ネットショップ実務士という資格を取ろうか考えているけど
「そもそもネットショップ実務士ってどんな資格?」
「検定試験って難しいの?」
「口コミはいいの?」
など気になって調べている。そんな方へこの記事では
・ネットショップ実務士とは
・難易度
・評判
・将来性
について詳しく解説していきます。
目次
ネットショップ実務士(ネットショップ検定)とは
ネットショップ実務士(ネットショップ検定)とはネットショップの運営に関する業務内容を体系的に身につける為の資格です。インターネット上で商品を販売する為に必要なサイト作りから決済サービス、セキュリティ管理など様々な知識が網羅的に身につきます。
ネットショップ実務士の検定はレベルごとに細かく分けられています。
ネットショップ実務士補 |
レベル1 基礎知識 |
レベル2 実践知識 |
レベル3 実践経験 |
レベル4 EC企画能力 |
レベル5 EC経営能力 |
これらの資格をネットショップ実務士補という補助資格から順に取得する必要があります。例えば実務士補、レベル1を抜かしていきなりレベル2から受験するということはできません。
またレベルごとに検定料がかかります。料金は7,000円~7,500円です。
こんな方におすすめ
ネットショップ実務士はこんな方におすすめです。
・自社の商品をインターネット上で販売したい
・ECサイトを作りたい
・ネットショップ部門で働いている
・WEB業界に就職したい
このように自社の売上利益を上げたい、もしくは個人で何か商品を販売したいという方にネットショップ実務士の資格はとても役に立ちます。
また、WEB業界で働きたい方にもおすすめの資格です。2010年からスタートした歴史の浅い資格のため就職や転職の採用面接で有利に働くかどうかは正直分かりません。
しかしネットショップ実務士の資格があればWEB業界の業務内容を事前に把握することができます。まったくの未経験者と比べれば基礎知識が身についている状態なのでその分採用される率も上がりますし、何より自信をもって新しい業界にチャレンジできますね。
難易度はどれくらい?
ネットショップ実務士の資格はインターネットに詳しくない人でも取得可能なレベルなのでしょうか。結論から言うとネットショップ実務士補、レベル1検定、レベル2検定は未経験からでも取得可能です。
その理由は
・補助資格からスタート
・公式テキストから出題
・合格基準は70%以上
このような事があげられます。
補助資格からスタート
先ほど述べた通りネットショップ実務士補という補助資格を取得するには、まず初めに入門セミナーを受講します。ネットショップ実務士の入門セミナーは指定された会場で行なっている講義です。講義は朝から夕方まで休憩を取りながら1日がかりで学びます。授業時間は90分×4コマです。
セミナーの最後に修了テストを受けてそれに合格すると補助資格修得という流れになります。入門セミナーの受講資格はPCの基本的な操作(電源を入れる、WEBサイトを閲覧する)ができればどなたでも受講することが可能です。
未経験からでも気軽に参加できるところがいいですね。
公式テキストから出題
セミナーを終えて補助資格を取ったら、いよいよネットショップ実務士に向けて勉強します。レベル1と2の試験範囲はネットショップ能力認定機構から出ている公式テキストからの出題です。
難易度は比較的易しい為、勉強方法は公式テキストを読んで例題を繰り返し解くという一般的な方法で問題ありません。実際の検定試験は4択問題になっておりマークシートに記入します。
合格基準は70%以上
さらに先ほどの理由で述べた通り、検定試験の合格基準は70%以上です。ネットショップ実務士の試験問題数はレベル1・2ともに70問なのでそのうち49問以上の正解で合格になります。
簿記1級などの資格と比べて合格基準が低い為、ある程度の的を絞ることも可能です。そのため合格しやすい資格ということが分かりますね。
また、全体の合格率についても気になりますが非公開のようでした。さらにレベル3以上の検定試験は実務経験の証明が必要になってくるので難易度が少し高くなっていきます。
評判はいいの?
ネットショップ実務士の資格を取った方の感想、口コミも気になりますね。良い評判と悪い評判に分けて紹介します。
【良い評判】
「入社前に業界の知識を学べたので自信がつきました」
「知識がなくても理解しやすい内容だった」
「細かな集客方法まで学べて売り上げにつながりました」
「稼ぐことにフォーカスしたスキルだと思う」
最近になってネットショップ検定は大学や専門学校のカリキュラムに組み込まれることが多くなりました。そのため就職活動に備えて学ぶ学生もいるようです。また、ノースキルの主婦でもしっかり稼げる資格だと話題になっています。
会社員の方で実際に売り上げが伸びたという声もありました。
【悪い評判】
「認知度がもっと高い方が良い」
「IT業界で優遇されるかは微妙」
残念ですがネットショップ実務士という資格について「まだ知らない」といった企業が多く存在するのも本当です。就職活動で優遇してもらうことが目的であれば取得する必要性は低いでしょう。
しかし、ネットショップ実務士という資格を通して得た知識があれば自信をもって自分を売り込んでいくことができます。
本当に役に立つの?
ネットショップ実務士がどういった資格なのか分かってきたけど、本当に役に立つのか気になりますよね。ネットショップ(Eコマース)分野は将来性があるのか見てみましょう。
結論から言うとネットショップの国内市場規模はなんと、年間19兆円以上。現在も拡大中です。(経済産業省の電子商取引に関する市場調査調べ)
2010年度 | 7.7兆円 |
2011年度 | 8.5兆円 |
2012年度 | 9.5兆円 |
2013年度 | 11兆円 |
2014年度 | 12.7兆円 |
2015年度 | 13.7 兆円 |
2016年度 | 15兆円 |
2017年度 | 16.5兆円 |
2018年度 | 17.9兆円 |
2019年度 | 19.3兆円 |
10年前の7.7兆円と比べると2倍以上に成長し続けていますね。さらに新型コロナウイルスの感染防止対策としてネットショップ利用者は増加しています。それに伴いネット販売を導入したいと考えている企業も増え続けているのです。
そして今後もさらなる成長が見込めるのがこのネットショップ業界になります。ネットショップ実務士のスキルはこれからの時代に合った資格だと言えますね。
どんなところで働くの?
ネットショップ実務士の資格を取得したら最大限活かしていきたいですよね。そんなネットショップについての知識を必要としている企業はたくさんあります。
・スタートアップ企業
・マーケティング会社
・個人で営業
具体的に見てみましょう。
スタートアップ企業
スタートアップ企業とは新しいビジネスにチャレンジして急成長を遂げる、とても勢いのある会社のことを言います。そんな勢いのある企業で商品やコンテンツを売る場合、ネットショップ実務士の資格が役に立ちます。
起業したばかりの会社は人数も少ないですから入るのには少し勇気が必要かもしれません。しかし、人数が少ないと任される仕事の質が高まります。
ネットショップの知識があればECサイトをゼロから企画、構築まで携わることができるでしょう。ある程度の責任も伴いますが、とてもやりがいのある職場だと言えますね。
マーケティング会社
マーケティング会社は依頼を受けた中小企業の売り上げ利益を伸ばす仕事です。売り上げを伸ばすにはやはりネットショップの知識が欠かせません。
依頼をする企業側は「すでにECサイトで販売をしているが売り上げが伸びない」など色々な悩みをもっています。そんな時は資格を活かしてECサイトの中身について改善策を提示します。
例えば、消費者目線になってシンプルで購入しやすいサイトかどうか、購買意欲が沸くようなコピーが書けているかなどネットショップ実務士としての能力を発揮できることでしょう。
個人で営業
歴史のあるお店や地元の方だけに愛されているお店などって多くありますよね。そんなお店には「もっと利益を上げたい」「ネット販売に興味があるけど時間がない」といったニーズが隠れています。
そこでネットショップ実務士という資格を武器にして自ら営業することも可能です。個人経営者に向けて「ネットショップ実務士はこんなECサイトが作れます」と売り込みにいきます。
加えて販売方法についてサポートしたり、色々な付加価値をつけることで直接的に経営者の役に立つことができます。
その他に、ITの転職サイトから探してみるのもおすすめです。以外と未経験からでも採用している会社が多くあります。WEB業界ならネットショップの知識を活かせる場所が見つかるはずです。
検定試験の申し込み方法
ネットショップ実務士(ネットショップ検定)の申し込み、セミナー講習はネットショップ認定機構のホームページからできます。
セミナー講習 | |
開催場所 | 東京・大阪・福岡(その他、要相談) |
料金 | 23,740円 |
レベル1検定・レベル2検定 | |
開催場所 | 全国(共通会場) |
開催時期 | 随時 |
料金 | レベル1→7,000円・レベル2→7,500円 |
※入門セミナー講習の開催時期は記載がありませんでした。知りたい方はホームページから問い合わせてみましょう。
※公式テキストはAmazonから購入できます。代金は3,300円~4180円です。
まとめ
この記事をまとめると
・ネットショップ実務士はインターネットで商品を販売する為の方法、知識が身につく
・未経験からでもレベル2まで取得可能
・ネットショップ(Eコマース)はどの業界にも必要性、重要性が高い
以上になります。最後まで読んで頂きありがとうございました。