成長を続けているIT業界。IT業界への転職を考えられている方もいらっしゃるかもしれません。データベースの知識を証明できるオラクルマスターブロンズという資格をご存じでしょうか。
「どんな資格なの?」
「これからオラクルマスターブロンズを目指しているけどよく分からない。」
「どんな方法で勉強すればいいの?」
などの疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、
・どんな資格か
・勉強法
・おすすめの書籍&サイト
・資格の難易度
をご紹介します。ぜひ参考にしてみて下さい。
目次
オラクルマスターブロンズってどんな資格?
オラクルマスターブロンズとは、オラクルマスターの中で一番難易度の低い資格です。保有することで、データベース管理者として必要な知識を有していることを証明する民間資格です。
試験は日本オラクル社によって定められています。
試験の難易度には、プラチナ・ゴールド・シルバー・ブロンズがある
オラクルマスターの試験には難易度があります。
難易度が高い順から、
・プラチナ
・ゴールド
・シルバー
・ブロンズ
があります。
ブロンズは、オラクルマスターの一番下位の資格です。しかし下位だからといって、オラクルマスター実機を使用したことがなかったりデータベース管理の知識が不足状態で試験に臨んでも合格は難しいとされています。
オラクルマスターは、ステップアップ型の資格でいきなり上位の資格を受けることはできません。まずは、ブロンズから取得していく必要があります。
DBAとSQLのどちらから受験すべき?
オラクルマスターブロンズの資格を取得するためには、DBAとSQLの2つの試験に合格する必要があります。
・Bronze SQL基礎I(1Z0-017)
・12c SQL基礎(1Z0-061)
のどちらかを選択し、さらに「Bronze DBA12c」に合格しなければなりません。それぞれに合格して初めてブロンズの資格を取得することができます。
試験は同時に受けなければならない、というわけではありません。自分の得意とする試験から挑戦することが可能です。
ステップ1 -試験合格
ブロンズSQL基礎I [ブロンズSQLI](1Z0-017-JPN)(オンラインインジェクション)
11gSQL基礎I [11g SQLI](1Z0-051-JPN)(オンライン検査)
12cSQL基[12cSQL] (1Z0-061-JPN)(オンラインで検査)ステップ2- 試験
ブロンズDBA12c(1Z0-065-JPN)試験
引用:オラクル大学
公式サイトはSQL試験合格後、DBA試験という流れを推奨しています。
SQLとは
SQLとは、データベース管理システム上でデータを制御するための言語です。
オラクルマスターブロンズの試験では、
SQL基礎の「Bronze SQL基礎I」
「12c SQL基礎」のどちらかに合格する必要
があります。SQL試験は、オンラインで受けることができます。
DBAとは
DBA=Database Administrator
データベース管理者のことです。データベース管理システム(DBMS)の運営や管理を行います。DBAに必要不可欠なスキルを有しているかをDBA試験で問われます。
オラクルマスターブロンズの合格までに必要な勉強時間・難易度
オラクルマスターブロンズに合格するには、SQL・DBAそれぞれ20~40時間程の勉強時間が必要といわれています。
1日に約2時間勉強時間を確保することができれば、早い方で1ヶ月で合格できる可能性があります。
実務経験がなく、SQLやデータベースの構築をしたことがない方はブロンズといえどかなり難易度が高いといえるでしょう。
ベンダー試験であるオラクルマスターは、問題は非公開なので過去問題集といった参考書は存在しません。
そのため、出題問題の傾向をはかることができません。
また、合格者数・受験者数も非公開となっています。
オラクル実機を扱ったことがない人が独学で合格を目指すのは難しいとされているので、自分の実力や知識を過信しすぎず適切な学習を行い試験に臨みましょう。
実務で、オラクル以外のデータベースを使用している方でもオラクルの学習をしなければ合格を目指すのは難しいという声もあります。
余裕がある場合、次の難易度のシルバーにもぜひ挑戦してみましょう。
未経験の場合、合格にはさらに学習時間を必要とする場合があります。
繰り返し書籍やサイトで学習を行いましょう。
オラクルマスターブロンズの問題数・合格ライン・試験時間
ブロンズでは、データベース技術者として基礎的な知識が問われます。
試験の問題数・合格ライン・試験時間の一覧です。
試験によって、問題数・合格ライン・試験時間は違うので注意しましょう。
試験 | 問題数 | 合格ライン | 試験時間 |
Bronze SQL基礎I | 40問 | 70% | 90分 |
12c SQL基礎 | 75問 | 65% | 120分 |
Bronze DBA12c | 73問 | 70% | 120分 |
オラクルマスターブロンズは「Bronze SQL基礎I」か「12c SQL基礎」のどちらかに合格し、さらに「Bronze DBA12c」に合格する必要があります。
どの試験を受験するか早い段階で決めておきましょう。
オラクルマスターブロンズの勉強法
ブロンズだから初心者向けの検定かな?と考えている方も多いかもしれません。
試験は問題数も多く、専門用語がたくさんでてきます。
元々、データベースの知識を持っていない方が試験に合格するにはしっかり勉強をすることが必要です。
合格に向けての勉強法は、
・参考書で繰り返し問題を解く
・オラクル実機で実際に試してみる
・オラクル実機で問題の答えを調べる習慣をつける
・インターネットサイトですきま時間にも学習をする
の4点が大事です。
では、合格のためにどのように勉強していけば良いのでしょうか。
まずは、参考書に目を通しオラクルマスターブロンズにはどんな問題があるのか確認しておくのが良いでしょう。目を通した後、参考書で繰り返し問題を解きましょう。
参考書で問題を解いていると、分からない部分や操作方法のイメージがわかないという問題に直面するかもしれません。
そういった時には、オラクル実機で実際に試しましょう。
また、実機を使って問題の答えを調べるという習慣をつけましょう。
慣れない最初のうちは時間がかかってしまいますが、実際に実機を使用することでより深い理解に繋がります。
インターネットで学習できるサイトもあるので、すきま時間も上手に活用しましょう。
オラクルマスターブロンズ合格には、参考書やインターネットサイトで繰り返し問題を解いたりオラクル実機を使用することが大切です。
オラクルマスターブロンズのおすすめ書籍・学習サイト
試験合格に向けて学習する際の書籍をご紹介します。これから試験を受けようと考えている方は、ぜひ活用しましょう。
Bronze DBA 12c(1Z0-065)完全詳解+精選問題集
引用:Amazon
「Bronze DBA 12c(1Z0-065)完全詳解+精選問題集」
著者:エディフィストラーニング , 飯室 美紀 , 西 昭彦 , 岡野 友紀
価格:3,960円(税込)
通称「白本」と呼ばれており、試験対策の定番といえる本でしょう。オラクル認定講師陣が書き下ろした1冊です。
試験範囲を可能な限り網羅しているので、この本で試験合格に必要な知識を得ることができます。
試験と同等の問題と、各章に章末問題・模試2回が収録されています。そのため、勉強から本試験までの雰囲気を体感することができます。
スッキリわかるSQL入門 第2版 ドリル222問付き!
引用:Amazon
「スッキリわかるSQL入門 第2版 ドリル222問付き!」
著者:中山清喬 , 飯田理恵子
監修:株式会社フレアリンク
価格:3,080円(税込)
SQLの基礎を理解したい方に。SQLの入門書です。初心者がつまずいてしまう疑問を、図解とていねいな解説で理解を深めることができます。
SQLの学習の理解をより深めるために「dokoQL」が用意されています。
パソコンやスマートフォンからアクセス可能なので、ちょっとしたすきま時間をむだにせず学習ができます。巻末には、ドリル問題を掲載しているので学習に役立てましょう。
さらに、「エラー解決 虎の巻」を収録しているのでエラーの対策もバッチリです。
合格に向け、書籍だけでなく学習サイトも利用して合格の確立を高めましょう。
ping-t
ping-tは、オラクルマスターだけでなくITパスポートやCCNAなどを取得するための学習サイトです。
CCNA/CCNP、LinuC、LPIC、HTML5プロフェッショナル認定資格、OSS-DB、オラクルマスター、ITパスポート、 ITILファンデーション試験の合格を目指す人を応援する学習サイトです。(登録ユーザ数25万人超)
ユーザ登録をすると、無料で以下の問題集をご利用いただけます。
・CCNA(200-301)(400問) ・LinuC(LPIC101)(500問以上 認定教材)
・Linux Essentials(約400問) ・Oracle Master Bronze SQL基礎 11g/12c(各400問以上)
・ITパスポート試験の過去問(1700問) ・ITILファンデーション(300問)
引用:Ping-t
有料コンテンツもありますが、無料コンテンツでSQL基礎を学習することができるので活用しましょう。
オラクルマスターブロンズを取得するメリット
オラクルマスターブロンズを取得することでどういったメリットがあるのでしょうか。取得後のメリットをご紹介します。
1,知識の証明になる
いくら口頭でデータベースやSQLの基礎知識があるということを伝えても相手にはあなたがどの程度の知識を持っているのかが分かりません。
試験に合格し資格を取得することで、データベースやSQLの基礎知識がどの程度あるのかを客観的に証明できます。
転職の際、必須資格でなくても他の採用者との差別化を図ることもでき面接官に良い印象を与えることができるのです。
2,DBA・SQLの知識が身につく
試験に合格するには当然、DBA・SQLの知識が必要です。
勉強をすることでそれぞれの知識を身につけることができます。
多くの企業でオラクル社の製品が採用されています。
知識を身につけていることは、多くの企業から重宝されるということでもあるので資格取得を目指しましょう。
まとめ
・試験合格には、SQL・DBAそれぞれ20~40時間程の勉強時間が必要
・SQL基礎の「Bronze SQL基礎I」「12c SQL基礎」のどちらかと「Bronze DBA12c」に合格する必要がある
・試験勉強は参考書を繰り返し勉強しよう
オラクルマスターブロンズは決して簡単に取得できる資格ではありません。しかし、取得することで知識の証明をすることができます。
上位資格には、シルバー・ゴールド・プラチナと続きます。
資格と知識を保有すれば、年収アップも夢ではありません。さらに知識に磨きをかけ、キャリアアップを目指しましょう。