ヤマハ音楽能力検定は、音楽を学ぶすべての方々のための音楽能力検定制度なので是非受験してみたいですよね。
ですが検定を受けるにあたって、
「ヤマハ音楽能力検定ってどんな資格なの?」
「ウチの子でもヤマハ音楽検定を受けられる?」
「将来履歴書に書けたりする?」
などと気になるかと思います。
というわけで
・ヤマハ音楽能力検定の内容
・受験資格
・履歴書への記載可否
などについて詳しく答えていきます。
ヤマハ音楽能力検定はどんな資格?
引用 "資格広場 » ヤマハ音楽能力検定の試験内容は?演奏グレードと指導グレードも のコメントのフィード"
ヤマハ音楽能力検定は、通称ヤマハグレードと呼ばれています。
音楽の総合力や指導力を評価する検定制度で、音楽を学ぶすべての人が総合的な音楽力を身につけることを目的とした検定です。
ヤマハ音楽振興会の「ヤマハ音楽教育システム」のメインといわれており、試験を通じて客観的に自身の力量を確認でき、能力を伸ばすための指針としても活用できます。
ヤマハ音楽検定の受験資格などは以下の通りです。
- 受験資格・・・音楽が好きで、学ぶ気持ちのある人であれば誰でも受験可能 ※各グレードによる
- 試験方法・・・実技試験(演奏) ※各グレードによる
- 対象楽器・・・ピアノ、エレクトーン、管楽器、クラシックギター、ドラム
ヤマハ株式会社により運営されているこの検定制度は1967年の制定より、受験者数は延べ1000万人を超え、日本国内のみならず30を超える国と地域で実施されています。
ヤマハ音楽検定は、今や世界的にも支持されている検定ということになりますね。
ヤマハ音楽能力検定の難易度は?
ヤマハ音楽能力検定は、大きく分けて5つのグレードに区分されます。
その5つは
- 音楽基礎グレード
- 13級~11級
- 10級~6級
- 5級~3級
- 2級、1級
といった区分に分類されています。
では1つずつ内容を詳しく書いていきます。
(1)音楽基礎グレード
まずは音楽基礎グレードです。
対象者は、ヤマハ音楽教室幼児科在籍生となります。
日頃のレッスンの延長として、その子が在籍した2年間の中で、音楽に対する姿勢や意欲がどれほどあるのかを、生徒・保護者・担当している講師で確認します。
音楽の基礎力を試す試験は、これまでに習った範囲の中から出題されます。
1・歌うこと、2・聴くこと、3・弾くこと、4・読むこと、5・作ることが問われ、保護者も試験会場に入室し、同伴することが特色です。
その後、生徒自身が今後どのような学習目標を立てていくのかを話し合い、上級コースに進級すると、ピアノ演奏グレードかエレクトーン演奏グレードを取得することになります。
このグレードはヤマハ音楽教室在籍の幼児のみとなりますので、早くから検定に慣れておきたいとお考えの親御さんは、ヤマハ音楽教室に通わせることが必要ですね。
(2)13~11級
次に13~11級です。
対象者は、鍵盤初期学習者の方となります。
日頃のレッスンの延長として、各テキストを修了した時点で、学んだこと、身についたことを確認し、次のステップへの意識を高めていきます。
自分がレッスンを習っている教室の講師が実施しています。
ただ、レッスンを担当している講師が、この試験の試験官として認定されていない場合は受験することができないので注意が必要です。
このグレードは、楽器を学習し始めて日の浅い、小さなお子さんでもチャレンジできるレベルのようです。
(3)10~6級
次に10~6級です。
対象者は、音楽を学んでいる方や、趣味で楽しんでいる方となります。
学習成果と目標を、段階的に確認し学習意欲向上へとつなげていきます。
試験の内容は、AコースとBコースがあります。
Aコースは演奏が中心となっていますが、Bコースは楽譜を読むことを中心とした基礎訓練のことを指すソルフェージュの力やハーモニーの即応力、読譜力を身につけるための試験です。
この辺りまでは、音楽を継続して学んでいる方であればクリアできるレベルとなっているようなので、合格者も多いようです。
https://twitter.com/HIA02467603/status/1394970501471260672
(4)5~3級
次に5~3級です。
対象者は、音楽の指導者・専門家や、それらを目指す方となります。
演奏グレードと指導グレードがあり、これまでとは違い、プロフェッショナルとしての専門的な音楽知識・能力取得を目指します。
演奏グレードにはピアノ、エレクトーン、管楽器、クラシック・ギターの種類があります。
ピアノの試験内容は3つ行われます。
1つめは即興演奏を行い、変奏とモチーフを合わせて10分間予見します。
2つめは初見演奏を行い、20秒ほど予見します。
3つめは楽曲演奏を行い、課題曲や自由曲、自作曲を演奏しますが、受験する級によって演奏する曲数が異なります。
エレクトーンの試験もピアノと同様で、即興演奏・初見演奏・楽曲演奏を行います。
管楽器の試験内容は2つです。
1つめは初見演奏で、30秒ほど課題を予見します。
2つめは楽曲演奏ですが、こちらも級によって課題曲と自由曲の曲数が異なります。
指導グレードの試験は、「実技試験」と「筆記試験」の2つが行われます。
「実技試験」はピアノを使用し、ソルフェージュにてメロディー視唱と弾き歌いをします。さらに鍵盤の実技で、伴奏づけと移調奏をします。
「筆記試験」は音を聴き取り、聴き分ける「聴音」が問われます。エレクトーンを使用し、和音伴奏つきでメロディーの書き取りを行います。
こちらは受験する級により、解答する内容が異なります。
このグレードでは、一気に難易度が上がっていますが、実際に合格している方もいるようです。
https://twitter.com/kiminohimawari/status/1344634697054212099
(5)2級、1級
最期は2級、1級です。
対象者は、演奏家や、演奏を目指す方となります。
より高い演奏力を目指します。
ただ、2級の試験はピアノ・エレクトーンともに3級の試験に合格していなければ受験できません。
ピアノの試験内容は2つ行われます。
1つめに6曲の『楽曲演奏』を行い、自作の曲を1曲と自由曲を5曲演奏します。
2つめは『即興演奏』をします。
エレクトーンの試験もピアノと同様に『楽曲演奏』と『即興演奏』を行います。
ここまでくると、かなりの難易度ですね。
なお、現在は1級の実施はないようです。
ヤマハ音楽能力検定は履歴書に書ける?
引用 ピアノ・エレクトーン演奏グレード7・6級サブネーム導入 | Web広報誌ymf - ヤマハ音楽振興会
ヤマハ音楽能力検定は履歴書にも書ける立派な資格です。
ただし、履歴書に書く場合はプロフェッショナルとしての専門的な音楽知識・能力取得の証明となる、5級以上が望ましいとされています。
となると、書ける方はかなり限定的となってしまいますね。
ただ、6級以下でも趣味や特技の欄に書いてアピールするのも良いかと思います。
趣味や特技の話から面接官と打ち解ける事もありますし、自分という人柄を相手に伝えるチャンスとなることも大いにあるのではないでしょうか。
ヤマハ音楽検定は、ヤマハのピアノ講師になるために必要な資格です。
ですので将来ヤマハでピアノ講師として働きたい方は、講師の資格とは別に、ピアノの才がある事を示すために資格を取っておいた方が良いかと思います。
また、ピアニストとして活動したい方や音楽系の学校に行きたいと思っている方にもヤマハ音楽試験はオススメです。
ピアニストになりたい方は、自分の実力を試すために受けてもいいですし、音楽系の学校はピアノの技術取得が必須なので、実力を示すためにヤマハ音楽検定を受けてみるのも良いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ヤマハ音楽検定についてまとめると
・ヤマハ音楽能力検定とは、音楽の総合力や指導力を評価する検定制度のことで、楽器の能力を推し量るための、ヤマハ教室主催の検定
・13級から1級まであり、大きく5つのグレードに分類され、6級までは継続的に学習をしている方であれば、比較的取りやすい検定である
・5級以上はプロフェッショナルの域に入るので、履歴書にもかける立派な資格になる
となります。
資格として履歴書に書けるだけでなく、趣味としてもかけるので、気になる方は是非ヤマハ音楽検定を受験してみてください。