ビジネスに限らず日常生活でさえパソコンスキルが求められる時代。
私もリモートでの作業が増え、パソコンは必需品となりました。
より詳しいパソコンスキルを身に付け、仕事にも活かせる内容を学びたいという方も多いと思います。
簡単なパソコン資格は持っているけど、もっと実務に活かせる資格が取りたいという方におススメなのがP検1級です。
今回はそんなビジネスに応用ができる最難関の1級についてご紹介します。
「P検1級にチャレンジしてみたいけど、どのくらい難しいんだろう…?」
「どのくらいの合格率なの?」
「1級取得を目指したいけど独学でも大丈夫?」
と言った方は、P検1級についての気になる難易度や勉強法、試験内容などを詳しく解説します。
P検とは?
1級の詳しい内容の前に、まずはP検がどんな試験か簡単にご紹介しておきます。
正式にはICTプロフィシエンシー検定試験と言い、ICTプロフィシエンシー検定協会が運営しているパソコン能力をはかる資格です。
情報系資格の中でも、「総合的なICT 活用能力」を問う資格試験となっています。
1級、2級、準2級、3級、4級、5級に分かれており、初心者からビジネス活用まで幅広く対応しています。
すべての試験が指定された会場のパソコンでの受験し、1年を通して好きな時期に受験することができるのが特徴で、これまでに195万人が受験している資格です。
P検1級の難易度は?
P検の概要がわかったところで、さっそくP検1級の中身を詳しくみていきましょう。
まず結論から言うと、P検1級は、資格試験の中でも難易度の高い試験です。
合格すれば、パソコンの活用によってビジネス価値の増大をリードできる人材の証明となり、ビジネスにおいて、企画や管理運用を行う立場を証明することができます。
そのために最新のコンピュータに技術に加え、インフラ整備・システム導入・システム開発など幅広い知識が求められます。
広く深い知識を身に付けている必要があり、決して簡単な資格とは言えません。
そのほかにも、難易度が高いと言われる理由が2つあります。
それは、
・2級に合格する必要がある
・記述問題がある
です。
それぞれ解説していきます。
2級に合格する必要がある
P検は基本的に誰にでも受験資格があるのですが、1級だけは例外です。
P検1級の受験には2級に合格している必要があります。
P検1級受けようと思ったら、初回は2級までしか受けられなかった。
— Ryosuke Sekido (@sekido) November 6, 2008
ですので、P検1級を取得するには、P検2級を必ず取得する必要があります。
P検2級は合格率が50%前後と決して簡単な試験ではありません。
こちらで詳しく説明しています。
となると、学習にそれなりの時間を要することになりますので、2級をまだ取得していない人にとっては、かなりの勉強時間が必要なことになり、結果として難易度が上がることになります。
記述問題がある
P検1級では2級までとは違い、論述式の問題が出題されます。
長い文章を書く力ではなく、重要なことをお40字〜150文字程度でまとめて回答する能力が求められます。
2級までは全てマークであったことを考えると、論述問題があることだけて難易度は上がると考えて良いでしょう。
P検1級の合格率は?
たしかに合格率は気になりますよね。
結論を言えば、合格率は2019年度で16.7%となっています。
同じP検であっても2級の合格率は社会人で67.6%、3級では79.6%となっており、それと比べると、1級から急に合格率が下がっていることがわかります。
ただ1級ともなると、どんな資格であっても合格率は下がります。
このように他の資格と比べてみると、P検1級だけが特別に合格率が低いわけではないことがわかりますね。
簡単に合格できるものではなありませんが、極端に難しい資格というわけではありませんので、安心して勉強に取り組むことができます。
P検1級は独学で合格できる?
難易度の高い試験とご紹介してきましたが、P検1級を独学で合格するのは難しいと思っている方も多いと思います。
たしかに、独学で合格するのは難しい試験と言えます。
P検1級の勉強大変!
— ☆ きむにぃー ☆ (@kimu19920819) July 3, 2014
と言うのも、先ほど説明した通り、P検1級には論述問題があります。
記号問題と違って、論述問題を自分で採点するのはなかなか難しいですよね。
ですので、P検1級の対策講座を受講する人が多いのは事実です。
では独学では合格できないのかというと、そんなことはありません。
独学で合格を目指すことは可能です。
具体的な学習方法としては、公式テキストを使用していきます。
この公式テキストをひたすら繰り返し、完璧に解けるようになるまで学習すれば、合格は可能です。
残念ながら、P検は過去問が公開されていません。
2級までは無料の模擬試験を受験できるのですが、1級はそれすらありません。
つまり、公式テキストで勉強しながら、試験問題を予想するしかありません。
P検1級に合格するためには、まずはテキストを購入することが必須です。
テキストを見て、独学では厳しいなと感じたら、スクールの講座を受講することを検討するようにしてください。
P検1級の詳しい試験内容は?
ここまでP検1級について、気になる情報を確認していきました。
最後に、P検1級の試験内容を確認していきましょう。
P検1級の試験時間は90分、問題数は10問です。
先ほども説明した通り、P検1級は論述試験も多いため、問題数は少なく、試験時間は長くなっています。
そして、P検1級の試験内容は以下の通りです。
①情報セキュリティ管理
②企業内ネットワーク構築
③業務プロセス改革
④ICTを活用した問題解決
それぞれ簡単に説明すると以下の通りです。
①情報セキュリティ管理
情報セキュリティに関して具体的な対応ができる。
人と組織を管理・指導でき、文章管理ができる。
②企業内ネットワーク構築
企業内ネットワークの設計・構築ができる。
③業務プロセス改革
情報を共有し、活用できる。
コンプライアンス、品質マネージメントについて説明できる。
ICTを活用した業務プロセスの改善ができる。
④ICTを活用した問題解決
収集した情報を論理的な思考や関連する要素を分析し、解決策を立案できる。
どのカテゴリもビジネス活用の知識が求められ、簡単には解けない問題が出題されます。
ただし、各カテゴリごとのボーダー(足切り)はないため、苦手な部分は得意な範囲でカバーすることは可能です。
その他、詳しい試験概要は以下の通りです。
受験料 | 10,000円(税込み) |
受験資格 | 2級合格者 |
試験日 | 随時、会場による |
試験場所 | 全国の認定試験会場 |
合格水準 | 1000点中700点以上 |
合格通知 | 受験から2週間後 |
申込方法 | P検公式HPより希望の会場へ問い合わせ |
まとめ
ここまでP検1級について難易度や試験内容について解説してきました。
まとめると、
・P検1級受験には2級に合格している必要がある
・合格率は低く難易度も高い
・独学合格は可能だがしっかりとした対策が必要
となります。
P検1級は難易度は高いですが、その分ビジネスや実務に活かせる内容です。
好きな時期に受験できるので、興味があるからはぜひ今から対策を始めてください。