データベーススペシャリストという資格をご存じでしょうか。
そんなデータベーススペシャリストですが、
「受験資格はあるのかな?」
「難易度や合格率はどのくらいなんだろう?」
「独学で勉強できるもの?」
などいろんな疑問があるかと思います。
そんな方に向けてこの記事では
・試験概要は?
・難易度や合格率はどのくらい?
・試験傾向や勉強法とは?
・おすすめテキストについて
に分けて詳しく説明していきます。
目次
データスペシャリストの試験概要は?
データベーススペシャリストとは集約、蓄積したデータを使いやすく管理、整理することができて、さらに下位者を指導することができると認められた人に与えられる資格となります。
ではまず試験概要から見ていきましょう。
試験時期 | 春期:4月第3日曜日 |
試験時間・出題数 | 午前Ⅰ試験:9:30~10:20(50分)
午前Ⅱ試験:10:50~11:30(40分) 午後Ⅰ試験:12:30~14:00(90分) 午後Ⅱ試験:14:30~16:30(120分) |
出題形式 | 午前Ⅰ試験:多肢選択式(四肢択一)
※共通問題 午前Ⅱ試験:多肢選択式(四肢択一) 午後Ⅰ試験:記述式 午後Ⅱ試験:記述式 |
合格点基準 | 午前Ⅰ試験から午後Ⅱ試験すべてにおいて100点満点中60点以上 |
受験手数料 | 5700円 |
出願時期 | 案内書・願書配布:1月上旬から
願書受付終了:2月中旬 |
データスペシャリストの難易度や合格率はどのくらい?
誰でも受験可能な国家資格試験ですが、その難易度は非常に高いものとなっています。
情報処理技術者試験には難易度に応じてレベル区分があり、データベーススペシャリストは最上位となるレベル4に分類されています。
さらに長文読解問題も出題されるため、長文読解が苦手な方にとっては非常に難しい試験となっています。
データスペシャリストの試験傾向や勉強法とは?
データベーススペシャリスト試験は基本的に過去問を勉強して合格できる試験です。
なので過去問題をしっかり解いておくことにより独学でも合格できます。
しかし実務経験がある方でも勉強時間は150時間~200時間といわれています。
かなりの時間をかけて勉強しないといけないので計画を立てて効率よく勉強していきましょう。
ではこれから
・午前Ⅰ試験の傾向・勉強法
・午前Ⅱ試験の傾向・勉強法
・午後Ⅰ試験の傾向・勉強法
・午後Ⅱ試験の傾向・勉強法
と各項目に分けて詳しく解説していきます。
午前Ⅰ試験
出題数30問/解答数30問
従来通りすべて同時期の応用情報技術者試験の午前問題から選定されています。
出題構成は
「テクノロジ系17問(57%)」
「マネジメント系5問(17%)」
「ストラテジ系8問(26%)」
となっています。
考察問題が増え、文章問題が減っています。
新傾向問題少ないです。
初めてデータベーススペシャリストに挑戦する方のおすすめとして、先に応用情報技術者試験を受験し合格することです。
午前Ⅰに関しては常日頃から情報処理技術全般に関する知識を習得するとともに応用情報技術試験の問題や過去問題をたくさん解いておきましょう。
午前Ⅱ試験
出題数25問/解答数25問
データベース分野が約7割、データベース以外の分野が約3割出題されました。
新傾向の2問、未出題(新傾向を除く)の4問を除けば、いずれも既出・類似問題であり、過去問題を解くことで十分に対応可能をいえます。
データベース以外の分野については、普段から「セキュリティ」や「システム開発技術」などの新しい用語の理解を深めておき、さらに過去問題を一通り解いておけば対応可能と思われます。
基本的に問題傾向が変わらない為、過去問題を解いて傾向に慣れておくことが大切です。
午後Ⅰ試験
出題数3問/解答数2問
データモデル作成、正規化理論、データベース設計(テーブル設計)、SQL、データベースの保守・運用及び性能評価・調整などの専門知識を身に着けたうえで過去問題などの演習問題によって知識を応用可能なレベルまで深めておく必要があります。
データベース設計問題・SQLの問題・物理データベース設計の3つのテーマに関し出題される傾向です。
基礎理論の知識は問われませんが必要なのでそちらも理解しておきましょう。
午後Ⅱ試験
出題数2問/解答数1問
「実際の業務の中で活用した経験、実務能力」について出題されます。
実際にデータベースの設計や運用に携わっている人であれば対応可能ですが、そうでない人は概念データモデル系の問題を中心に数多く問題を解いておくとよいでしょう。
問1:物理データベース設計
問2:論理データベース設計
いずれも図表が多く毎年同じような問題構成となっています。
過去問や公開模擬試験などの問題を解くことで、問題に対する解決能力や応用能力を鍛えることができます。
データスペシャリストのおすすめテキストについて
最後におすすめのテキストについて紹介していきます。
データベーススペシャリスト2021年版
引用:Amazon
データベーススペシャリスト試験対策の参考書の中で人気のテキストになります。
試験全体の勉強に向いている本となります。
丁寧な解説がついていて、問題分から答えを導き出す力を鍛えられる本となっています。
しかし基本知識をもっていないと少し難しい本となっているため、他のテキストと並行して使うとよりよいと思います。
スッキリわかるSQL入門 第2版 ドリル222問付き!
引用:Amazon
この本はSQL初心者に向けてのテキストになります。
初心者でも問題なく最後までしっかり読むことでき基礎的な知識を得ることができます。
初心者レベルの内容で終わらない所もこの本のいい所だと思います。
午前から午後と試験全体の対策に使うことができる本となります。
データベーススペシャリスト2021年版と併用して使うと良いと思います。
達人に学ぶDB設計 徹底指南書 初心者で終わりたくないあなたへ
引用:Amazon
この本はデータベース設計初心者に向けてのテキストになります。
午後試験の対策に使える本となります。
基礎がしっかりと学ぶことができる本となっています。
中級者の方であっても教科書として手元に置いておきたい一冊となっています。
まとめ
ここまでデータスペシャリストについて解説してきましたが、データスペシャリストとしての業務知識、解決能力、応用能力は一朝一夕には身に付きません。
広範な専門分野の知識を身につけ、実務にいかし応用をきかせることができるよう毎日の努力が必要です。
少しでもこの記事が役に立てていればよいと思います。