資格も不問ですので、医療業界に興味のある方は一向に値します。

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