高齢化により、医師・看護師だけではなく、需要が高まってきているメディカルケアワーカー®(看護助手)。
どこの地域でも比較的働きやすいことからも人気がありますよね。
そんなメディカルケアワーカーが気になるあなた。
「そもそもメディカルケアワーカーってどんな試験なんだろう。」
「資格取るのは難しい?合格率は?」
「独学で合格できるかな。」
と、いろんな疑問があるのではないでしょうか。
結論:合格率は60%台。独学でもきちんと勉強できれば大丈夫です。
ですが、「仕事や家事育児で時間がないから効率的に勉強したい。」
そんな風に思っている方も多いはず。
そこで、
この記事では・・・
- そもそもメディカルケアワーカーとは?
- メディカルケアワーカー試験の概要
- 試験の合格率、難易度
- 独学での勉強法
この4点について解説していきます。
目次
そもそもメディカルケアワーカーとは?
試験対策も大切ですが、
- どういった資格なのか
- 仕事内容
- 資格取得のメリット
を改めて確認しておきましょう。
メディカルケアワーカーはどういう資格?
メディカルケアワーカーは、『特定非営利活動法人 医療福祉情報実務能力協会』が実施している看護助手実務能力を示す資格です。
看護補助、福祉介護業務に従事する看護助手職として求められる能力を有すことを証明します。
引用:「医療福祉情報実務能力協会ホームページ」
とあります。
ですから、医師や看護師がスムーズに業務を行えるよう、バックアップ(補佐)する能力がありますよと示せる資格ですね。
メディカルケアワーカーの仕事内容
具体的な仕事内容としては、基本的に「患者さんの日常生活のお世話と看護師のサポート」になります。国家資格ではないので、注射や点滴などの医療行為はできません。
患者さんの身の回りのお世話 | 配膳・下膳、食事介助、着替えのお手伝い、入浴や体を拭くサポート など |
環境整備 | ベッドのシーツを交換・整える、洗濯、入浴の準備、病室の清掃 など |
移送 | レントゲン室や採血室などへの移送、付き添い など |
その他 | カルテ管理、医療器具の消毒、備品管理 など |
※病院や診療所、施設によって違いがあります。求人情報では業務内容をしっかり確認しましょう。
メディカルケアワーカーを取得するメリット
いえいえ。資格を取るメリットは大きく3つあります。
- 就職時に有利になる
- 周りから信頼される
- キャリアアップにつながる
何より1番のメリットは就職がしやすくなることでしょう。冒頭でもお伝えした通り、看護助手は需要が高まってきています。基本的にどこでも就職先があるということも人気の理由のひとつです。
ですから、あらかじめ資格を取得することは、「最低限の知識がある」とみなされ、就職でも受かりやすくなるでしょう。
また、医療業界は独特な言葉の言い回しや普段聞きなれない医療用語がたくさんあります。資格を取ることで、こう言った言葉を少しでも理解しておくと、スムーズに業務に慣れることができるはずです。
また、資格取得のために勉強した基礎知識があると、同僚のスタッフからも患者さんからも信頼を得やすくなります。そこから自信にもつながりますね。
将来的に看護師へキャリアアップしたいと考えている人も、現場でリアルな経験を積んでおくとその経験が活かされ、自信にもなるでしょう。勤務先によっては、3年以上看護助手として働くことで、介護福祉士の受験資格を得ることもできます。今後の様々な方向性を作ることができますよ。
メディカルクラーク試験の概要
ここから試験自体の概要について解説します。
メディカルクラークの試験には2級と1級があります。それぞれ分けて見てみましょう。
<2級>
受験資格 | 実務経験が1年以上ある。または、指定の教育機関においてメディカルケアワーカー®講座の受講を修了している。
(どちらかの条件を満たしていればOK) |
試験内容 | ①病院環境衛生学、②医科薬科学から20問と、文章作成(800時程度) |
試験回数 | 年に4回 |
試験場所 | 在宅受験 |
受験料 | 7,700円 |
<1級>
受験資格 | 2級を合格していること |
試験内容 | 2級の試験範囲に ①基礎心理学と②実技緒論が加わった25問と、文章作成(800字程度) |
試験回数 | 年に2回 |
試験場所 | 在宅受験 |
受験料 | 8,700円 |
※さらに詳しい試験日時や試験内容は、こちらをご覧ください。「医療福祉情報実務能力協会ホームページ」
2級と1級は併願することができます。
頑張れば1度で1級まで取得できるのは嬉しいですね。
試験内容としては、看護師でも習うような内容と同じです。体の器官からはじまり、心理学、薬学、環境、接遇のことまで広範囲です(特に1級)。実務経験がない人や、初めて勉強する人には慣れない言葉も多く、はじめは勉強に手こずってしまうかもしれません。
平均的な勉強期間は4~6か月のようです。自分がどの程度勉強時間を確保できるのか見極めて、無理のない計画を立てていきましょう。
試験は2級は年に4回、1級は年に2回と行われているので、仮に落ちたとしても再受験しやすいです。
メディカルクラーク試験の合格率、難易度は?
いくら再受験しやすいとは言え、何回も受験したら「お金がもったいない!」と思ってしまいますよね。
やはり資格は1度で合格したいもの。一番気になるのは合格率や難易度なのではないでしょうか。
そんな気になる試験の合格率はこちらです。
引用:「医療福祉情報実務能力協会ホームページ」
現在公表されている最新のデータはH29年度のものになります。1級の平均合格率は63.7%。2級は67.4%です。
この数字を見てもわかる通り、決して難易度は高くないでしょう。ただ、勉強しないと落ちてしまう合格率とも言えます。
試験は在宅で行うわけですが、油断は禁物です。計画的にしっかりと勉強に取り組みましょう。
メディカルケアワーカー、独学での勉強方法
難易度がわかったところで、次は「独学で勉強できるのか?」ということが気になりますね。
これに関しては独学でも可能。ただし、公式テキストの販売はしていないため、効率はよくない。という答えになります。
残念ながら、メディカルケアワーカーの公式テキストは市販されていません。
実務経験が1年以上ある人は、市販されている看護助手向けの書籍や、看護師向けの実技ブックなどを買って、試験範囲を確認しながら勉強していく方法もありでしょう。YouTubeで介護技術やベッドメイキングなどの動画を見て勉強するのも良いかと思います。
ただ、過去問に関しては手に入れることが難しいです。知り合いに受験者がいれば話を聞くこともできますが、過去問を見ることができないのは試験において不利になるでしょう。
ですから、試験対策という観点においても、おすすめは通信講座です。
実務経験がない人には特におすすめします。
お金はかかってしまいますが、テキストや問題集が一度に揃いますし、なにより勉強の道筋が立てられていますから効率良い勉強ができるでしょう。
メディカルケアワーカーについてまとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまでの記事をまとめます。
まとめ
- メディカルケアワーカーは主に看護師の補佐をする資格および仕事
- 試験の合格率は60%台だが、内容は医療用語なども含まれるため、計画的な勉強が必要
- 合格は独学でも可能。お金はかかるが通信教材を利用すると効率よく勉強できる
メディカルケアワーカーの受験を検討している方の参考になれば幸いです。