医療事務未経験者であれば持っておきたい資格と言われている「医療保険士」。どのような資格かご存知ですか?
という方も多くいると思います。
また、資格試験を受けるに当たって
「どうせ受けるなら確実に合格したい」
「せっかく勉強するのだからお給料が高くなったらいいな」
と思う方も多くいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、
- 医療保険士ってどんな資格?
- 医療保険士の資格試験の合格率は?
- 医療保険士の給料ってどれぐらい?
- 医療保険士になるメリット
について詳しく説明していきます。
目次
医療保険士ってどんな資格?
医療保険士とは、医療保険学院が主催する、医療事務に関する基礎知識と実務能力を認定するための民間資格です。
医療保険学院は医療事務と調剤報酬事務のプロフェッショナルを養成するための通信教育を行っている会社です。
医療保険士になるためには、
- 医療保険学院が実施する「医療事務基礎講座」を受講し、3回の試験を経て認定試験に合格する
- ヒューマンアカデミーが実施する「医療事務講座」を受講し、認定試験に合格する
この2つの方法があります。
つまり、医療保険学院もしくはヒューマンアカデミーの通信教育を受けなければ医療保険士にはなれないということです。
講座受講が必須条件のため独学での受験は無理ですが、医療事務に関する知識が全くない、改めて勉強をしたいという人であれば講座を受講し、資格試験にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
医療保険士試験の概要
医療保険士になるためには、医療保険学院かヒューマンアカデミーの通信講座を受講しなければなりません。まずはそれぞれの講座の概要から見てみましょう。
実施期間 | 医療保険学院 | ヒューマンアカデミー | |
講座名 | 医療事務基礎講座 | 医療事務講座 | |
受講期間 | 1ヶ月半〜4ヶ月 | 6ヶ月 | |
受講料 | 46,000円(税込) | 47,900円(税込) |
講座の内容としては、医療事務や医療保険に関する基礎的な知識から、レセプト作成などの実践的なことまでを学びます。どちらも即戦力となる人材を目標にしているため、より実務に近い内容について学ぶ事ができます。
また通信講座では、確実に学習を進めていくことができるように手厚いサポートを行っています。分からないことは電話やメールで質問することができるので、すぐに疑問を解消することができるので安心して勉強することができますよ。
医療保険学院の通信講座の特徴は、試験の主催機関ということもあり元々のテキストが医療保険士になるために作られたものであるということです。また、医師や医療事務経験者が作成したテキストを使用し、実際に使われているカルテをもとに学習を進めていくため、現場に出た時に抵抗なく仕事を行うことができます。受講後になるべく早く仕事を始めたいという方にはぴったりではないでしょうか。
ヒューマンアカデミーの通信講座の特徴は、「100%合格保証システム」というものがあることです。これは3回試験を受けても合格することができなければ受講料を全額返金してくれるという制度です。講座内容に満足できない場合でも安心ですし、高いお金をかけて損をしたくないと思う方にとってもお得ではないでしょうか。
そして講座を受講した後に、医療保険士になるための認定試験を受験することができます。
それでは試験の概要を見てみましょう。
名称 | 医療保険士 |
受験資格 | なし |
受験料 | 4,000円(2回目以降) |
受験期間 | 3日間 |
受験場所 | 自宅など |
実施日 | 毎月1回(年12回) |
申込期間 | 中間テスト修了後毎月末 |
医療保険士の試験は講座受講後1年間は何度でも再受験することができます。2回目以降は費用がかかりますが、毎月1回は受けることができるので何度か受けている内にコツを掴むことでき合格することができるはずです。
ポイント
- 取得までは最短で1ヶ月半程
- 1回で合格すれば費用は講座受講料と合わせて最安46,000円
医療保険士資格試験の合格率は?
医療保険士になるためには通信講座も受講する必要があるので、せっかくお金も時間をかけているのだから確実に合格したいと思うのではないでしょうか。では受験者の合格率などから試験の難易度について説明していきましょう。
合格率は非公開となっていますが、比較的合格しやすい試験であると言えます。
なぜなら、
- テキストの内容そのものが試験範囲
- 在宅で受験が可能
であるためです。
医療保険士の認定試験は、通信講座の受講した内容そのものが認定試験の出題範囲となっているため、カリキュラムを着実にクリアしていけば合格できます。
テキストで学習した後に問題集を解いたり、テストを受けることで知識を頭に定着させていきます。分からないことはその都度先生に質問して解消していくことをすれば確実に合格することができるのではないでしょうか。
また、自宅で受験できる点も合格を容易にしています。試験は3日間と長いですが、リラックスした状態で自分のペースで受けることができます。
自宅なのでテキストなどを見ながらの受験することができるので、内容を思い出しながら確実に回答すれば正答率をあげることができます。
以上のことから通信講座での学習を確実に理解して進めていくことができれば、医療保険士は比較的容易に合格できる資格と言えます。
医療保険士の給料ってどれぐらい?
求人票を見ていくと「医療保険士」の資格を有していることを採用条件にしているところはほとんどありません。「医療事務に関する知識」や「医療事務の実務経験者」などを優遇すると記載しているところが多く、「医療保険士」の資格を明記していることはまれであると言えます。
医療事務の職種の中で資格手当が支給される場合は、資格の難易度が比較的高く、より高度な実務をこなせることが条件となっています。
医療保険士の資格は比較的初心者向きなので、基礎的な実務をこなせることの証明にはなりますが、実務経験がない場合は資格手当が支給されることはほとんどないのではないでしょうか。
しかし医療保険士の資格が意味のない資格というわけではありません。資格を持っていることで医療事務に関する基礎的な知識だけでなく実践的な知識も持っているということの証明になります。
そのため医療事務の正社員の基本給は約15万円、パートなら約900円からスタートするのが相場となっていますが、資格を持っていることでそれよりも高くなることもあります。
また、資格を持っていることは給料面だけでなく次のような面においてメリットもあります。
医療保険士になるメリット
医療事務の仕事自体、専門資格がないと就けないという仕事ではありません。それでも医療保険士の勉強をして資格を取ることは価値のあることです。
それは次のようなメリットがあるからです。
求職活動に有利になる
医療保健士の資格は、通信教育の受講を前提としているので、プロの指導のもとで医療の知識をつけているという信頼感があります。
また、医療事務に関する基礎的な知識だけでなくレセプト作成などの実践的な知識も身に付けているため、即戦力であることの証明にもなります。
そのため医療保険士の資格は求職活動をする際の武器になると言えます。全くの未経験から医療事務に就きたいという方にはおすすめできる資格です。
医療に関する幅広い知識を得ることができる
医療保険士の資格試験の範囲は医療事務やレセプト作成に留まりません。投薬や注射などの医療に関する基本的な知識も学ぶ必要があります。
医療事務として病院に勤務するほとんどの場合、病院の顔となる受付業務を担当することとなると思います。そこで、医療保険士として学んだことを活かし、医師の専門的な話を患者に分かりやす伝えることで安心感を持ってもらうことができます。
医療に関する幅広い知識を修得していることで、患者のみならずスタッフからの信頼も得ることができるのではないでしょうか。
まとめ
ここまでの内容をまとめていきましょう。
まとめ
- 医療保険士になるためには通信教育の講座を受講しなければならない
- 対象となる講座は医療保険学院かヒューマンアカデミーで受講できる
- 試験の合格率は比較的高い
- 勤務先にもよるが資格取得による給料アップは狙える
- 求職活動に有利、幅広い知識を得られるというメリットがある
医療保険士は数多くある医療事務に関する資格の中でも初心者向けの資格であると言えるでしょう。未経験から医療事務の仕事に就きたい、医療に関する知識をつけたいという人であれば持っておきたい資格ですので、挑戦してみてはいかがでしょうか。