色彩検定は数ある資格試験の中でも人気の高い試験の一つです。中でも色彩検定3級は、初心者向けといわれています。
色彩の基本が身に付けばファッションやインテリアだけではとどまらず、会社のプレゼン資料など幅広い場所での活躍が期待されます。
では具体的に
・難易度はどれくらいなのか
・試験問題はどのような問題が出題されるのか
・どのテキストを使えば効率よく受験に臨めるのか
などが気になるポイントではないでしょうか。
この3点について解説していきたいと思います。
目次
色彩検定3級の難易度は高くない
まず気になるところといえば、色彩検定3級の難易度ですよね。
色彩検定3級は色彩検定の基本を学ぶ試験とされています。初めて色を学ぶ方向けであり色彩に関する基本的な事柄の理解を目指します。
2019年度の志願者数は27,051人,合格率は74.4%とされているので比較的高い合格率とされています。
問題形式は3級の場合、すべてマークシート式になっています。
ちなみに、併願受験が可能なので3級と2級同時受験などももちろん可能です。
合格率を見ると7割を超えているため油断しがちですが、出題範囲は幅広く専門用語なども数多く覚えなくてはいけません。
受験者の中にはデザイン系専門学生なども含まれていますので、一から知識をつける方は余裕をもった勉強時間が必要といえるでしょう。
色彩検定3級の出題問題は?
色彩検定3級は初心者レベルの試験だと伝えました。初めて受験される方にとってはどんな問題が出題されるのかが重要になってきますよね。
初心者レベルとはいっても覚えることはたくさんあります。
どんな問題が出題されるの?
色彩に関する基本的な理解を目指す試験だと書きましたが、そもそもそれがよくわかってないよ…という方がほとんどではないでしょうか?
3級は色彩検定の中で基礎的な試験レベルであり、合格率も高水準を例年キープしていますが、出題範囲は幅広く、色の一般的な名称や専門的な名称はもちろんのこと、色の果たす役割や効果,色の相性や作り方なども出題範囲に含まれています。
出題問題の例
では、具体的にどのような問題が出題されるのでしょうか。実際の試験内容の一部をご紹介します。試しに解いてみてくださいね。
【問題】
PCCSを使った配色に関する、次の【A】~【F】の記述について、最も適切なものを、それぞれ①②③④からひとつ選びその番号をマークしなさい。
【回答】
A:④ B:① C:③ D:① E:② F:①
いかがでしたか?
「全然わからなかったな」
「本当に合格できるかな」
と心配になられた方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
大丈夫です^^
最初から完璧にできる方などもちろんいないのですから。
もちろんいまはなにもわからないかもしれませんが、合格するための勉強方法はきちんと存在します。
その方法についてお話させていただきます。
色彩検定3級は独学でも合格が目指せる?
資格試験というといろんな勉強方法がありますよね。
資格の学校に行く方、通信教育で学ぶ方、独学で合格を目指す方。
そしてほとんどの方が独学で合格したいとお考えではないでしょうか。
色彩検定3級は独学で取得可能なのか、ここもポイントになってくると思います。
色彩検定3級は独学で合格を望める
さきほどもいったように出題の範囲は広く、さらには専門的な分野です。
「学校に通わなければいけない?」
「通信教育で勉強するべき?」
不安を頭によぎる方も少なくはなかったかと思います。結論からいいます。
色彩検定3級は独学のみで合格は可能です。
なぜ可能だと言い切れるのか。
その理由は2点あります。
・色彩検定3級の試験方式はマークシートのみ(記述・実技一切なし)
・出題問題は公式テキストの中から出題される
つまり、 公式テキストを覚える 。
それだけで合格を狙うことができます。
合格へのおすすめ勉強法
公式テキストを覚えるといっても、どのように覚えていけばよいのでしょうか。
ここでわたしのおすすめの勉強方法をお伝えしたいと思います。
それはただひとつのことです。
1日1時間、公式テキストを覚える時間を取ること
すごくシンプルかつ有効的な勉強方法です。
ひたすら公式テキストの中身を暗記することが合格への近道となります。
「1日1時間も勉強時間にとれるかな」
「学校や仕事で忙しいから勉強時間がとれるか心配」
などと頭によぎった方も多いかと思います。
1時間まとまった時間を確保するというのはなかなか大変なことですよね。しかし、合計して1時間の勉強時間ならどうでしょうか?
日々の空いている少しの時間を有効活用する。これが勉強時間確保といえるでしょう。例えば、通勤の電車の中で30分。ランチタイムに15分。寝る前に15分。これだけでもう1日1時間の勉強時間は確保できましたね。
例年、色彩検定の受講者の年齢割合は10代20代が6割を占めています。デザイン系の専門学生はもちろんのこと、会社にお勤めの方など多忙な生活の中でいかにスキマ時間を見つけて勉強時間を確保することがカギになります。
色彩検定3級でおすすめのテキスト・問題集
独学で合格できることがわかりました。さらにスキマ時間を見つけて勉強するという方法も見つけました。
では次にするべきことはなんでしょう。
そうです。独学であろうが学校に通おうが必要なもの テキスト を準備しなければ始まりませんね。
ここでわたしのおすすめする教材をお伝えしたいと思います。
おすすめテキスト
先ほどもお話しましたが、色彩検定3級の試験問題は公式テキストから出題されるという特徴があります。
つまり用意する教材は公式テキストがおすすめということですね。
引用:Amazon.co.jp
そして色彩検定3級の試験問題にはもうひとつ特徴があります。
それは出題問題に一定のパターンがあるということです。
一定のパターンがあるということは、繰り返し問題を解くのが一番です。問題を解いていくうちにだんだん慣れてきます。
公式教材にはテキストのほかに問題集も販売されていますので、テキストだけでは不安な方は問題集も手に入れておきましょう。
引用:Amazon.co.jp
公式テキストはネット通販でも買えますので、すぐに準備もできますね^^
ただし、ここでネガティブなことを一つだけ言わせてください。人によっては公式テキストだけでは物足りなく感じたといわれる分野が一つだけあります。
それは先ほども取り上げましたPCCSを理解するということです。
PCCSとは先ほどの出題例にも出てきた用語ですが、簡単にいうとカラーシステムのことをいいます。
色彩検定ではPCCSで定めている色の中から抜粋されている 配色カード から出題されます。
配色カードの種類はすべてで144色あります。(PSSCで定めている色の数は288色なので半分くらいになりますね。)
色彩検定3級を合格するためには144色の色をしっかりおさえておくことも必要です。
おすすめの配色カード
公式テキストだけでは物足りなかったという声に上がったのがやはりこの144色を頭の中にインプットしなければならないという点が大きいでしょう。
覚えること自体が苦手な方は特に不安になられたかと思います。理解するためにはとにかく 常に色に触れておくこと が先決です。
教材としては、日本色研 新配色カード199aおすすめです。
暗記カードのようになっているので、移動中にもみれるというメリットがあります。
コンパクトで使いやすいのでいつもカバンなどにいれる等して持っておきましょう。
引用:Amazon.co.jp
まとめ
いかがでしたでしょうか。普段わたしたちが意識していないだけで色の力というのは大きいのです。そして、その力をコントロールすることも可能であることがわかりましたね。
少しでも気になった、興味を持っていただいた方は1か月だけチャレンジしてみませんか。その1か月があなたの今後の力に必ずなるはずです。ぜひ今回の記事を参考に勉強してみてみましょう。