「秘書検定3級」は、文部科学省が後援するビジネス系の検定の一つであり、公益財団法人 実務技能検定協会の民間の資格です。
読者さんの中にも、
「秘書検定を受けたいけれど、3級って難しいの?」
「勉強方法やテキストの情報が知りたい、、、。」
などと、迷っている方がいるでしょう。
こちらの記事ではそんな方に向けて、
- 秘書検定3級の難易度
- 秘書検定3級の勉強方法
- 秘書検定3級のおすすめのテキスト
について解説します。
秘書検定3級の難易度
秘書検定には、3級、2級、準1級、1級の4種類があります。
3級は、初心者向けの内容で秘書の基本的な知識について問われます。
それほど難しくなく、秘書検定3級は、勉強すれば大体の方が合格できます。
なので秘書検定3級を持っていれば、「秘書になれる」という保障はありませんが、「社会人としてのマナーや、秘書業務を行う上での基本を身に付けています」といった証明になります。
また、この資格で得た知識は、今後のビジネスの場での対人関係や資料管理などの業務においても、大いに役立ちます。取っておいて無駄にならない資格です。
秘書検定3級の合格率
秘書検定3級の合格率は、65%(令和元年度)です。
試験がマークシート9割、記述式1割で、ほとんどマークシートですので合格しやすく、社会人として働いている方でも楽に一発合格が狙えます。
秘書検定3級と2級の難易度の差は?
秘書検定3級は比較的簡単だということですが、秘書検定2級との差はいったいどんなところか気になりませんか?
級 | 問われるレベル | 合格率 |
3級 | 新入社員に必要とされるレベル 秘書の初歩的な業務を行う知識 |
65% |
2級 | 社会人1~2年目の社員に必要とされるレベル 秘書の一般的な業務を行う知識 |
58.9% |
実際には、2級を受験するときに、滑り止めとして3級も受けておく、、といった人も多くいらっしゃいます。
※秘書検定は、つながる級数であれば、併願も可能です。
秘書検定3級の試験について
難易度についてはそれほど難しくないことがわかりましたが、実際の試験について具体的に解説します。
秘書検定3級の試験範囲
秘書検定3級の試験は、以下の5つの領域が出題されます。
- 秘書としての資質:秘書としての知識、人柄
- 職務知識:秘書の業務の知識
- 一般知識:一般常識や経営に関する基礎知識
- マナー・接遇:ビジネスマナーや社会常識についての知識
- 技能:会議の文書や資料の管理などの知識
1~3が論理で、4、5が実技です。すべて、筆記試験です。
秘書検定3級の受験要項
受験資格 | 特に無し。どなたでも受験可能。 |
受験料 | 2,800円 |
試験時間 | 120分 |
受験地 | 全国各地 |
秘書検定3級の勉強方法
秘書検定3級が難しくない試験であっても、油断は大敵です。
秘書検定3級に合格するためにはいったいどんな勉強法があるでしょうか?
秘書検定3級、合格への5つの対策
- 合格に必要な情報をピンポイントかつ、コンパクトにまとめている教材を使う
- 知識ゼロでも入っていきやすい教材を選ぶ
- 選んだテキストをとにかく繰り返し読み込む
- 隙間時間を有効に使う
- 普段から、敬語やマナーなどを実践することで理解を深める
以上の5つが挙げられます。
1. 合格に必要な情報をピンポイントかつ、コンパクトにまとめている教材を使う
内容が難しそうなボリュームのあるテキストを選んでしまうと、勉強が続かなくなります。
パット見て理解できそうなものや言い回しのわかりやすいものを選びましょう。分厚くて内容が細かいものは一見良さそうに見えますが、理解するまでモチベーションが下がってしまった、、、なんてことが起きかねません。
なので、「わかりやすいな」という印象のものを使いましょう。
2. 知識ゼロでも入っていきやすい教材を選ぶ
特に初心者の場合、事前知識がないまま勉強に入って行ってしまったため、「用語が難しい」と感じて勉強が頓挫してしまうこともありがちです。
そうならないためにも、最初に挙げた教材の選び方にも通じますが、用語などの解説がわかりやすく表現されているものを選びましょう。
3. 選んだテキストをとにかく繰り返し読み込む
たくさんのテキストを幅広く浅く勉強するのではなく、これだ!と決めたテキストを何回も読み込んで繰り返し勉強することが大切です。
最低3回は繰り返しましょう。
4. 隙間時間などを有効に使う
実際に働いている方でも、結局勉強時間の確保が出来なかったために、試験に受からないといった結果になってしまう場合もあります。
社会人として実務経験があるのに不合格になってしまったら、もったいないですね。
そのためには、隙間時間をうまく使うことがカギとなります。
隙間時間には、アプリをなどを使って勉強すると良いでしょう。
アプリはクイズ形式になっているものもあり、内容を飲み込みやすい点が魅力です。
5. 普段から、敬語やマナーなどを実践することで理解を深める
テキストや過去問を解くこともとても大切ですが、テキストで学んだ知識を普段から、実践することで理解が深まります。
例えば、実際に敬語を使ってみたりマナーを意識して行動してみることは一番良い実践勉強になります。
常に、どんな対応したら喜ばれるのかを頭において普段から行動していれば、実際の試験問題を解く際にも役立ちます。
- メールや電話をする際にどのようにしたら相手に不躾にならないか?
- 物事を分かりやすく報告するには?
- お客様にとってどのように接したら親切だろうか?
など、相手の気持ちを想像する力が付き、正しい答えを選ぶことが出来ます。
秘書検定3級のおすすめのテキスト
こちらでは、秘書検定3級に関するテキストを紹介します。
テキストを選ぶ際には以下の点に注意しましょう。
- 知識を得るための教科書的なものを1冊選ぶ
- 過去問題集を1冊選ぶ
- 言い回しや解説が理解できて「分かりやすい」と感じるものが理想的
- デザインなども、これから長く勉強するにあたって気に入らないものだとモチベーションが下がってしまう原因にもなりかねないので、気に入ったものを選ぶと良いでしょう。
- 難しい用語の専門書や細かい内容でボリュームが大きいものは避ける
いろいろなものに手を付けず、過去問1冊と基本的知識を身に付けるための教科書的なテキスト1冊で十分です。
1. 秘書検定3級パーフェクトマスター (秘書検定公式受験参考書) - 2018/3/19
こちらは、資格を認定している、実務技能検定協会 (編集)の発行のテキストです。
過去問題集として持っていたい1冊です。
出題形式で編集されている点が魅力です。
2. これで合格! 秘書検定2級・3級 頻出ポイント&実戦問題 改訂新版 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2019/8/7
こちらは教科書として知識を得られるテキストです。
2005年に発行された人気テキストの改訂版になります。
旧版は新品ですと¥4,000以上の高値がついていますが、2019年に発行されたこちらの本のほうが情報が新しく、時代に沿っているのでこちらをおすすめします。
3. 秘書教科書 秘書検定 2・3級 らくらく合格 テキスト&問題集 (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2018/7/20
こちらも先ほど挙げたものと同様に、教科書として知識を得られるテキストです。
イラストやデザインが良いので「秘書の仕事をイメージしながら楽しく学べる」と評判です。
モチベーションを落とさずに勉強できるのも大事な要素の一つですね。
巻末の模擬試験には、著書による「模擬試験、解説動画」が付いています。
4. ユーキャンの秘書検定講座
もし、秘書検定3級以降、2級、準1級と受験を考えている方であれば、ユーキャンの秘書検定講座がおすすめです。
こちらのテキストは3級から準1級までを見据えた構成となっているからです。
価格は、2,980円の12回(税込・送料込)でお高めになりますが、じっくり取り掛かりたい、先を見据えて資格取得を考えている方にはおすすめです。
秘書検定3級のおすすめのアプリ
最近ではテキストだけではなく、いろいろなことを学べるアプリが出ています。
ちょっとした隙間時間にスマホをいじりますよね。そんな時に手軽に資格の勉強をしてみるのは、いかがでしょうか。
秘書検定 2級3級 試験対策 無料アプリ-オンスク.JP
こちらは、資格の学校TACが出しているアプリです。
過去問が研究されていて、間違えた問題は復習できるようになっています。
価格は無料です。
秘書検定3級無料問題集
クイズ形式で6ジャンルから問題が選べます。隙間時間でのインプットにおすすめです。
無料なのもうれしいですね。Google Play
(ただ、3級はアンドロイド用しかないのが残念なところです。)
秘書検定3級厳選‼過去問題集一般常識からビジネスマナー検定まで学べる無料アプリ
過去問題を集めたアプリです。こちらも無料なのですが、アンドロイドのみです。Google Play
以上紹介しましたが、他にも、アプリが出ていますのでご自身で検索して、使いやすさやデザインなども含め、続けられそうなものを見つけて勉強することをおすすめします。
まとめ
こちらの記事では、秘書検定3級について解説しました。
- 秘書検定3級は、難易度は決して難しいものではありません。
- テキストは簡潔にポイントが分かりやすく書かれたものが出ていますので、そちらを繰り返し学習しましょう。
- いろいろなものに手を付けずに決めたテキストに集中することが大切です。
- とにかくスマホをいじる方には、アプリも出ていますのでそちらもおすすめします。隙間時間を有効に使いましょう。
- 大切なのは、テキストで得た知識を普段から使ってみる事です。理解が深まり、試験対策になります。
いかがだったでしょうか?
秘書検定3級は基本中の基本で、ビジネスマナーの勉強になりますので、これから就職活動に臨むかたにとってもおすすめします。
実際の仕事をイメージすることが出来、就職活動にもモチベーションがあがるかと思います。