ビジネス著作権検定上級の資格を取得しようと考えた時に、
「試験は難しいだろうか?」
「どんな問題が出るの?」
「テキストは何を使えばいいんだろう?」
といったことが気になると思います。
もし独学をスタートして、自分の手に負えなかったりしたら時間がもったいないですよね。
社会人が資格試験を受ける場合は、仕事の合間に勉強することになります。
ですから、できるだけ効率的に進めたいと考えるのは当然です。
そこで本記事では下記の内容について解説しています。
本記事の内容
- ビジネス著作権検定上級とはどんな資格か
- 難易度と合格率
- テキストの選び方
勉強を始める前に必要なことばかりですので、しっかり読んでおきましょう。
目次
ビジネス著作権検定上級とは?
ビジネス著作権検定上級とは名前の通り、著作権に関する資格です。
受験資格では学歴や年齢等の制限がなく、幅広く誰でも受けることができます。
それでは試験について、下記の項目ごとに詳しく解説していきますね。
ビジネス著作権検定上級とは
- 試験の申し込みについて
- 試験内容について
試験の申し込みについて
毎年6月、11月の年2回実施されています。
6月分は2月から、11月分は6月からオンラインで申し込み可能です。
ビジネス著作権検定公式HPより必要事項を入力して、受講料を支払えば申し込み完了です。
オンライン申し込みが難しい場合は、郵送でも申し込み可能となっています。
もし郵送を考えている場合は、資料請求で時間がかかるので注意が必要です。
試験内容について
試験は筆記試験のみで問題数は40問、試験時間は90分と設定されています。
1問2分程度しかかけられませんが、マークシート方式なので記述回答がないため安心ですね。
問題の傾向は、著作権の中でもビジネスで直面する問題にフォーカスしています。
公式HPによると、ビジネス著作権検定上級は下記の能力を問われます。
著作権に関する知識を活用し、著作権利用に関する問題点を発見し、解決できる。
契約、司法制度、条約に関する知識を活用し、専門家の助力を得ながら著作権に関する実務を展開することができる。
問題を解決するだけでなく、自ら発見していく能力も必要になるのがポイントです。
またビジネス著作権検定上級は、国家資格である知的財産管理技能士1級および2級の受験資格になっています。
さらに著作権について知識を深めて専門家を目指すことも可能ですね。
著作権とは?
知的所有権の一つで、自分の作り出したものを独占する権利のことです。
絵画や音楽等の芸術作品をイメージしがちです。
しかし、昨今ではプログラムのソースコードなども著作権の対象となっています。
ビジネス著作権検定上級の難易度
ビジネス著作権検定上級の難易度は比較的易しいと言えます。
例年の合格率は70%以上あるため、不合格者のほうが少ないのです。
ただし合格率の高いからと言って、勉強せずに合格できるほど甘くはありません。
合格までの勉強時間は、約45時間と言われています。
なので、毎日2時間勉強して1ヶ月弱といったところですね。
試験問題は、事例での問題点発見と解決能力について問う内容が主となります。
例えば、過去問では下記のような問題が出題されました。
所有権と著作権に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
ア. 有名な画家から購入した絵画の作品を美術館に寄贈する場合には、その画家の許諾を得ないと著作権侵害になる可能性がある
イ. 友人が撮影した写真を捨てる場合には、その友人の許諾を得ないと著作権侵害になる可能性がある
ウ. 人間国宝の陶芸家から譲ってもらった皿を借金の担保にする場合には、その陶芸家の許諾を得ないと著作権侵害になる可能性がある。
エ. イラストをコピー機で複製する場合には、その著作権者の許諾を得ないと著作権侵害になる可能性がある正答:エ
引用:みんなの著検
このように著作権に関する具体的な事例が、各所にちりばめられています。
著作権の活用シーンを考えながら勉強することで、効率が上がると言えますね。
ビジネス著作権検定上級のテキスト選び
ビジネス著作権検定上級の勉強では、公式テキストを使いましょう。
公式テキストの基本的な情報は下記の通りです。
タイトル | ビジネス著作権検定 公式テキスト[初級・上級]第2版 |
---|---|
編著 | 和田 宏徳/坂本 優/藤原 正樹 |
監修 | 紋谷 暢男/土肥一史 |
内容 | ビジネス著作権検定の初級・上級に必要な知識が網羅された公式テキスト過去問題3回分付き。 |
体裁 | 本体A5判288P /過去問題1回(過去問題2回分はWebダウンロード方式) |
価格 | 2,200円 + 税 |
発行 | 第2版1刷 2019年7月11日発行 |
なぜこのテキストが良いかというと、下記の理由のためです。
公式テキストを使う理由
- 資格試験の運営元が作っている
- 過去問がついている
資格試験の運営元が作っているため、試験範囲の漏れがありません。
また、試験範囲と関係のないことが載っていることもありません。
つまり、最も無駄なく勉強を進めることができるのです。
さらに試験範囲の改変があったとしても、いち早く公式テキストが更新されます。
ということは、ビジネス著作権検定上級に合格するために適していると言えますね。
また過去問がテキストに付属しているというのも、大きなプラスポイントです。
というのも資格試験の勉強ではほぼ例外なく、最後に過去問で勉強の仕上げを行います。
過去問が別売りであったりすることも多いため、公式テキストに過去問がついているのは非常にお得です。
ビジネス著作権検定上級の独学法とは?
ビジネス著作権検定上級は先に解説した通り、合格率70%の合格しやすい資格試験です。
なので、基本的に独学での合格を目指すことがオススメです。
ビジネス著作権検定上級を独学で合格しようと考えた時、下記の3点を守ることで合格率をグッと高められます。
独学のポイント
- 公式テキストで学習する
- 3年分の過去問にトライする
- 著作権用語を整理する
それでは、それぞれのポイントついて詳しく解説していきます。
1.公式テキストで学習する
公式テキストが試験範囲を網羅しているため、この1冊をやりこみましょう。
また1つ1つの問題も易しく、一度解答を覚えてしまえば簡単に正答することができます。
ここで重要になるのが、簡単な問題を落とさないことです。
そのため、何度も同じ問題を解きなおすことが非常に効果的です。
テキストを1冊に絞り、2~3回解きこめば充分合格する力がつきます。
ビジネス著作権検定上級の公式テキストは288ページあります。
一般的に45時間程度の勉強で合格できると言われています。
長くても1ヶ月程度の短期間で、集中的に取り組むことが効率的です。
注意ポイント
テキストに取り組むときは、いきなり問題をやりましょう。
わからないところだけ戻って調べるほうが、時間効率がよいのでオススメです。
2.3年分の過去問にトライする
テキストで基本的なことはすべて学習可能です。
なので過去問をやるときは、本番を想定して時間配分を確認しましょう。
必ず開始と終了の時間を決めて、どの程度時間がかかるのかを記録します。
もし時間が足りなければ、
- どういった種類の問題に時間がかかっているのか
- どのくらい短縮できそうか
- わからないものを切り捨てる決断はどこでするか
といったことを検討し、次の過去問に取り組んでいきます。
本番を想定してこれらのことを練習しておくことで、精神的安定度が非常に上がります。
3年分としたのは、大体3回繰り返せば改善しつくせるからです。
また公式テキストに付属しているのも3回分ですので、ちょうどいいですね。
3.著作権用語を整理する
著作権に関する用語は、日常では登場しないものが多いです。
すると、どうしても意味があいまいであったり覚えにくい用語が出てきます。
例えば下記のようなものです。
著作権用語
- 上映権
- 上演権
- 権利制限規定
- 二次著作物 等
これらの用語について正確に把握するためにも、自作用語集を作っておきましょう。
わからない用語を調べるたびに意味を合わせて書き留めておくことで、簡単にオリジナル用語集の完成です。
調べなおさずにサクッと確認するためにもとても便利です。
まとめ
ビジネス著作権検定上級の資格試験について解説してきました。
内容をまとめると下記の通りです。
まとめ
- ビジネス著作権検定上級はさらに上級の資格試験の受験資格になっている
- ビジネス著作権検定上級の合格率は70%で合格しやすい
- テキストは公式のもので充分
- 独学でも充分合格できる
著作権はビジネスをしていく上で避けては通れない権利です。
資格試験の勉強を通して、整理してみるのもよいかもしれませんね。