どの分野でも活躍できるスキルというのは強い自身へとつながります。
しかし、そういったスキルは簡単に手に入るものではありません。
秘書検定1級もそのうちの一つです。
ですが、合格することができればあなたの強みになることは間違いありません。
では、秘書検定1級を合格するにあたって不安になることがありますよね。
・秘書検定1級の難易度は?
・独学でも合格できる?
・勉強時間は何時間必要?
今回は上記3点について解説させていただきます。
目次
秘書検定は「人柄育成」を目的としたビジネス検定
お聞きします。社会人に必要なものってなんでしょう。
目上の人に対する正しい『言葉遣い』でしょうか。
ひとつひとつの動作でわかる『マナー』も大切ですよね。
相手を不快に思わせないための『表情や態度』でしょうか。
少し考えてみましょう。どれが正解だと思いましたか。
正解はすべて必要なスキルです。
だまし討ちみたいですいません…汗
なぜこのようなことをきいたかというとこういった当たり前のことができていない社会人の方ってとっても多いんです。
一から指導していただける職場環境がある方はとっても幸運だと思ってください。
世の中そこまで甘くありません。ある程度は自分自身でつかみ取らなくてはいけないのです。
そこで社会人スキルとして一目置かれている資格がこの秘書検定なんですね。
秘書検定は秘書以外の方も受験されることが多い資格です。
『人柄育成』を目的としており、簡単にいうと社会人に必要な礼儀やマナーを一から学ぶことができます。
今回の秘書検定1級はその中でも一番階級の高い資格であり、転職や大手企業へのアプローチの際は注目されることでしょう。
秘書検定1級は難易度の高い難関資格のひとつ
秘書検定1級で求められるものは知識だけではありません。
「秘書の職務について十分に理解し、専門的な秘書業務に関して高度の知識、技能を発揮することができる、おそいて上司の指示がなくとも仕事が進められあらゆるケースを想定して多面的に思考できる」とされています。
つまり、状況をみてその時に合った最適な対処方法を判断しなければなりません。
もちろん実際の試験では、その判断力の有無を確認されます。
合格率は2割程度
第119回秘書検定1級の受験者数は1,044名なのに対して、最終合格者数は264名でした。合格率は 25.3% と低めの数字になっています。
秘書検定は受験者には女性が多く、特に高校生や大学生といった学生が大半を占めています。
その中でも1級の受験者は現役秘書や大手秘書課へ就職を目指す方たちがチャレンジするレベルの試験です。
1級の試験は筆記+面接
秘書検定1級の試験は一次試験に筆記試験、二次試験に面接試験が行われます。
一次試験をクリアした方のみが二次試験の面接へと進めるようになっています。
筆記試験も十分に難しいのですが、二次試験の面接で惜しくも不合格になることも少なくありません。
ちなみに、面接で不合格になってしまった場合は次回の筆記試験を免除してもらえるので再チャレンジもしやすくなっています。
面接試験は模範回答通りに答えたらいいのではなく、自然にできているかなどもみられているので対策はかなり重要になってきます。
秘書検定1級を取得するメリットは?
秘書検定1級を合格した際は、礼儀やマナーが学べると言いました。
しかし、それだけではおわりません。
メリットを3点挙げてみます。
・転職や派遣先へのアプローチなどが有利になる
・正しい敬語を習得できる
・職場によっては手当がつくこともある
「具体的にどんな風にいいことがあるの?」と思いますよね。
ご説明させていただきますので、ご安心ください。
転職や派遣先のへのアプローチなどが有利になる
まず一番大きいのが仕事に大きくプラスになるということですね。
礼儀やマナーを学べ、それに加えて仕事もランクアップするなんてメリットしかありませんね^^
(しいていうなら難しいところがデメリットでしょうか…汗)
ちなみにこのメリットですが、どの階級でもこの扱いを受けるわけではありません。
一般的に転職などで見てもらえる階級は最低でも2級以上です。
もちろん1級を保持していると面接などでもかなり好印象をもたれることは間違いなしです。
「転職で有利なことはわかったけど、派遣先にも有利ってどういうこと?」
と思われた方。朗報です。
秘書検定1級を保持していると大手企業への紹介案件は圧倒的に増えます。
そのまま正社員になれることももちろんありますので、派遣社員の方にもとっても有利になりますね。
正しい敬語を習得できる
みなさんは正しい敬語を使えていますか。
案外、新入社員だけではなく社会人経験が長い方でも間違って使っていることが多いんです。
試しに問題を出してみましょう。
みなさんはいくつ正解できるでしょうか。
第1問
次の敬語の使い方のうち、誤っているものはどれでしょうか?
① 専務が申し上げられた通りです
② 専務が言われた通りです
③ 専務がおっしゃった通りです
第2問
次の敬語の使い方のうち、誤っているものはどれでしょうか?
① 〇×商事のA社長が、遅れてお越しになるそうです
② 〇×商事のA社長が、遅れていらっしゃるそうです
③ 〇×商事のA社長が、遅れて参られるそうです
第3問
次の敬語の使い方のうち、誤っているものはどれでしょうか?
① 昼食をいただかれましたか
② 昼食を食べられましたか
③ 昼食を召し上がりましたか
【答え】第1問:① 第2問:③ 第3問:①
引用:お助け♡NAVI
間違って使っていたという方も少なくないのではないでしょうか。
社会人になってから一から言葉を学ぶってなかなか大変ですよね。
もしかすると上司の方が間違って使っていることもあるかもしれません。
秘書検定を合格するために勉強をしていると自ずと敬語を正しく使えるようになります。
合格できるだけではなく、日ごろから使う言葉遣いにも自信がつくなんて一石二鳥ですね^^
職場によっては手当がつくこともある
会社によっては資格手当を支給する企業もありますね。
秘書検定1級を合格すると、この資格手当をもらえる可能性はもちろんあります。
資格手当を支給する企業の大半は2級以上という縛りがあるようです。
職場の規則によるのですべての方が当てはまるわけではありませんが、もしもらえる方はとラッキーです。
秘書検定は受験費用もそこまで高額ではないので補えるかたも多くいらっしゃると思います。
会社に受験料を負担してもらって、スキルを磨けると思うと少し得をした気分になりますね^^
独学でも合格は可能
近頃は資格試験合格のためのスクールや通信教育なども数多くあります。
そういったところで学ぶのは効率もよく合格するにあたり自身もつくことでしょう。
しかし、コストもかかってしまうというデメリットもありますよね。
特にスクールに通う場合などは時間にも限りがあるので、お仕事しながら通学するのはなかなか大変なことではないでしょうか。
ここで気になるのは、『秘書検定1級は独学でも合格可能か』ということですよね。
独学でも合格は可能です。ただし、それなりの対策と努力が必要となります。
一からすべて勉強する必要性はない
秘書検定は社会人に必要な礼儀やマナー、教養が身に付くことを目的としたビジネス検定だとお伝えしました。
つまり、社会人としての一般常識や経験、マナーなどが身についていればある程度の点数はとることができるのです。
足りていない部分は暗記をして覚えることも大事ですが、状況に適した臨機応変な対処ができるかどうかも重要になってきます。
参考書などに書いていることだけではなく今まで経験したことをいかに活用するかで合否が変わってくるでしょう。
さらに筆記試験はすべて記述式になっていますので、暗記方法にも工夫を重ねなくてはなりません。
「どのように出題されるのか」
「模範解答はどのような記述になっているのか」
など問題に慣れたりなどリサーチすることから始めることをおすすめします。
すべて記述しなければならないと聞くと不安になりますが、内容的には常識問題が多いのであきらめずに覚えていきましょう。
面接はあくまでも自然に
筆記試験を通過したら待ち構えているのが面接試験です。
面接では受験者の『人柄』をみられることになります。
人柄というのは参考書に載っているものでもなく、まさに経験が重要になってきます。
事前に対策としてできることは模擬回答や身だしなみなどがありますが、面接官も素人ではありません。どれだけ正しい回答を言ったとしても模擬回答をただ答えているだけなのか、それとも自然と状況に適した回答をしているのかはすぐに判断がつきます。
秘書検定1級の試験では面接が本番ともいわれるほどにハードルは高めです。
筆記試験は独学で学び、面接対策のみ講座やセミナーに通う方もおられます。
独学でも最近ではDVDなどで対策ができるようになっていますので自分に合った方法で取り組むことも大切なことですね。
秘書検定1級を取るのに必要な勉強時間とは
1級の合格のための勉強時間は、およそ1日1時間勉強をしたとすると6か月ほど必要になります。
特に知識がまったくない状態からのスタートだと慣れるまでに時間もかかりますので、余裕をもった勉強時間を確保しましょう。
秘書検定1級合格のために抑えておかなければならないことは2つありましたね。
・筆記試験はすべて記述式になっている
・面接が本番ともいえるほど大難関
上記2点の対策をとらなくてはなりません。
もちろん最初は筆記試験の対策から始めましょう。
筆記試験の内容はマナーなど常識を問われる内容も多くありますが、敬語など日本語に関係することもたくさん出題されます。
案外、日本人が日本語を間違って使っていることって多いんです。
なので一周目はじっくりと参考書など読み込みましょう。
そしてできれば最低でも3周は読み込みインプットしましょう。
もちろん、覚え方には個人差があるので覚えるまで何度でも繰り返すことが必要です。
最低でも最初の3か月は筆記試験の勉強時間に充てるのが吉となります。
最初から面接対策と混合で行うのはできるだけ避けてください。
面接があると不安になり、同時に進行したくなる方もいらっしゃると思います。
しかし秘書検定1級はかなり難易度の高い試験ですので、まとめて長時間学ぶよりもひとつひとつをしっかりと吸収していくことが大事です。
面接対策は、試験2か月前からを目安としましょう。
やはり、面接試験がこの試験では一番対策を取らなくてはならないところです。
このように勉強時間の目安を決め、計画的に対策を練ることがとても大切なことです。
おすすめのテキスト
勉強するためにはテキストや問題集選びも重要になってきます。
特に、秘書検定1級の場合は書店に置いていないことも少なくありません。
早く手に入れたい方はやはりネットで購入するのが一番ですね。
内容を確認してから選びたい方は大型書店にいくことをおすすめします^^
秘書検定1級を合格するためにおすすめの教材をいくつか挙げさせていただきます。
秘書検定 集中講義1級
こちらは秘書検定の公式テキストとして出版されているものになります。
階級ごとに出版されているので1級を試験対策をしっかり取り組むことができるのでおすすめです。
面接の模擬試験も掲載されていますので、しっかり対策ができるようになっています。
引用:早稲田教育出版
秘書検定 実問題集1級 2020年度版
テキスト以外に必要なのが問題集ですね。こちらも秘書検定を主催している実務技能検定協会が出版している教材になります。
過去問題集が数年分掲載されているのも、おすすめポイントです。
試験の審査基準や面接の情報についても記載されているところも高いポイントです。
引用:早稲田教育出版
秘書検定1級 面接合格マニュアル〈DVD〉
やはり1級を受験される方の大半の方が心配されているのは面接対策ですよね。
こちらも実務技能検定協会から出版されている、秘書検定1級専用の面接対策教材です。
ただの面接対策ではなく、秘書検定1級に合格するための教材になっているので面接官がチェックするであろうポイントをしっかりおさえられるようになっています。
DVD付きなので実際に見本を見れるというのもわかりやすくていいですね。
引用:早稲田教育出版
まとめ
いかがでしたでしょうか。秘書検定1級はそう簡単に合格できる試験ではありません。
だからこそ、とても心強い知識となりますね。
また、日常で使える知識も多数あるので勉強していくうちに普段の生活に生かせることも少なくないですよ^^
難関資格だからこそ、自分に合った一番の勉強方法の確保も必要になってきますのでしっかりと見極め取り組んでいきましょう。