図面を作成し、設計士のアシストをするcadオペレーター。
CADオペレーターの仕事をするにあたり、資格は取得しなくてはいけないのでしょうか。
「CADオペレーターの業務をするのに資格は必要なのか、意味がないのか?」
「資格試験の難易度はどうなのか?」
「独学できる資格試験なのか?」
といった疑問があるのではないでしょうか?
そういった方に向けてこの記事では、
この記事を読むとわかること
・CADオペレーターの業務をするのに資格は必要なのか
・CADオペレーターの資格を取得するメリットとは
・CADオペレーターの試験の難易度はどのくらいか
・CADオペレーターは独学でも資格取得できるのか
について解説します。
目次
CADオペレーターに資格は必要?
CADオペレーターは建築メーカーや自動車メーカー、デザイナーなどの方が設計した図面をCADというソフトに作成していく仕事です。
設計士さんの指示をもとに図面をCADソフトに作成する、と聞くと「専門性が高い仕事なのでは?」と思う方もいますよね。
実は、このCADオペレーターの資格は無くても業務自体は可能です。
資格で有名なヒューマンアカデミーからCADについて詳しく知れるデジタルパンフレットが貰えます。
⇒こちらのページの左下部「10秒入力!講座資料を見る」からご覧ください。
ですが意味がないという訳はなく、CADオペレーターの資格を保有することで、CADソフトを使用できる能力があることを証明できるというメリットがあります。
CADオペレーターに限らず、就職・転職活動をする際に一つのアピール材料となるのが資格です。
資格を取得するということは、その分野の知識が一定以上あるということを意味します。
よって、CADオペレーターの資格を保有することで、CADソフトに関する知識があるということをアピールすることができます。
なので、CADオペレーターを視野に入れている方で、資格をまだ取得していない方は資格の取得も考えてみると良いかもしれません。
*上記のページ左下部「10秒入力!講座資料を見る」から無料でデジタルパンフレットが貰えます
先ほども書いた通り、CADオペーレーターは資格なしでも業務が可能なため、明確に必要な資格はありません。
しかし、取得しておくことで就職や転職に有利になる資格は、主に次の4つです。
・CAD利用技術者試験
・建築CAD検定試験
・オートデスク認定資格プログラム
・Vectorworks操作技能認定試験
それぞれ、もう少し詳しく解説します。
CAD利用技術者試験
CADオペレーターとして最も知名度が高いのは、CAD利用技術者試験です。
CAD利用技術者試験は、
・2次元
・3次元
に分かれています。
名前の通り、2次元は図面を、3次元は立体的なモデルのデータを作成するための資格です。
2次元の方は基礎、2級、1級(機械)、1級(建築)、1級(トレース)の5種類に分かれており、3次元の方は2級、準1級、1級の3種類に分かれています。
基本は自分の目指すものにあった方の取得を目指せば良いのですが、特に2次元の方は、CADの基礎的な知識が身に付いているということを証明することができる試験です。
初心者の方やこれから資格取得の勉強をするという方はまずは2次元の方から、始めることをオススメします。
建築CAD検定試験
建築CADは名前からもお分かりの通り、CADの中でも建築に特化した資格です。
建築には、図面がつきものですので、建築CADは非常に需要の高い資格の1つとなっています。
建築CAD検定資格は4級、3級、2級、准1級に分けられていますが、4級は高校生の団体受験のみ可能な資格となっていますので、一般の方が受験できるのは3級からとなっています。
建築系の仕事に興味を持っている方であれば、絶対に取得を目指した方が良い資格の1つです。
建築cad検定についてはこちらの記事で詳しく書いています。
⇒【すぐわかる】建築CAD検定とは?合格率や勉強法を徹底解説
オートデスク認定資格プログラム
オートデスクはCADソフトを作成している企業の名前です。
つまり、この資格はオートデスクという企業が認定しているCAD資格となります。
オートデスク認定資格プログラムの資格には以下の2つがあります。
・オートデスク認定ユーザー
・オートデスク認定プロフェッショナル
プロフェッショナルはユーザーの資格保有と400時間以上の製品使用経験者を想定して作られた資格試験ですので、まずは、ユーザーの資格取得を目指すところから始めましょう。
オートデスクの開発するCADソフトウェアを利用している企業に対してであれば、資格を取得していることで、大きなアピールとなる資格です。
Vectorworks操作技能認定試験
この資格試験は、Nemetschek Vectorworks社(アメリカ)が開発するCADソフトウェアの操作技能を認めるための資格です。
これも、先ほどのオートデスク認定試験と同様、Vectorworks(ベクターワークス)のCADソフトウェアを導入している企業に対しては、より大きなアピールになる資格となります。
CADオペレーターの試験の難易度はどのくらい?
資格試験を受験するにあたり、試験の難易度は気になりますよね。
ここでは、CADオペレーターの資格がどのくらいの難易度であるのかを解説していきます。
それぞれの資格ごとに難易度は異なります。
各資格試験の難易度について、合格率を元に解説していきます。
CAD利用技術者試験
気になる難易度ですが、専門によって試験が分かれているため、それぞれの試験によって異なり、合格率も30〜60%台とかなり幅があることが特徴です。
2次元CAD利用技術者試験の基礎の合格率は65.7%(2019年度)とCAD利用技術者試験の中では、合格率が高い試験となっています。
3次元の2級は55.0%とこちらも決して低くはありません。
全くの未経験から始める方はまずは2次元なら基礎、3次元なら2級からの取得を目指してみてはいかがでしょうか。
建築CAD検定試験
建築CAD検定資格は4級(高校生の団体受験のみ)、3級、2級、准1級に分けられており、レベルが上がるにつれて難易度が高くなっています。
2019年度の合格率は、4級が89.8%、3級が71.7%、2級が58.6%、准1級が24.5%でした。
4級から2級までは比較的取得しやすいのに対し、准1級になるといきなり合格率がかなり低くなっています。
4級は基本的には高校生用の資格のため、一般の方であれば、まずは3級の合格から目指すことになりますが、それでも合格率を見る限り、難易度は決して難しくない試験と言えます。
オートデスク認定資格プログラム
合格率は正式には公開されていません。
ですが、ユーザーよりもプロフェッショナルの方が難易度が高く、80%以上の正答率で合格となります。
また、ユーザーの方の合格率は70%以上の正答率で合格です。
つまり、どちらも難易度の低い資格試験と言えます。
Vectorworks操作技能認定試験
こちらの試験に関しても合格率は残念ながら公開されていませんが、合格基準点は公開されています。
合格基準としては、全体の70%以上の正答率で合格となります。
難易度的には全体の70%以上を正解することで合格ができる試験となっているので、しっかり勉強すれば合格することができる試験と言えます。
総合的に見て、難易度の低い資格と言えます。
CADオペレーターの試験は独学で合格することは可能?
資格を取得するにあたり、独学で勉強するかスクールに通うかというのは重要な選択ですよね。
できることならお金はあまりかけずに独学して資格に合格するのが理想とする方は多いのではないでしょうか。
では、CADオペレーターの資格試験は独学の対策でも合格することは可能でしょうか。
結論からお伝えすると、これは可能です。
現に、独学で勉強し、CADオペレーターとして活躍されている方はたくさんいます。
ツイッターではCADオペレーターの勉強を独学されている方による投稿が多く見受けられます。
https://twitter.com/machikado_trp/status/1290974909926002689?s=20
https://twitter.com/yono0113/status/1291229420309495808?s=20
独学は基本的に、1人で勉強を継続することが難しく、途中で挫折してしまうことも少なくありません。
なので、上のような投稿だけではなく、「独学は大変」「教わるのが一番の近道」という意見も多くあります。
ですが、独学でも不可能なわけでは決してありません。
転職のためにCADのスキルを身につけたいという方や、手に職を付けたいという方は強い意志を持って取り組むと独学であっても合格に結びつきます。
それでは、どのように独学すれば合格することができるのでしょうか。
以下ではCADオペレーターの独学の方法について詳しく解説していきます。
まずは必要なものを揃えよう
独学を始める前にまずは合格を目指すのに必要なものを揃えましょう。
用意するものは、マウス付きのパソコン、CADソフト、テキストです。プリンターもあればベストです。
パソコンを準備するときに注意していただきたいのが、CADはマウス付きパソコンが必須だということです。
パソコンに関しては、ノートパソコンでもデスクトップのパソコンでもどちらでも大丈夫です。
プリンターは必須というわけではありませんが、図面を印刷することも多くあるので、できれば用意しておきましょう。
繰り返し練習しよう
まず一通りテキストを読み終えたら、練習を繰り返し、操作方法を覚えましょう。
練習をしたら、プリンターがあれば印刷し、作成した図面をチェックすることが大切です。
プリンターは必須ではないと先の解説でお伝えしましたが、画面上ではなかなか間違いに気づくことができないこともあります。
自分1人で作業を進められてしまうので、自分で間違いにも気づかなくてはいけません。
そのためにも、こまめにチェックをするために印刷をするのがベターです。
以上の理由から、可能であればぜひプリンターを用意することをオススメします。
ツイッターからも、練習の積み重ねが重要だということが伺えます。
独学でというか図面とか修正してるうちにだいぶCAD使えるようになったわ
— ∠にょり (@Bcott_nori) July 2, 2020
CADは慣れればいけるお!
教材もたくさんあるし独学でなんとかなる— あのん (@hashasanonn) May 26, 2020
ただし、独学がかなり難しいという意見も非常に多く見受けられます。
https://twitter.com/sounansya_/status/1278992113942716417?s=20
https://twitter.com/UMEmint_0127/status/1288406848790355968?s=20
こういった意見もツイッターにはたくさん投稿されています。
独学だと難しすぎるという場合や自分で勉強を進めていくことが難しいという場合は、独学ではなくスクールで教わることをオススメします。
また、最近はWEB上で公開されている動画にもCADの操作方法が確認できるものもあるので、まずは無料で動画を参考にして勉強し、それでも難しそうであればスクールを検討してみてはいかがでしょうか。
CAD講座であればヒューマンアカデミーが一番有名です。
無料のパンフレットでCADの資格の事が詳しく知れるので、まずはWEBパンフレットを貰いましょう。
⇒こちらのページの左下部「10秒入力!講座資料を見る」からご覧ください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、CADオペレーターの資格について詳しく解説しました。
今回解説したポイントを振り返りましょう。
・CADの業務自体は資格がなくても業務可能。
・ただ、資格を取得すると基礎を理解しているという証明になる。
・CADオペレーターの資格は様々な種類があり、それぞれ難易度が異なる。
・CAD自体は独学が可能。
CADオペレーターの資格は様々な種類があり、専門分野にそれぞれ分かれています。
各資格によって内容や試験の難易度が異なるので、気になる資格があれば公式サイト等で情報収集をしてみてください。