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ビジネス

【通関士とはどんなお仕事?】難易度と独学での資格取得方法

資格取ろうか悩んでる人
通関士ってどんなお仕事をするの?

 

通関士について、なんとなく聞いたことはあるけれど、詳しくは知らないという方が多いのではないでしょうか?

 

そのような方に向けて、この記事は

 

「通関士ってなに?」

「難易度はどれくらい?」

「独学でもなれるの?」

 

このような疑問にお答えする内容となっています。

 

記事後半では通関士試験についてもご紹介しています。

 

通関士について知りたい方は是非参考にしてみてください。

 

通関士とは?

通関士とは、貿易業務に必要な手続きの代行業務を行う方のことです。

物のスムーズな輸出・輸入を支えるお仕事をしています。

 

  • 専門的な通関手続きを行う
  • 国内外、様々な商品を取り扱う
  • 貿易には不可欠な存在

 

上記のような特徴があります。

 

通関士は、貿易を行う上で欠かせない存在ですので、島国である日本では非常に重要なポジションとなります。

 

ここからは通関士について、さらに詳しく述べていきます。

 

  1. 通関士の仕事場は?
  2. 通関士は具体的にどんなことをする?
  3. 通関士は日本に何人いる?

 

こういった順番でご説明します。

通関士の仕事場は?

通関士の仕事場は、通関業者とよばれる企業になります。

 

  • 船会社
  • 航空会社
  • 商社

 

上記のような、貿易に関わる企業が通関業者です。

空港など、輸出・輸入が行われる場所には通関士が欠かせません。

 

通関士になれば、船会社や航空会社で働くことになります。

通関士は具体的にどんなことをする?

では、具体的にはどういった仕事をするのでしょうか?

 

基本的には事務系の仕事をすることになります。

その内容を一部ご紹介します。

 

  • 提出書類の確認
  • 申告書類の確認・作成
  • 税関へ輸入・輸出申告
  • 税関検査

 

こういった内容です。

 

もちろん、四六時中デスクに座りっぱなしということはなく、時には税関に出向くこともあります。

提出書類について、説明を求められる時などがそうです。

ですが、営業職のように一日中外出しているということありません。

 

税関へ提出する、輸出入の申告書作成が主な仕事です。

1文字たりともミスを見逃さない、正確さが求められます。

 

通関士のメインの仕事を具体的にいうと、コンピュータを使用しての輸出入申告書を作成し、税関へ提出するということになります。

通関士は日本に何人いる?

平成31年4月1日時点での通関士の人数は、8,216人です。

税関別の通関士数は下記表をご覧ください。

 

税関 通関士
函館 238
東京 2,431
横浜 1,144
名古屋 991
大阪 1,622
神戸 933
門司 676
長崎 128
沖縄 53
8,216

(平成31年4月1日現在) 引用 税関HP

 

この表から、東京、大阪といった主要都市では通関士の需要が高いことが分かります。

ですが、地方での就職は難しいのかといったらそうではありません。

 

通関士は一般的に人手不足といわれています。

 

その点から、就職のために取得する資格としてはおすすめです。

 

通関士の難易度は?

通関士は国家資格のため、通関士試験を受けて合格する必要があります。

 

資格取ろうか悩んでる人
その難易度はどれくらいですか?

 

難易度はめちゃめちゃ高いです!
資格の専門家

 

資格取ろうか悩んでる人
えっ!?

 

通関士は高難易度の国家資格です。

 

その理由は下記にあります。

 

  • 通関実務試験がかなり難しい
  • 合格率は15%前後
  • 試験科目3科目全て60%以上の正解

 

試験内容は、暗記系から実務まであります。

 

受験資格は、学歴、年齢、経歴など制限はなく誰でも受けられます。

誰でも受けることができて、合格率15%前後ときくと

 

「あれ、意外と合格できる?」

 

と思われるかもしれませんが、受験者はみな勉強慣れしており、法律に明るい方ばかりです。

 

そういった方たちが「我こそは」と受験して、15%しか合格しないのですから、通関士は高難易度の資格といえます。

 

通関士は独学でもなれる?

通関士は独学でもなれます。

通関士試験学習の方法は以下の3種類です。

 

  • 教材
  • スクール
  • 通信教育

 

完全独学となると、市販テキストや問題集を解くことになります。

 

通関士試験は法律に関する問題があるため、法令改正の内容が例年出題されます。

市販テキストは最新版を購入するように注意しましょう。

 

ここからはさらに詳しく

 

  1. 独学での学習時間は?
  2. 実務試験の独学方法は?
  3. 独学で大切なことは?

 

こういった内容について述べていきます。

独学での学習時間は?

独学での学習時間は450〜600時間です。

最短の450時間を学習時間として確保しようとすると、下記のような学習スケジュールになります。

 

最短で学習する場合の学習スケジュール例

計/週
1時間 1時間 1時間 1時間 1時間 4時間 4時間 13時間 7~8ヶ月

 

 

毎日コツコツ勉強して、土日に集中して学習するスタイルです。

 

7〜8ヶ月も勉強するとなるとモチベーションの維持も困難ではないでしょうか。

それに、独学で合格する方の多くは法学部出身者や有名大学出身者です。

 

完全な初心者で、勉強慣れしていない方が独学で合格するのは難しいかもしれません。

 

そういった方は、スクールや通信教育を受けることをおすすめします。

 

ポイント

  • 独学での学習時間は450〜600時間必要
  • 法学部出身者でも500時間はかかる

実務試験の独学方法は?

通関士試験では実務試験があります。

 

書類作成要領
  • 選択式
  • 計算式
通関手続き
  • 選択式
  • 択一式
  • 計算式

 

こういった内容です。

 

実際に過去問を見ていただくとわかりやすいのではないでしょうか。

(過去問はコチラ

 

独学で実務試験を勉強する方法は

 

  • 過去問を解く
  • 市販問題集を解く

 

上記の2つがあります。

 

それプラス各スクールの実施している模擬試験を解くこともおすすめします。

やはり実務試験は数をこなして慣れる必要がありますので、利用できる物は全て利用して試験対策した方がいいです。

 

日本関税協会過去3〜5年分の協会模擬試験を販売しているのでそちらも参考にしてみてください。

 

ポイント

  • 実務試験の独学は過去問を解くこと
  • スクールの模擬試験も利用した方がいい

独学で大切なことは?

通関士の独学を行う上で大切なことは次の3つです。

 

  • 勉強の継続
  • 家族の理解
  • 効率化

 

長丁場の試験勉強になるわけですから、継続する力は必須です。

また、平日まとまった時間学習できない方は、土日に集中して行う必要があります。

そういう場合は家族の理解が欠かせません。

 

効率よく勉強して、なるべく短い期間で試験勉強を終わらせたいものです。

 

通関士試験とは

通関士になるために、合格する必要のある通関士試験についてもっと詳しくご紹介します。

 

通関士は、貿易に関する唯一の国家資格です。

通関士試験は国家試験に当たります。

 

  • 通関士は国家資格
  • 通関士試験は国家試験

 

ここからは、通関士試験について

 

  1. 試験はいつ行われる?
  2. 試験を受ける場所は?
  3. 試験の内容は?
  4. 試験方法は?
  5. 受験の手続きについて
  6. 合格したらすること

 

このような順番で詳しくご紹介します。

試験はいつ行われる?

通関士試験は、年に1回行われます。

例年、10月の上旬〜中旬にかけて実施される傾向です。

 

過去3年間の開催日は下記の通りです。

 

開催年 開催月日 開催時間
2017年 10月1日(日) 9:30〜15:30
2018年 10月14日(日) 9:30〜15:30
2019年 10月6日(日) 9:30〜15:30

 

表からもわかるように、10月の日曜日にほぼ1日がかりで行われます。

 

10月はお祭りや運動会など、行事の多い月です。

早い段階から計画を立てて、行事とバッティングしないように気をつけましょう。

 

例年7月1日に、通関士試験の公告が官報で行われます。

税関ホームページにも掲載されます。

 

試験日時がわかった段階で、家族と情報を共有しておいた方がいいかもしれません。

試験を受ける場所は?

試験を受ける場所は全国13ヶ所になります。

 

  • 北海道
  • 新潟県
  • 東京都
  • 宮城県
  • 神奈川県
  • 静岡県
  • 愛知県
  • 大阪府
  • 兵庫県
  • 広島県
  • 福岡県
  • 熊本県
  • 沖縄県

 

試験は同時に行われますので、あなたの住まいから一番近い会場を選んで大丈夫です。

もちろん、沖縄の方が北海道の会場を選ぶことも可能です。

その場合は願書の提出を試験開催地へ送る必要がありますのでご注意ください。

 

試験会場の詳細は、7月1日の試験実施官報公告でわかります。

 

受験者の多い都市では、大学が受験会場になることもあります。

試験の内容は?

通関士試験の内容についてご紹介します。

 

  • 通関業法
  • 関税法
  • 関税定率法
  • 関税暫定措置法
  • 臨時特例に関する法律
  • 外国為替及び外国貿易法
  • 通関実務

 

上記は一部ですが、法律についての知識をかなり求められることがお分りいただけたかと思います。

 

資格取ろうか悩んでる人
なんだか難しそう

 

そうですね。

法律の中身について知りたいなら、税関のホームページで解説してありますのでご覧になってみてください

資格の専門家

 

法律の問題は、暗記作業になります。

暗記が得意な方なら問題ないのではないでしょうか。

試験方法は?

試験は3科目に分けて行われます。

それぞれマークシート方式です。

 

試験科目 試験時間 選択式 択一式 計算式
1.通関業法 9:30~10:20 35点(10問) 10点(10問)
2.関税法 11:00~12:40 45点(15問) 15点(15問)
3.通関実務 13:50~15:30 10点(5問) 5点(5問) 20点(2問)

 

選択式 複数の選択肢の中から当てはまるものを全て選ぶ
択一式 複数の選択肢の中から1つを選ぶ
計算式 電卓を使用し金額を計算する

 

3つの科目全てで、60%以上の正答率を得ないと合格できません。

マークシートだからといって、運で合格できるものではなく、しっかりとした知識と技術がないと解けない難問ばかりです。

受験の手続きについて

7月1日の試験実施官報公告のあとに受験案内が配布されます。

その内容にしたがって、願書税関に提出します。

 

提出先は、受験を希望する会場を管轄する税関です。

あなたがもし東京での受験を希望する場合は、東京の税関に願書を提出します。

 

2019年の試験日程を例にご紹介します。

 

項目 日程
試験実施官報公告 2019年7月1日
受験申込受付開始 2019年7月22日
受験申込受付締切 2019年8月5日
試験実施 2019年10月6日
合格発表 2019年11月29日

 

7月1日に公告があり、受付開始は7月22日からです。

受付締切が8月5日なので、期間は2週間しかありません。

 

通関士試験は年に1回の試験ですので、受験を希望する方は願書の提出し忘れに気をつけてください。

 

出願書類は以下の3点です。

 

  • 受験願書
  • 受験票
  • 通関士試験科目の一部免除通知書の写し(該当者)

 

上記書類を受験願書の提出先に提出します。

 

出願書類は請求して手に入れます。

受験願書の提出先に請求することになります。

 

郵便での請求も可能です。

その場合120円切手を貼った返信用封筒(角2号)を同封し請求します。

 

受験願書受付期間に間に合うように、早めに請求してください。

 

受験の手続きまとめ

 

1. 試験日程を確認する

2. 願書を請求

3. 願書を記入(3,000円分の収入印紙が必要)

4. 願書を提出

 

上記のような流れになります。

 

7月1日の試験実施官報公告のあとに受験案内が配布されますので、確認して願書を提出をしてください。

合格したらすること

試験を受けた翌月、合格者が発表されます。

 

氏名受験番号官報に掲載され、税関ホームページには合格者の受験番号が表示されます。

 

合格者には通関士試験合格証書が届きます。

 

通関士として働くには、通関業者に所属し、管轄の税関に通関士確認届けを提出する必要があります。

税関長から通関士の確認を受けると、通関士として働くことになります。

 

まとめ

通関士とは輸出入の手続きを行うスペシャリストのことです。

 

基本的にはデスクワークで、緻密かつ正確に書類を作成する能力が求められます。

国際的なことや、法律について興味のある方に向いている仕事です。

 

通関士は国家資格です。

取得するためには通関士試験に合格する必要があります。

 

その難易度は高く、独学での合格も可能ですが長時間の学習が必要でした。

スクールや通信教育を利用すると、費用は発生しますがその分効率的に勉強できます。

 

将来の自分への投資と思ってご利用してみてはいかがでしょうか?

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