カウンセラーや心理士を目指している方なら、ビジネスカウンセラーという職業を聞いたことがあるかもしれません。
とはいえ、心理カウンセラーや臨床心理士などに比べると、まだまだ浸透していない職業のため、こんな疑問を持つ方も多いと思います。
・ビジネスカウンセラーってどんな職業なの?
・どうすればなれるの?資格は必要?
・給料はどれぐらいもらえる?
今回は、上記の3つに焦点を当てて解説していきます。
ビジネスカウンセラーとは
たしかに、ビジネスカウンセラーと言われても、具体的にどのような職種なのか、知らない人も多いと思います。
一般的には次のように定義されています。
企業の経営を向上させるため、または社員のやる気をアップさせるなど、企業の課題解決のために、方向性や具体的な施策を提案しアドバイスする外部ブレーン。昨今経済や社会の変化に対応するため、ITを活用したビジネスを展開や、年功序列から成果主義に移行する企業が増えている。それによりビジネスマンが不安や怖れからうつ病など心の病を抱え、環境の変化についていくことが困難になった場合、そのサポートまでをも請け負う。経営者だけでなく、管理職や従業員などケアする対象は多岐に渡るため、多くの知識や経験が要求される。
企業の成長には、人材の育成が必要不可欠です。ビジネスカウンセラーは、社員の心理的ケアを行いながら、やる気を向上させ、その企業の業績を高めていくという、非常に重要な役割を果たしています。
その通りです。
心理カウンセラーは、いわば各分野のカウンセラーの総称でもあります。
心的悩みの相談を受ける総合的なカウンセラーなのです。
心理カウンセラーの中に、ビジネスカウンセラーがあると思ってください。
たしかに、現状日本の企業では、そこまでビジネスカウンセラーは定着していません。
しかし、今後確実に日本でも、活躍すると言われています。その理由は、アメリカの現状が関係してきます。
アメリカはメンタルヘルスについて、日本より20年先にいるといわれています。
日本では多様化する現代にあわせて、ようやく各分野のカウンセラーを整備していっている状況です。
それに対し、アメリカはより優秀なカウンセラーを育てる段階にまできているのです。相当進んでますよね。
その中でも、ニーズが多いとされているのがビジネスカウンセラーなのです。
アメリカは実力主義なイメージがありませんか?
実際に、実力主義やキャリア重視、働き方によって心を悩ませるビジネスマンは少なくありません。
そのため、ビジネスカウンセラーという存在に需要が生まれるわけです。
ビジネスカウンセラーになるには資格が必要?
ビジネスカウンセラーと聞くと、そのような資格があるのではないかと、思うかもしれません。
実際、アメリカには、米国ハワイ州認定NP法人ホームメンタルカウンセラー協会認証資格である「認定ビジネスカウンセラー」というものが存在します。
しかし、現状日本にはそのような資格はありません。
結論から言うと、ビジネスカウンセラーになるために、必須な資格はありません。
せいぜい、カウンセラーや心理士の資格を持っている方が有利にはなるくらいでしょう。
たしかに、どの資格を取得すれば良いのか、はっきり分からない状況で、ビジネスカウンセラーを目指すのは難しいですよね。
安心してください。
そんな不安を解消するための、養成機関があります。
それが、全国心理業連合会(全心連)の認定教育機関上級指定校である、東京ビジネスカウンセラー学院です。
その名の通り、ビジネスカウンセラーの道を切り開いてくれる学校です。
プロの心理カウンセラー、ビジネスカウンセラーを目指す方のための専門講座を開講しています。
実際に通った人からは、次のような評判があります。
東京ビジネスカウンセラー学院に通って、自分が本当にやりたことと、向き合うことができました。(Aさん)
WEB講義を受講した際に、対応した資料がなかったため、分かりにくいところがありました。内容は、カウンセリング技法の初歩的な部分が多いため、心理学やカウンセリングについて、過去に学ばれたことがある人には、物足りないかもしれません。ただ、最後にある1時間の面談で、質問したことにはしっかり答えてもらえたので、そこは良かったです。(Bさん)
WEB講義の資料については、あまり整備されていないようですが、サポート体制は充実しているようです。
ビジネスカウンセラーに興味はあるけど、どうすれば良いか分からないという人は、東京ビジネスカウンセラー学院に通うのも、一つの手です。
詳しくは、公式ホームページをご確認ください。
待遇は?ビジネスカウンセラーの給料について
やはり、ビジネスカウンセラーになると、どれくらい給料がもらえるのかは、気になるところですよね。
しかし、現状は日本であまりビジネスカウンセラーという職種は普及していないので、あまり例がありません。
とはいえ、ビジネスカウンセラーは、心理カウンセラーの一部ですので、待遇も大きくは変わらないと考えることができます。
心理カウンセラーの平均給料は、大まかにいうと400万円前後です。
収入は、勤務形態・勤務場所・地域によっても大きく変わってきます。
勤務形態 | 給与 | |
病院で正社員として働く | 年収300~400万 | カウンセラーとして収入が安定している。
基本的に公認心理師か臨床心理士資格は必須。 |
学校でスクールカウンセラーとして働く | 時給4,000円~5,000円程度 | 掛け持ちをしている人が多い。
正社員ではない。 |
心理判定員として働く | 年収1000万前後 | 心理関係で最も高い収入を得られる。
キャリアを順調に積んでいけば年収1000万に届く。 |
独立して働く | その人次第 | カウンセリング料を自分で決められるが、カウンセリングの準備やカルテ作成も自分でこなす必要がある。 |
ビジネスカウンセラーについても、基本的には上記の表と同じような待遇を受けることができると考えて問題ありません。
ただし、現状日本のビジネスカウンセラーは、雇用形態は正社員が少なく、非常勤の形が多いのが実態です。
非常勤となると時給制となるため、収入が不安定になりやすいです。
たしかにそれだけ聞いてしまうと、ビジネスカウンセラーにはならない方が良いと考えてしまうかもしれません。
しかし、先ほども書いた通り、ビジネスカウンセラーは今まさに注目されている職業です。
つまり、今後待遇がよくなっていく可能性が十分にあります。
また、社員の育成を通して企業を成長させることが主な仕事ですので、一生懸命働くことで、企業を成長させることができれば、当然その会社は利益が増えます。
利益が増えるということは、社員の待遇も良くすることができ、企業の発展に大きく貢献したことが認められれば、一気に待遇が良くなる可能性もあります。
まとめ
最後に、ビジネスカウンセラーについて簡単にまとめておきます。
・今注目されつつある
・企業内でいい空気を循環させる仕事
・資格を取得すれば就職に役立つ
・今は非常勤であることが多いが、今後は待遇が良くなる可能性が高い
人の役に立つ仕事であることは間違いありません。
「コミュニケーションをとることが好きだ!人と関わりたい!悩みを解決してあげたい!」という方におすすめです。
ビジネスカウンセラーを目指す方は、まず資格取得を目標にしてみてください。