コンピュータや情報処理の検定の中でも人気の高い”p検”
なかでも進学や就職にむけてp検準2級の取得を検討されているのではないでしょうか?
取得を目指すにあたって
「p検準2級はすごいの?」
「合格率は高い?低い?」
「勉強法やテキストは?」
といった悩みもあわせてお持ちかと思います。
そのような方に向けてこの記事では
・p検準2級はすごいのか
・p検準2級の合格率
・p検準2級の勉強法やテキスト
といった内容について詳しく解説していきます。
目次
p検とは
p検とはかつては”パソコン検定”と呼ばれており、現在の正式名称はICTプロフィシエンシー検定といいます。
ICTとは
(Information and Communication Technology)の略
プロシフィエンシーとは
知識や技能を状況に応じて発揮する能力のことをいいます。
p検はコンピュータや情報処理などの分野に興味がある方にオススメの検定で、主に日本の企業のみならず、世界の企業を相手に活躍が期待できるスキルや知識を幅広く身につけることが可能です。
p検では5級・4級・3級・準2級・2級・1級と合計6つの階級にレベルが分けてあり、準2級は3番目に難易度が高い検定になります。
前後の級の難易度についてはこちらの記事で書いています。
>>P検3級は取得すると就職に有利?難易度や独学法なども徹底解説
p検準2級はすごいの?
結論から先にお伝えするとp検準2級は”すごい検定”です。
その理由として、p検定2級を取得することで、
・進学
・就職
などにかなり有利になるからです。
その他の商業系の検定や資格も進学や就職に有利になることもありますが、p検は準2級以上では幅広い活躍が期待できます。
ここではこの2つについて詳しく解説していきます。
p検準2級は進学に有利?
p検準2級はとくに高校や大学・専門・短大の受験に有利であり、また単位認定として認めている学校があります。
具体的に2020年の大学・短大の入試では、全国452大学・1071の学部で優遇され、2019年では全国68大学・144学科で単位認定とされております。
p検準2級は就職に有利?
p検準2級は就職先や転職先でパソコンの応用操作ができるレベルです。社会人として最低限求められるパソコンの知識がp検でいうと3級にあたるので、企業側としても即戦力として採用することが予測されます。
また、p検定準2級以上の検定では、
webサイトの構築
pcの接続
セキュリティ
などといったICTに関する知識やスキルが身につくので幅広く活躍することができます。
p検準2級の合格率は?
p検準2級の合格率は”高い”です。
理由としてはp検準2級の合格率の平均が60%を超えるからです。
ここでは各級ごとの合格率を表にまとめているのでご覧ください。
2020年度のデータ
4級 | 3級 | 準2級 | 2級 | 1級 | |
社会人・大学生 | 約88% | 約85% | 約81% | 約69% | 約29% |
中学・高校生(合格支援制度あり) | 約68% | 約51% | 約48% | 約48% | ー |
中学・高校生(合格支援制度なし) | 約83% | 約71% | 約72% | ー | ー |
実際に合格率を見ていただくと、社会人・大学生の合格率が80%をこえていることがわかります。また、中学・高校生も合格支援制度の有無で合格率が異なるものの、2つの合格率の平均は60%ですので、合格率は高いといえます。
とはいえ、試験が開催される年によってもちろん問題の内容も異なるので、当然試験の難易度も異なることが予測されます。ですのでしっかりとした試験対策が重要です。
合格支援制度とは、
4級~準2級の実技テスト(ワープロ、表計算)が事前に受験できる
といった制度であり、合格するとp検の受験の際、該当の等級・カテゴリーを免除されます。ですので中学・高校生は合格支援制度の”P検アプリ”を使用して検定に挑むことがオススメです。
p検準2級の勉強法について
p検定準2級を受験するにあたっての勉強法は
・独学
・独学以外
などといった2とおりの勉強法があります。
ここではこの2とおりについて詳しく解説していきます。
独学はどんな勉強法する?
独学でp検準2級取得するには大きく3つの勉強法があります。
独学勉強法その1
まず1つ目は、
p検定公式サイトで確認できる”無料模擬試験”を取り組むことです。
こちらは4級から2級まで各級の模擬試験に取り組むことができます。問題は各級3問ずつ用意されており、何回も取り組むことができるので、安心して試験本番に挑むことができます。
独学勉強法その2
2つ目は、
市販されている参考テキストを入手し勉強に取り組む方法です。
「模擬試験だけでは不安」
といった方にはオススメの勉強法です。ある程度パソコンを扱っている方で基礎知識がある方なら、テキストで試験範囲の学習に取り組むことで合格を目指せます。
独学勉強法その3
最後は、
タイピング練習です。
p検定準2級ではタイピングも試験範囲ですのでこちらも対策しておかなければなりません。日頃からパソコンを使い慣れている方なら問題はなさそうですが、
「少しでも多く文字を打てるようになりたい」
という方もいらっしゃるかと思うので、タイピング練習に関してはp検公式サイトから確認できる無料タイピングをオススメします。
実際にp検公式サイトの無料タイピングを利用した方のクチコミを掲載しておきますので参考までにご覧ください。
https://twitter.com/karzusares16/status/1444196224505053185?s=21
P検のタイピング練習サイトやってたら小泉進次郎構文出てきて笑った pic.twitter.com/xDuXw5PMCs
— cat0 (@RA1NEK0256) February 24, 2020
独学以外の勉強法は?
筆記に関しての勉強法は独学のやり方と変わらないのですが、
「パソコン初心者だけど準2級を受験したい」
という方にはパソコンスクールがオススメです。
実技試験ではタイピング以外のカテゴリーの配点が高いため、確実に得点するためには
・Excel
・Word
・ICT
などといったソフトウェアやスキルを使いこなすことが重要になります。ですので特にこの3つのスキルについては、より理解を深める必要があります。従ってパソコン初心者でp検準2級合格を目指すにはパソコンスクールが必須と言っても過言ではないでしょう。
とはいえ独学でも受験は可能ですので、その際には紹介した上3つのソフトウェアやスキルについて重点的に学習することが必要です。
パソコンスクール選びは最寄りにあるPASS認定校(P検認定試験会場)となっている教室を選びましょう。PASS認定校を探す場合は、p検定公式サイトから確認することが可能です。
p検準2級のテキストは?
p検準2級の学習で必要になるテキストはネットで購入することが可能です。
ここでは参考までにテキストを紹介していきます。
引用:Amazon
P検準2級テキスト (P検合格シリーズ)
価格:¥2,200
引用:Amazon
P検準2級ドリル (P検合格シリーズ)
価格:¥838
テキストで学習を進めることでp検準2級の基礎知識について学ぶことができますが、実技試験もあるので、こちらの理解もしっかりと深めておきましょう。
p検定準2級は何ができる?
p検準2級は
「具体的に何ができるようになるの?」
といった疑問もお持ちではないでしょうか?p検定準2級では大きく2つのことができるようになります。
・ICTを活用し難易度の高い仕事の問題解決ができる
・職場のPCの接続など環境を整えることができる
この2つができることで、実際のビジネスの現場では、
・ホームページの内容変更を変更しその後のアップロード
・情報セキュリティとしてフォルダーにアクセス権の設定
などといった高度な仕事を任される機会が多くなることが予測できますので、p検定準2級を取得することで”即戦力”としての活躍が期待できます。
p検準2級は履歴書に書ける?
結論を先にお伝えするとp検準2級は履歴書に書くことが可能です。
p検は5級から1級までの各級すべてが履歴書に書くことが可能ですが、就職や進学に有利になるのが準2級以上からです。また、5・4級は中学生レベルのパソコンスキルを証明するものですので、最低でも3級以上を取得しておかなければ履歴書に記入しても意味をなさないでしょう。
とわいえ実際に履歴書に書く場合は、
「ICTプロフェッショナル検定協会主催 P検○級○年○月合格」
と記入しましょう。
「p検○級合格」
だけでは相手に伝わりにくいので、しっかりと協会の名称も添えることオススメします。
p検準2級の試験概要について
p検の試験は随時開催されており、全国の約1400箇所で受験することが可能です。p検の特徴としては不合格になった場合でも無料で再試験を受けることができる期間が設けてあるので、万が一不合格になっても諦めず挑戦することができます。
費用は一般価格(5,100円)と学割価格(2,500円)といった2通りあります。学割は高校生以下が対象ですので大学生や専門学生は一般価格となるので注意が必要です。
試験では
・タイピングテスト
・選択問題
・ワープロ
・表計算
と言った内容が問われ、合計700点満点となっています。
タイピングテストが100点、選択問題・ワープロ・表計算で600点という配点です。
ここでは4つの試験内容について詳しく解説していきます。
タイピングテストについて
タイピングテストの試験内容は
・日本語(750文字)
・英語(1275文字)
といった内容が出題され、それぞれ試験時間は5分間です。
合格基準は100点満点の中、50点以上の得点が必要になります。
選択問題について
選択問題の試験時間は29分間です。
試験では
・コンピュータ知識
・情報通信ネットワーク
・情報モラルと情報セキュリティ
・ICTを活用した問題解決
といった内容が問われ、390点以上の得点が必要になります。また、合計で390点以上獲得すれば良いわけではなく、それぞれのカテゴリーで得点を重ねていかないといけません。
各カテゴリーの合格基準は以下の表の通りです。
問題数 | 合格基準 | |
コンピュータ知識 | 10問 | 3問以上の得点が必要 |
情報ネットワーク | 10問 | |
情報モラルと情報セキュリティ | 10問 | |
ICTを活用した問題解決 | 8問 |
以上の通り、各カテゴリーで確実に得点しなければならないので、やや選択問題の難易度が高くなります。
ワープロ・表計算について
ここではワープロと表計算について
・試験時間
・試験形式
・問題数
・合格基準
といった内容を表にまとめて解説してきます。
ワープロ | 表計算 | |
試験時間 | 13分間 | |
試験形式 | Wordを使用 | Excelを使用 |
問題数 | 9問 | |
合格基準 | 9問中3問以上の得点が必要 |
選択問題同様に、各カテゴリー別に得点を重ねていく必要があります。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回この記事では、p検準2級について詳しく解説していきました。
・就職や進学にも役立つすごい検定
・合格率は60%を超え難易度もやや低い
・独学での受験が可能で問題集やテキストを利用して学習を進める
筆記試験にむけてしっかり問題集やテキストに取り組めば問題はありませんが、一番重要なのは実技試験です。少しでも多くの点数が獲得できるようにタイピング・Word・Excelに慣れておくことをオススメします。