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医療・調剤

【独学ok?】診療報酬請求事務能力認定試験の難易度やテキスト選び方

医療事務系の資格の最高峰と言われる診療報酬事務能力認定試験。

これから医療事務として現場で活躍したい、キャリアアップを目指したいと思う人であれば受験を検討するのではないでしょうか。

 

医療事務系の資格は数が多いため、自身の目指す職種や将来像に見合った資格でなければ意味がありません。

そのため、実際に受験勉強を始める前に、

「そもそも診療報酬事務能力認定試験ってどんな試験なの?」

ということが気になるのではないでしょうか。

 

また、勉強に費やすことができる時間が限られているなら、

「どれぐらい難しいの?」

「独学で合格できるの?」

ということについて知った上で、効率的に勉強を進めたいと思うはずです。

 

そこでこの記事では、

  • 診療報酬請求事務能力認定試験ってどんな試験?
  • 診療報酬請求事務能力認定試験の難易度はどれくらい?
  • 診療報酬請求事務能力認定試験は独学で合格できる?

ということについて詳しく説明していきます。

 

診療報酬事務能力認定試験ってどんな試験?

「診療報酬事務能力認定試験」は公益財団法人日本保険医療事務協会が実施する、医療事務資格試験のひとつです。

医療事務の仕事の中に、カルテからレセプトの作成をする診療報酬請求事務があります。診療報酬事務能力認定試験は、この事務を完璧にこなすことができるスキルがあるかを証明するための試験です。

診療報酬請求事務は、医療に関する幅広い知識が必要な上に、医療機関の収益に直接関わるミスの許されない非常に重要な仕事です。そのため試験は数多くある医療事務資格の中でも最も難易度が高いとされています。

関連記事

>>医療事務の資格にはどんなものがある?難易度や種類など解説

 

しかし実務上は、この資格に合格していなくても診療報酬請求事務はすることができるので、

「そんな難しい資格、無くてもいいなら取らなくてもいいかな」

「別に証明とかいらないんだけど」

と思う方もいるかもしれません。

そこで、なぜ診療報酬請求事務認定試験を受けるべきなのか、合格した場合のメリットについてご説明していきましょう。

合格のメリット

診療報酬請求事務能力認定試験に合格するメリットをはこの3つです。

  1. 求職活動の際に優遇してくれる
  2. 資格手当が出るところもある
  3. 幅広い医療知識が身に付く

 

診療報酬請求事務の資格を持っていると、求職活動の際に「優遇」してくれることがあります。何人かの応募者と競うことになった場合、医療に関する知識を持っている証明となるため、他の応募者との差をつけることができます。

また、勤務先にもよりますが、資格手当が出るところもあり給料アップが狙えます。

資格手当の相場は正社員だと月5,000円から10,000円程度、パートやアルバイトでは時給に30円程度上乗せされて支給されることが多いようです。

そしてなんと言っても最大のメリットは、「最難関試験に合格した医療事務のプロフェッショナル」ということで周囲から一目置かれる存在になることではないでしょうか。

知識が必要な難しい仕事でもこなす事ができれば、信頼度はアップし、昇進や後輩の育成など責任ある仕事を任せてもらえるようになるかもしれません。

 

このように試験合格によるメリットはたくさんあります。

「試験を受けてみてくなった」という方もいるのではないでしょうか。

そこで、そんなあなたのために診療報酬請求事務能力認定試験の詳細についてご紹介しておきましょう。

診療報酬請求事務能力認定試験の詳細

診療報酬請求事務能力認定試験の詳細はこのようになっています。

受験資格 問わない
受験科目 医科・歯科
試験内容 学科試験・実技試験
試験日・時間 7月・12月の日曜または祝日、3時間
受験料 9,000円

詳しい試験日などは公益財団法人日本医療保険事務協会の公式ホームページにて随時発表されますので、そちらを確認してください。

 

診療報酬請求事務能力認定試験の難易度はどれくらい?

医療事務資格の中でも最も難しいとされる診療報酬請求事務能力認定試験。具体的にどれくらい難しいのか気になりますよね。

そこで、過去の受験者の合格率などから難易度がどれぐらいなのかを見ていきましょう。

 

合格率は毎年約30%前後。年によっては25%程になる年もあり、難易度は高めな試験であると言えるでしょう。

これは、医療事務資格の中で最も受験者が多いとされる、医療事務技能審査試験の合格率が約60%となっていることからも明らかです。

 

ではなぜこれほど難易度が高いのでしょうか。

それは、

  • 出題範囲が広い
  • 合格ラインと呼ばれる、足切り基準が決まっている

ためであると言えます。

診療報酬請求事務能力認定試験は、学科試験と実技試験の2種類があり、受験の際はいずれも参考書や点数表の持ち込みが可能になっています。

つまり参考を暗記しただけの知識では合格ができないということです。知識を理解した上で、実際の現場でどのように応用していくのかを問われるため付け焼き刃の知識では合格するのが難しいのです。

 

また、実技試験と学科試験の両方に合格ラインが定められているため、どちらも一定数以上の得点をする必要があります。

それでは具体的にどれぐらいの得点をしなければならないのか、過去3回分の合格ラインを見てみましょう。

試験回 第51回 第50回 第49回
医科
(100点満点)
学科試験 70点以上 70点以上 70点以上
実技試験 80点以上 80点以上 80点以上
歯科
(100点満点)
学科試験 80点以上 80点以上 80点以上
実技試験 70点以上 85点以上 80点以上

このように、医科と歯科両方で7割から8割以上得点しなければなりません。

そして学科試験で合格ラインに達していないと実技試験は採点すらしてもらえないという、なかなか厳しい採点基準となっています。

しかも、この合格ラインに対して平均点は約60点から70点との結果も出ているため、合格するのにはそれなりの努力が必要と言えるでしょう。

 

診療報酬請求事務能力認定試験は独学で合格できる?

診療報酬請求事務能力認定試験の受験を検討している人の中には、

「なるべくお金をかけたくない」

「マイペースに勉強したい」

という思いから、独学での勉強を検討される方も多いのではないでしょうか。

 

そこで気になるのは「独学でも合格できるのか」ということですよね。

これについては、

  • 医療事務についてある程度の知識を持っている人
  • 知識ゼロでも時間に余裕がある人

なら独学での合格も十分可能であると言えるでしょう。

診療報酬請求事務能力認定試験は問題文が非常に複雑であり、学科試験、実技試験共に実践的な内容の問題が出されます。

そのため、医療事務についての知識があれば参考書やテキストを読むだけですぐ理解できるかもしれませんが、知識ゼロの場合はたっぷりと時間をかけないと理解するのが難しいのです。

 

それでは、これから独学で合格を目指す方に向けて、

  • 参考書やテキストの選び方
  • 勉強法

についてご紹介していきましょう。

参考書やテキストの選び方

参考書やテキストを選ぶ際は、

  • 初心者は試験の内容の前に、医療事務の基礎を固めるものを選ぶ
  • カラフル過ぎる、字だらけの真っ黒なものは避ける
  • 目次が見やすいものかを重視する

の3つのポイントを意識して選ぶようにしてください。

初心者は試験の内容の前に、医療事務の基礎を固めるものを選ぶ

診療報酬請求事務能力認定試験のための参考書やテキストのほとんどは、医療事務に関する知識がある程度ある人に向けて作られたものであることが多いです。なぜなら、試験事態が実務に即したものであるためです。

そのため、

「今まで医療事務について学んだことがない」

「医療事務の実務を経験したことがない」

という方は、まずは医療事務の基礎を学ぶことができる参考書やテキストが必要です。

その内容をしっかり頭に入れた上で先に進むようにしましょう。

カラフル過ぎる、字だらけの真っ黒なものは避ける

診療報酬請求事務能力認定試験ではただ参考書やテキストを暗記するだけでは合格できません。内容を理解した上で、実務でその知識をどのように活かすことができるかを理解していなければなりません。

そのため、読むことが億劫になるような参考書やテキストを選んでしまうと、途中で挫折してしまう可能性が高まります。

文章の中に図が適度にあるようなものを選ぶようにし、自分にとって見やすいと思えるものを選びましょう。

目次が見やすいものかを重視する

診療報酬請求事務能力認定試験を受験する際、参考書やテキスト、診療点数早見表は試験会場に持ち込みすることができます。

そのため、試験中に分からない単語が出てきた場合に、目次から即座に該当するページを探し出さなければなりません。

出題範囲が広いため参考書やテキストも分厚いものが多く、目次からいかに早く調べて答えを導き出せるかが合格へのカギとなります。

勉強方法

元々の知識量や勉強に当てることができる時間は人それぞれではありますが、独学で合格を目指す際にはこちらのポイントを参考にしてください。

  • まずは実技の勉強から始める
  • 参考書やテキストは流し読み
  • 過去問をひたすら解いて出題傾向を掴む

 

診療報酬請求事務能力認定試験は実技試験が非常に難しいです。カルテからレセプトを手書きで作成しなければならず、実務経験者であっても1問解くのに1時間はかかってしまうような内容です。

そのため、実技試験を攻略するにはとにかく何度も書いて慣れることが大切です。

学科試験については参考書やテキストの持ち込みが可能な上に、解き方のコツさえ掴めば正答率を容易にあげることができます。実技試験の対策に当てる時間を多くするためにも、まずは実技の勉強から始めてみてください。

 

そして前述した通り、参考書やテキストは持ち込み可能なので、単語を暗記しようとせず内容を理解することに努めましょう。試験中に参考書やテキストのどこに何が書かれているかをすぐに調べることができるよう、マーカーや付箋で分かりやすくしておくのもおすすめです。

参考書やテキストにひと通り目を通したら、過去問を何回も解きましょう。過去問を繰り返し解くことで問題の傾向を掴むことができ、本番に強くなります。

このポイントを意識して何度も繰り返し勉強することで合格に近づくことができます。独学は孤独との戦いですが、諦めずに継続して勉強することが大切です。

 

まとめ

それではここまでの内容についてまとめていきましょう。

まとめ

  • 求職活動に有利、給料アップ、幅広い知識がつくというメリットがある
  • 試験の難易度は高く、受験者の約30%しか合格しない
  • 独学での合格も十分可能だが、勉強には工夫が必要

診療報酬請求事務能力認定試験は難易度が高く合格するためには相当な勉強を必要とします。しかし取得できた時のメリットも多いため、医療現場で活躍するなら是非挑戦しておきたい試験ではないでしょうか。

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