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漢検

漢検9級のレベルはどれくらい?合格点から問題集まで徹底解説

漢字検定は比較的認知度が高く、受検者数も多い資格です。

その中でも漢字検定9級は小学生向けで、漢字を覚え始めたお子様でも受検しやすい資格になっています。

日々の生活の中で、通っている学校や塾ですすめられたり、お子さん自身が興味を持ったりする機会もあると思います。

でも、実際に漢検9級を受けることになったら

「どれくらい点を取れば漢検9級に受かるの?」

「おススメの漢検9級の問題集が知りたい」

「どういった勉強の仕方をすればいいのかわからない」

といった悩みが出てくるかと思います。

今回は、漢検9級の以下のポイントを解説します。

漢検9級について

9級のレベルと出題範囲

合格点と勉強法について

試験のレベルなど、内容を把握しておけばお子さんのサポートも万全にできますよね。
資格の専門家

 

漢検9級について

概要

名称 日本漢字能力検定
実施期間 公益社団法人 日本漢字能力検定協会
受検方法 個人受検/団体受検
検定日 年3回
会場 全国180カ所
検定時間 40分
検定料 1500円

 

漢検9級を受ける機会は年に3回です。

2~7級にある、都合のよい日程を選んでコンピューターを使って受ける「漢検CBT受検」は9級にはないので、検定日に確実に受けられるようにしておきましょう。

ちなみに申込みは

・インターネット

・コンビニ

・取扱書店

・取扱機関(新聞社など)

でできるようです。

会場は申込み時に選択した「受検地区」の中から選ばれ、検定の1週間前に送られてくる受検票に記載されています。

選ぶことはできません。

また、学校や塾の中には団体受検をしているところもあるので、団体受検を希望する方はお子さんが通う小学校や塾に問い合わせしてみるとよいでしょう。

 

漢検9級のレベル

漢検9級のレベルは、ずばり小学2年生修了程度となっています。

また、審査基準は「小学校2年生までの学習漢字を理解し、文や文章の中で使える」という事なので、

・2年生までの学習漢字を読み書きできる

・点画の長短、接し方や交わり方を理解している

・筆順・総画数を理解している

という事が合格には必要になってきます。

それらの情報について、具体的に見ていきましょう。

併せて前後の級の情報も掲載したので、見比べる事で漢検9級のレベルがわかりやすくなると思いますよ。

レベルと出題内容

8級 9級 10級
レベル 小学校3年生修了程度 小学校2年生修了程度 小学校1年生修了程度
対象漢字数 440字 240字 80字
主な出題内容 読み、書取、部首・部首名、筆順・画数、送り仮名、対義語、同じ漢字の読み 読み、書取、筆順・画数 読み、書取、筆順・画数
合格点 150点満点中80%程度(120点) 150点満点中80%程度(120点)  150点満点中80%程度(120点)

9級の「対象漢字数」は240字です。これは小学1年生で習う80字(10級の対象漢字数)に小学2年生で習う160字を足した数です。

8級の440字は、更に小学校3年生で習う200字を足した数となっております。

漢検9級のレベルは「小学校2年生修了程度」なだけあって、合格するには1・2年生で習う漢字を全て覚える必要があるということなんですね。

一つ上の級に関してはこちらの「漢検8級は何年生レベル?勉強法などを解説」の記事を参考にして下さい。

出題される漢字の難易度

資格取ろうか悩んでる人
1・2年生で習う漢字とは、どんな難易度なのでしょうか?
少し紹介すると、2年生で習う漢字で1番画数が多く、難易度が高いと思われるのは、18画の「顔」と「曜」です。
資格の専門家

1年生で習う漢字で1番画数が多いのは、12画で「森」、3年生で習う漢字で1番画数が多いのは、2年生と同じ18画で「題」です。

なんとなく難易度がイメージできたでしょうか。

もっと知りたいと思う方は、以下のサイトで各学年で習う漢字の一覧が見られますので参考にしてください。

参考:ieben 家勉キッズ

 

漢検9級の合格点は何点?

合格点は150点満点中120点となっています。これは、全体の80%にあたります。80%という事は、ほぼ出来ていないと落ちてしまうという事ですね。

では、ボーダーラインとなる120点を取るには、どうしたらいいのでしょうか?

そこを意識して「主な出題内容」に注目してみましょう。8級は

読み

書取

部首・部首名

筆順・画数

送り仮名

対義語

同じ漢字の読み

と7項目もあります。しかし9級や10級は

読み

書取

筆順・画数

の3項目のみとなっています。

これは、知識の暗記が必要な8級に比べて、9・10級は筆順や画数を正確に漢字を書くこと、読めることだけが求められているということです。

資格取ろうか悩んでる人
出題範囲内の漢字を読み・書きできるようになれば合格できるんですね!
そうですね、暗記が苦手なお子さんでも安心して取り組めると思います。
資格の専門家

漢検9級の勉強法

漢検9級の勉強法のポイントは

・学習計画

・親(大人)の協力

・問題集やテキスト

となっています。

学習計画

学習計画にあたって、まずはお子さんの実力を正確に知ることが大切になってきます。

なぜなら、漢検9級は漢字を正確に読み書き出来れば受かるため、漢字が得意なお子さんであれば、勉強しなくても合格できる子もいるからです。

なので、まずは漢検の公式HPにある過去問を解き、お子さんがどれくらい点数を取れるか確認すると良いでしょう。

その結果次第で、日々の宿題のついでに漢字ドリルをちょこっとやる程度でいいのか、1日〜分と時間を決めて検定日までしっかり勉強する方がいいのか、自分のお子さんに合わせて計画を立てましょう。

以下の「楽しく学ぶ工夫」でも紹介していますが、子どもに人気のドリルは1日10分の学習を30日で完了するように作られていますので、基準がわからない人はまずは10分にしてみて、その後の学習の進み具合で調整すればいいと思います。

参考:日本漢字能力検定

親(大人)の協力

次に大切なのは周りにいる大人の協力です。漢検9級を受けるのは小学校低学年のお子さんが多いので、やはり独学は難しいですよね。

それに漢検9級に受かるには、漢字を正確に読み書きする必要があり、審査基準にはしっかり「点画の長短、接し方や交わり方を理解している」が明記されています。

しかし、低学年のお子さんが一人で正確に漢字を書く事はとても難しいものです。

間違えていたとしても、解答を見て自分で修正するのも難しいですよね。

なので、お子さんが勉強する時は隣りで正確に漢字を書けているかチェックしてあげましょう。

そうする事でお子さんが間違えて漢字を覚えてしまったり、点画や交わり方などが正しく書けないままになってしまうというリスクを防ぐ事ができます。

楽しく学ぶための問題集やテキスト

3番目は、楽しく学ぶための漢検9級の問題集、テキストです。

低学年のお子さんの多くはまだまだ勉強の習慣がついていないでしょうし、飽きて嫌になってしまう事もあるでしょう。

そこで、勉強を楽しく感じられるようにする事が、継続のために必要となってきます。そのために役立つテキストをご紹介します。

物語で学べる

楽しく読んでスラスラおぼえる2年生の漢字童話 星のおくりもの

井上憲雄/著

  出版社:本の泉社

  2014/4/18刊行

 

・1章では2年生の1学期、2章では2学期、3章では3学期で習う漢字を使用

・物語なので楽しみながら漢字を学べる

引用:Amazon

 

子どもに人気

いちまるとはじめよう!わくわく漢検9級 改訂版

出版社:日本漢字能力検定協会

2020/2/19刊行

 

 

・1日10(いちまる)分✖️1ヶ月で取り組めるよう設定

・漢検8級の新出配当漢字がテーマ別に配列

・漢字を用いた遊びやシール等、楽しく学べる仕掛けが満載

引用:Amazon

 

過去問で1番人気

漢検9級過去問題集 2021年度版

出版社:日本漢字能力検定教会

2021/3/29刊行

 

 

 

 

・2020年実施の過去問を全て収録

・受験や回答の注意事項をまとめた「Q&A」を収録

・合格者平均得点や項目別正答率を収録

引用:Amazon

 

物語や遊び、シールはどれも子どもが好きなことです。そのため、お子さんが飽きずに勉強する事ができます。

テキスト以外でもご自宅でシールを用意して、勉強したら貼るというのもお子さんのやる気をアップさせると思いますよ。

 

まとめ

漢検9級に合格するために必要な事を書いてきましたが、やるべき事はわかりましたか?

ポイントを整理しましょう。

・漢検9級は小学校2年生修了程度で、一般受検と団体受検がある。

・合格するには80%以上正解しないといけないが、出題範囲の漢字を読み・書きできれば合格できる。

・過去問などでお子さんの実力を理解した上で学習計画を立て、大人が付き添う。

・楽しく学べる工夫をして、学習を継続させる。

親子で一丸となって勉強に取り組む事で、お子さんも学ぶ楽しさを感じられると思います。これを機に、漢検が毎年の目標となれば、学ぶモチベーションにもなって最高ですね。

是非お子さんと一緒にチャレンジしてみてください。

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