どのくらい難しいですか?おすすめの勉強法も教えてほしいです。
漢検2級は年間約15万人が受験する大変人気のある試験です。
知名度も非常に高く、一度取得すれば一生使えるコスパのいい資格ですので、学校や企業へのアピール材料として取得を考える方が多いのではないでしょうか。
この記事では、漢検2級の受験を検討している方に向けて、以下の点について解説していきます。
この記事でわかること
漢検2級のレベル
漢検2級の合格率
効率的な勉強法
勉強する時に気を付けること
漢検の受験は自学自習の姿勢が身に就くきっかけにもなりますし、学生さんなら内申点アップにもつながります。
目次
漢検2級のレベルはどれくらい?
漢検2級は高校卒業・大学・一般レベルです。
出題対象はすべての常用漢字(2136字)となります。
全く勉強せずに受けても歯が立たないというわけではありませんが、合格は難しいでしょう。
ひとつ下の準2級は高校在学レベルで、漢字数は1951字。
準2級から漢検2級にかけて漢字数は200程度増えただけですが、漢検2級から上は合格基準が厳しくなります。
準2級は正解率70%程度で合格できるところ、2級から上は80%程度正解しないと合格できません。
つまり、漢検2級では200点満点中160点以上の獲得を目指す必要があり、漢検準2級から2級にかけてグッと難易度が上がっているイメージです。
ちなみに、履歴書でのアピールとして効果的なのは2級以上です。
また、漢検が企業に対して行った漢検資格活用状況調査では、539社中453社が漢検について「言語力だけでなく目標に向かって学ぶ意欲を測るもの」として活用していることがわかりました。
漢検を資格として就活に活かしたい方は2級以上を取得し、自律的に学習できる人材であることをアピールできるよう頑張りましょう。
漢検2級の合格率はどれくらい?
漢検2級の合格率は約20%です。
2019年度には、合格率が20%を下まわる回もありました。
上で記載しているのは2019年第3回の合格率です。24%と高くはないですよね。
各回で難易度に差が出た場合、点数に補正が行われますこともありますので、目安としては合格率は約20%と思ってください。
こうしてみると、受験した人の中で4~5人に1人しか合格できない試験だとおわかりいただけるかと思います。
簡単に合格できない試験ですので、本気で合格を目指す方はここから説明する勉強法を参考にしっかり準備して試験に臨みましょう。
気になる方はこちらを参照ください。
漢検2級に合格する勉強法は?
勉強法としては以下の2つが挙げられます。
通信講座を利用する
独学で勉強する
漢検の勉強法としては基本的に「暗記」なので、基本的には独学で勉強して合格される方が多い試験です。
ただ、どうしても勉強方法がわからない方や確実に合格したいという方は通信講座を検討してみてもいいかもしれません。
漢検の講座を開催しているところは少ないですが、そのぶんどこで講座を受けるか選びやすいですし、値段も比較的お手頃です。
ここからは、漢検の通信講座について触れてから、独学方法について解説していきます。
漢検2級を取得するのにおすすめの通信講座はユーキャン
おすすめはユーキャンの漢字検定講座です。
こちらの講座は2~4級の漢字検定に対応。
本講座に申し込むと、メインテキスト6冊に加えて副教材として
・漢字資料集
・漢字トレーニング集
・テキストの回答と解説
・添削関係書類
が送られてきます。
過去の試験問題を徹底分析して作られたテキストなので、市販のテキストよりも効率的に勉強を進められます。
また、ユーキャンと言えば添削課題ですよね。
漢字検定講座も添削課題が6回分ついており、独学に比べて自分の弱いポイントを意識して学習を進めることが可能です。
さらに、1日3回までの質問サービスもあるので試験前の安心感にもつながるのではないでしょうか。
さらには、受講生専用インターネットサービス「学びオンラインプラス」では、WEB上でゲーム感覚でテストを受けることも可能です。通勤時間などちょっとした時間に携帯でサクッと勉強できるのはありがたいですね。
ユーキャンが想定している学習時間は6か月(30分の学習×60ステップ)ですが、2級でも実際は6か月は必要ないでしょう。ご自身のスピードで進めていくことをオススメします。
金額は分割払いで29,800円(税込)、一括払いで29,000円(税込)です。
漢検2級の具体的な独学方法
ではここからは具体的な独学方法について解説していきます。
おおきな流れとしては以下の流れで進めていくといいでしょう。
- テキストを用意する
- テキストを2周以上解き、間違えた問題は再度解きなおす
- 問題集をやりこむ
おすすめテキスト、問題集も以下で紹介しています。
それぞれの項目について、詳しく説明していきます。
①テキストを用意する
まず用意するのは以下のテキストです。
テキスト名 | 漢検2級漢字学習ステップ |
ページ数 | 256ページ |
出版社 | 日本漢字能力検定協会 |
価格 | 1,320円(税込) |
コチラは漢検の運営団体が出版しています。
どこの本屋に行っても置いてある、信頼と実績のあるテキストです。
もし勉強時間が少なく、満点ではなく合格ライン(160点)を目指すのであればこの公式テキスト1冊で大丈夫。
なぜならこの本は、漢検二級で新しく対象となる進出配当漢字196字を28ステップに分割して、準2級の漢字も学習しながら体系的に学べる構成になっているため。
漢検2級以下を持っていない人でも漢検二級合格レベルまでしっかりと知識をつけてくれます。
ステップの途中では、「力だめし」や「パワーアップ」といった復習、および知識強化ができる問題が挟まっています。
淡々と進むだけでなくその都度自分のレベルを確認しながら前に進めるので、ふりかえって自分の苦手漢字をつぶすことが可能です。
さらに巻末には実力確認や最終演習として使える「総まとめ」が収録されています。
知識を入れるだけでなく問題解いて知識をアウトプットすることもできますよ。
②テキストを2周以上解き、間違えた問題は再度やり直す
テキストは最低2周解きましょう。
繰り返し学習することで脳への定着度は抜群にアップします。
2周しおわったら、2周目にまちがえた問題だけを別のノートに書きだして、まちがいを潰します。
※漢字学習ステップは書き込み式ですが、何度も繰り返し使えるように答えは別のノートに記入していくことをオススメします。
このとき、声に出しながらノートに書くと脳への定着率がアップします。
なぜなら聴覚からも漢字を記憶させることができるため。ボソボソ喋りながらノートに書いてください。
テキストだけで出題範囲はカバーしてくれているので、テキストを解いて全体的に間違えなくなったなという感覚があれば、大体合格点(160点程度/200点満点)には届いています。
自信をもって試験に臨みましょう。
③問題集をやりこむ
テキストをすらすらと解けるようになったら、こちらの公式過去問題集を進めていってください。
テキスト名 | 漢検2級過去問題集 |
ページ数 | 112ページ |
出版社 | 日本漢字能力検定協会 |
価格 | 1,320円(税込) |
過去問を解いて自分の知識をアウトプットすることでより脳に知識が定着し、合格だけでなく満点に近づくことが出来ます。
また、過去に出題された問題が再度出題されることは非常に多いです。
2級は出題漢字数が2136字ありますが、そのすべてが出題されるわけではなく、試験によく出る頻出漢字というものがあります。
実際の過去問を何問か解いていくと、「これさっきも書いたな」と思う漢字が出てきます。
それが頻出漢字です。
あなたが受ける回でも出る可能性は高いですよ。しっかり覚えて対策しておきましょう。
実際の試験形式に慣れるという点でも問題集はこなしておく方がベターですね。
60分の試験時間を自分で設けて、模擬試験をしてみてください。
あとは数を打つだけです。何度も何度も解きなおし、できない、思い出せない問題を限りなく0に近づけていくことが合格への唯一の方法です。
何度も問題集をこなしているうちに、自分のレベルがどんどん上がってきているのがわかるようになります。頑張ってください。
漢検2級を勉強する上での注意点
ここでは勉強する上での注意点を3点お伝えしますね。
通信講座と独学どちらの場合でも、以下を意識しながら勉強することでより効率的に学習を進めていくことができます。
漢検2級を勉強する上での注意点
漢字は分解して部首を意識する
漢字を見てわかった気にならない(空書する)
字はきれいに書く
何も考えずに勉強を進めるのと、上記3点を意識しながら勉強するのでは、勉強の最終段階では記憶や漢字レベルに大きな差が出てきます。
せっかく勉強するのなら、効率的に勉強して最速で合格したいですよね?
ひとつずつ解説していきます。
漢字は分解して部首を意識する
ひとつの漢字をパーツに分けて認識し、部首は確実に覚えるようにしましょう。
なぜなら、ひとつの漢字を一つの漢字としてみるのではなく、分解して覚えておくことで新しい漢字を覚える時の定着度が抜群にアップするため。
漢字は常に「部首」と「それ以外」で構成されています。
例えば、机という漢字は部首が「木(キ)」で、右側に「几(キ)」がついているな、といったイメージです。
漢検2級では部首に関する問題が200点中10点出題されます。
知らないと答えられないので、部首は確実に押さえていきましょう。
漢字を見てわかった気にならない(空書する)
漢字を見て「読めるから」とわかった気にならないよう気をつけましょう。
日常生活の中でも、電車の中のつり広告や本の表紙、いたるところに漢字はあふれています。
日常生活でよく使われている漢字でも、「読めるけど書けない」という文字は非常に多くあるのではないでしょうか。
例えば「風情」
たいていの方は読めると思いますが、いざ漢字を書いてと言われると、間違いなく書けますか?
生活の中で「自分これ書けなそうだな、怪しいな」と思う漢字があれば、その漢字を見て「空書」するのがおすすめです。
「空書」とは読んで字のごとく、空に書くこと。
紙やペンがなくても指先を使って書くことで、ただ見るだけよりはずっとその漢字に意識がいって覚えやすくなります。
1日1つずつでも解ける問題を増やしていきましょう。
字はきれいに書く
漢字を書くときはきれいに書くことを心がけましょう。
崩れた字を書いていると、正しい漢字を書いていても試験では不正解となる場合があります。
漢検では、その文字特有の骨組み(字体)が読み取れ、誰が見てもその字であると判断できれば、漢字の細部のとめ、はね、はらいなどの書き方によって不正解とすることはありません。
…しかしながら、どのような書き方をしてもよいということではありません。別の字、あるいは別の字の一部分のように見えたり、骨組みが読み取れないほど字が崩れたりしている場合は、不正解となることがあります。
ここまでせっかく勉強したのに、字の形で不正解とされるのは非常にもったいないですよね。
字形で不正解とされないように、試験だけでなく勉強する時から漢字の正しいか基準やとめはねはらいを意識して、きれいな字を書くようにしましょう。
漢検2級についてのまとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまでの内容をまとめます。
- 漢検2級は高校卒業レベルで合格率は約20%
- 勉強法は通信講座ならユーキャン、独学なら公式テキストと公式問題集がおすすめ
- 勉強する時は部首を意識する
- わかった気にならず空書する
- 漢字を書くときはきれいに書く
漢検2級は簡単に合格できる試験ではないですが、取得すれば一生履歴書に書くことができます。
さらに知名度も抜群なので、履歴書上でのアピール効果も高い試験です。
この機会に取得を目指してみてはいかがでしょうか?
資格取得にがんばるあなたを応援しています。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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