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ビジネス

社労士とは?難易度や勉強時間、独学でも合格はできる?

「社労士」という資格はよく耳にしますね。

でも、そもそも、

「社労士って、どんな仕事をするの?」

といった疑問や、

「社労士になるには、どのくらい難しいの?」

「社労士になるには、どのくらい勉強が必要なの?」

「独学での合格を目指しているけれど、可能?」

など、資格を取るための情報について知りたい方もいるかと思います。

 

この記事では、そんなあなたに向けて

  • 社労士とは?どんな仕事をするのか。
  • 社労士の難易度や勉強時間は?
  • 社労士は独学でも合格できる?

について解説します。

 

社労士とは?どんな仕事をするの?

まず、社労士は、社会保険労務士の略称です。

仕事の幅が広いので、なかなか一言で言い表すのが難しいですが、分かりやすく言えば、人が快適に働けるようにするために環境を整える仕事、会社で例えると「人事部の仕事」と言えます。

それらの仕事を資格として専門的に扱うのが社労士=社会保険労務士です。

 

もう少し詳しく説明しますと、企業の4大要素の中の、ヒト・モノ・カネ・情報のうちヒトに関わる仕事です。

例えば、会社の中で表すと、

①会社で働く人に関わる「手続き」業務

労災保険や雇用保険、健康保険、厚生年金の加入手続きや給付を受ける手続きなどの業務します。

②採用に関わる業務

会社の中で部門を拡大したい場合などに、どんな能力を持った人を採用すればよいのかなどを検討します。

③会社の中の賃金制度の業務

仕事に対する賃金の見直しなどの算出をします。

④社員教育の充実への業務

仕事を円滑に行うために具体的な教育方針、方法などのアイデアなども検討します。

以上のように社労士の仕事は、労務管理全般にわたります。

 

なぜ、社労士は人気資格なの?

社労士は、「資格取得したいランキング」などでもよく目にしますね。

人気の理由は、「かかわる業務が身近である」ことが挙げられるでしょう。

年金などの手続きや、採用の問題、賃金、社内教育などは、私たちが社会で働く上でとても身近なものですね。

この先もずっと必要性があるから、需要も途絶えない、、と考えられるからです。

実際、社労士を目指しているのは、企業で人事の仕事をしている方や、公務員の方が多くみられます。

会社を現役リタイアされた方や退職をして時間が出来たことで、社労士を目指そう、という方もいらっしゃいます。

また専業主婦(夫)やいろいろな経験をされた方、大学生さんなど、様々な方が目指しています。

 

社労士の難易度は?

合格率はズバリ、6.6%ということです。(2019年の社会保険労務士試験の合格率)

100人受けて6人~7人、とても狭き門ですね。

ただ、受験する人の中には、勉強を始めたばかりで、試験の感覚を知るために練習として、試しに受ける方もいるようです。

なので実際にはもう少し、合格率は高めになるかもしれません。

確かに難しい試験ではありますが、超難関ではなく、計画的に勉強すれば、誰でも合格のチャンスはあります。

 

社労士の資格試験について

人気の社労士、狭き門ということが分かりました。

では、実際に受験資格と出題範囲はどうなのでしょうか?

ここでは、社労士の資格試験や出題範囲などについて、解説します。

社労士の受験資格

社労士の受験資格は少し複雑です。

基本的に大卒であれば受験できますが、高卒でも行政書士の資格があれば受験できる、といったように細かい規定があります。

また、厚生労働大臣が認めた、専門学校を卒業した方や公務員で、行政の業務に従事した方など、細かく複雑になっています。

自分が、どの受験資格に当てはまっているかを確認しておくと良いでしょう。

詳しくは、社会保険労務士試験オフィシャルサイトで確認できます。

社労士の出題範囲

難易度につながると思いますが出題範囲は、身近でありながら、幅広い専門的な知識が必要です。

実際の出題内容が、社会保険労務士試験オフィシャルサイトで昨年度(令和元年度)の試験情報が詳しく載っています。

参考にしましょう。

第51回 令和元年(2019年)社会保険労務士試験についての情報

出題内容と配点、試験の形式は以下の通りです。

出題分野 選択式試験:80分 択一式試験:210分
労働基準法   1問(5点)    7問(7点)
労働安全衛生法    3問(3点)
労働者災害補償保険法  1問(5点)    7問(7点)
雇用保険法  1問(5点)    7問(7点)
労働保険徴収法 (労災保険) 労働者災害補償保険法・雇用保険法に含む    3問(3点)
(雇用保険)    3問(3点)
労務管理その他の労働に関する一般常識   1問(5点)    5問(5点)
社会保険に関する一般常識   1問(5点)    5問(5点)
健康保険法   1問(5点)    10問(10点)
厚生年金保険法   1問(5点)    10問(10点)
国民年金法   1問(5点)    10問(10点)
合計点数    8問(40点)    70問(70点)

試験時間:4時間50分

問題数:78問(110点)

これだけの量の問題を5時間近くもの時間をかけて試験します。

長丁場になりますので体調なども整えて試験に臨むことが大切です。

 

気になる社労士合格までの勉強時間は?

資格取得のための学校や講座などの情報ですと、800~1,000時間という時間が参考基準として出しています。

とても多くの時間が必要なのですね。

しかし、これは最低ラインで、実際に合格するには、もう少し多くの勉強時間が必要と思われます。

なぜかというと、一発合格できる人は少なく、2回目、3回目の挑戦でやっと合格できた、、という人が多いからです。

1日3時間×365日=1,095時間

1日3時間 勉強するとしても、1年で1,095時間が必要となります。

一年、みっちり勉強して、一発合格の場合でも、少なくも見積もっても1,000時間は超えます。

2回目の合格だったら、、、と考えると単純に2倍かかります。

 

社労士は独学でも合格できる?勉強方法は?

受験勉強の時間や難易度からもわかるように、決して簡単な試験ではないので、理想は講座や資格取得のための学校を利用したいところですね。

なぜなら、講座や資格取得のための学校は、試験日から逆算した形でカリュキュラムが決められているので、きちんと時間割りに沿って勉強すればある程度は安心できるからです。

仲間もいますし、指導者に勉強の進め方の相談にも乗ってもらえます。

しかし、時間的都合や経済的な事情から、独学での合格を考えている方もいらっしゃるかと思います。

学校に通えないからと言ってあきらめずに、独学でも、適切な方法と時間管理で合格は狙えます。

では、独学で勉強するにはどうしたら良いでしょうか?

こちらでは、独学で、社労士に合格するため の対策を解説します。

実際に独学合格を果たした方の勉強方法、工夫点です。

  • テキスト(教科書)と過去問を繰り返す。
  • インプットと、テキスト(教科書)とアウトプット(過去問)を同時に行う。
  • アプリを使って隙間時間を有効に活用。
  • 模試を受け、出題されたところはしっかり復習をする。
  • メルマガに登録して情報をキャッチする。
  • 普段から、時事問題にアンテナを張って、オリジナル問題をつくる。
  • 白書、統計資料は参考になるが、ボリュームが多いのでほどほどに。

 

テキスト・教科書と過去問を繰り返す

テキストは多くのものを選ばず、1つのシリーズを繰り返し読んでインプットします。

多くのものがあればそれだけ安心ではなく、逆にインプットに時間が掛かってしまいます。なので、決めたものを繰り返し、読み込むようにします。

暗記するものが多いのでとにかく早く効率的に暗記をしましょう。

インプット(テキスト・教科書)とアウトプット(過去問)を同時に行う

まず、知識をインプットしなければ、過去問など解くこともできない、、、と思いますよね。

確かにそうですが、だからと言ってインプットに時間をかけてしまうと実践問題をこなす量が足りなくなってしまいます。

ですので、「完全にインプットしなければ、」と思わずに早い時点で過去問に取り掛かりましょう。

資格試験には、ひっかけ問題もありますのでそういった、出題の傾向をつかむことが大切です。

アプリを使って隙間時間を有効に活用

いろいろな資格のアプリが出ています。

ちょっとした空き時間などにはアプリを使うことで有効な勉強時間になります。

評判の高いものの一つを紹介します。

資格の大原公式アプリ 社労士トレーニング問題集 Google Play App Store

こちらは一科目500円~600円です。

アプリ、問題量共に大変使いやすくて満足しています。試験三ヶ月前なのでそろそろ、法改正対応のアップデートをお願いします。 追記6月6日 法改正対応、ありがとうございます。
BIZVALLEY INC.2020年5月29日

レビュー頂き誠に有り難うございます!法改正対応につきましては、6月上旬にアップデートを予定しております。もう少しお待ち頂きますようお願いいたします。

引用:Google Play

利用者のアプリへのアップデートの要望にも、きちんと応えているアプリで信用できます。

模試を受け、出題されたところはしっかり復習

模試を受けることで、一番大切なことは復習をしっかりすることです。

実際の試験の練習経験となり、現段階の理解度も知ることが出来ますが、受けただけでは不十分です。

それを復習することで、自分の陥りやすいミスや、基本的な問題の確認になります。

凡ミスなどは、実際の試験では許されないことです。「復習」という確認作業をきちんとすることで、資格試験に強く対応できるようになります。

模試の回数ですが出来るだけ大手の予備校のものを複数回受けられるのが理想的ですが、時間や資金によって調整しましょう。

尚、模試は自宅試験と会場試験がありますが、できれば会場試験を受けるのがおすすめです。試験の臨場感などを事前に経験しておけるからです。

そして、模試と過去問で「山掛け」もできますので、模試の復習はしっかりやりましょう。

メルマガに登録して情報をキャッチする

大手予備校のメルマガや厚生労働省のメルマガに登録しておくことで、最新の情報を得ることは、大きな強みになります。

厚生労働省のメルマガでは最新の統計資料が確認できます。

普段から、時事問題にアンテナを張って、オリジナル問題をつくる

試験には、時事ネタに関連した出題もあります。

普段から新聞、ニュース、メルマガなどで新鮮な情報に敏感で居られるように訓練しておきましょう。

自分で試験問題を作っておくのも良いかと思います。クイズ形式で出題を考えてみるなど工夫しましょう。

白書、統計資料は参考になるが、ボリュームが多いのでほどほどに

白書や、統計資料は参考になりますが、全部チェックはできません。

おそらくボリュームに圧倒されると思います。全部を把握している時間があれば、過去問などをこなすほうが時間の使い方として有効かと思われます。

なので、それこそ、厚生労働省のメルマガで統計資料の最新情報を入手するように癖をつけておけば、時事問題に関連した出題の対策になるかもしれませんね。

 

まとめ

この記事では、社労士とはどんな仕事か?難易度や勉強時間、独学で合格できるか?などを解説しました。

  • 社労士=社会保険労務士とは、人が快適に働けるようにするために環境を整える仕事です。
  • 令和元年度は合格率6.6%、単純計算で100人受けたら、6~7人受かるくらいの難しさです。
  • 資格取得までの勉強時間は、800~1000時間とされていますが、それは一発合格の場合が多く含まれます。実際は、もっと時間が掛かる場合もあると考えられます。
  • 簡単な資格ではありませんが、独学でも工夫して勉強すれば合格を狙えます。
  • 社労士の試験対策は、深掘りよりも、暗記です。ひっかけ問題や、問われ方が違うが模試と同じ問題が出る、、、なんてこともあるので、要領よく勉強しましょう。

将来的には、超高齢化時代に向けて年金の問題が複雑に出てくると考えられますので、社労士のニーズもより高まると考えられます。社労士を目指す人は多いのですが、現状、受験者数が減っているようですので今、この資格を取るのは狙い目かと考えられます。

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