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ペット

ペットの資格『動物介護士』とは?難易度や合格率も検証!!

ペットも人と同じで、ケガや病気などで介護が必要になる時があります。

動物介護士とは、そんな時に活躍するペット介護のスペシャリストです。

 

資格取ろうか悩んでる人
動物が好きだし、動物介護士って気になる!でも…
動物介護士って具体的にはどんな仕事をするんだろう?
資格は必要?難しいのかな?

そんな疑問をお持ちの方に、この記事では、次のようなことについて解説します。
資格の専門家

 

・動物介護士って何?

・動物介護士になるには、資格が必要?

・資格の難易度や合格率は?

・動物介護士として働く現状

 

そもそも、動物介護士とは?

近年、食生活や予防接種などの予防医学から、ペットの高齢化が進んでいます。

動物も人と同じで、年をとると、歩くことが難しくなったり、食事やトイレがままならなくなったり、認知症になってしまうこともあります。

 

そうなると、どうしても日常生活で人の手助けが必要となりますが、

かわいいペットでも四六時中お世話をしなければならいのは、体力的にも心理的にもしんどいものがあります。

 

そんな場面で活躍するのが「動物介護士」。

飼い主に代わって、ペットのお世話をしたり、しつけを行ったりします。

 

具体的な仕事内容は、以下のようなことがあります。

・ペットの体調管理

・ケガをして歩けなくなったペットの回復トレーニング

・おむつ交換など、排せつのお世話

・寝たきりのペットの体位変えやマッサージ

・食事メニューや栄養管理

・飼い主のメンタルフォローや日常アドバイス など

 

動物介護士は、弱ったペットの生活を支える責任のある仕事です。

動物が好きということはもとより、献身的な性格の人に向いている職業でしょう。

 

平成25年に動物愛護法の改正があり、「ペットの人生は最後まで飼い主が責任を持つ」ということが義務付けられました。

そういった社会的な背景もあり、動物介護士のニーズは高まってくると言われています。

 

動物介護士になるには、資格が必要?

結論から言いますと、資格は必要ありません

ペットを介護する仕事についていて、自分が「動物介護士です」と名乗れば、立派な動物介護士です。

また、人の介護職のように、資格の有る無しで仕事の内容に制限が生じることもありません。

 

それでも、動物介護士の資格があるのは、何故でしょうか。

 

理由は、動物を介護するにあたって、専門的な知識が大切だからです。

資格とは、専門的な知識を勉強して習得した証しです。

経験ももちろん大切ですが、動物介護の専門知識を持っているという証しがあれば、飼い主さんからの信頼度も増しますね。

 

動物介護士の資格の種類と難易度・合格率について

動物介護士の資格は、いくつかの協会が提供している民間資格です。

それぞれの協会によって、資格の名称や勉強する内容も多少違いがあります。

 

それでは、動物介護士の資格について詳しく見ていきましょう。

資格の種類

ここでは、介護に関連する代表的な6つの資格をご紹介します。

どの資格も、試験を受けるためには、各協会が認定しているカリキュラムを修了する必要があります。

認定カリキュラムは、通学か通信教育で修了することができますが、ほとんどの受験生が通信を選んでいるようです。

以下の通信講座の費用は、約4~9万です。

動物介護士
(日本能力開発推進協会)
老犬、老猫の介護について学べる。老化の基礎知識、介護マニュアル、病気などのカリキュラムとなっている。試験は在宅受験が可能。
◆認定講座:資格のキャリカレ
ペット介護士
(世界の名犬牧場・がくぶん)
犬、猫が明るく元気な日常を送るための知識を習得できる。健康管理法、応急処置、しつけ、グルーミングなど幅広い構成となっている。
◆認定講座:がくぶん
新名称:動物介護士
旧名称:小動物介護士
(日本ペット技能検定協会)
ペットの介護や看護の知識、老化メカニズムやトレーニング法のみならず、飼い主に視点をあてたペット社会学などのカリキュラムを含んでいることが特徴。
◆認定講座:ヒューマンアカデミーたのまな
老犬介護士
(日本キャリア教育技能検定協会)
犬に特化した資格。老化予防対策から老後の生活補助、応急処置まで多岐にわたって学習できる。
◆認定講座:日本ケンネルカレッジ
ドッグヘルパー
(日本キャリア教育技能検定協会)
犬が老化を迎える前にできる対策、緊急時の応急措置、しつけなどについて学ぶことができる。
◆認定講座:日本ケンネルカレッジ
愛玩動物介護士
(全日本動物専門教育協会)
シニア期に入ったペットの特徴や病気、介護の方法について一通り学習できる。また、「癒し」という前向きな内容も学べることが特徴。
◆認定講座:SAEペットの資格講座

通学?通信?独学?資格の勉強法について

資格取ろうか悩んでる人
通信以外の勉強法はないのかしら?

動物介護士の資格取得のためだけに、専門学校などに通うことはあまりおすすめとは言えないでしょう。

なぜなら、授業料が年間に数十万~100万円単位でかかってくるからです。

また、通学の時間や手間も発生します。

 

ですが、動物介護士以外の勉強も同時に希望して専門学校などに入学することは、もちろん意義のあることです。

動物看護士やトリマーなど、総体的に学びたい人は、学校への入学を視野に入れても良いかもしれません。

 

また、学校に通って勉強するのは、実技が経験できるということが最大のメリット。

通信教育では得られない実践を体験することができます。

 

なお、通信でも日本ケンネルカレッジが提供している「老犬介護士」の資格では、希望者に実技スクーリングを用意しています。

参加することでライセンスのランクアップもできるので、実技を経験したい人は、是非検討してみてください。

 

独学では、知識は得られますが、資格を取ることができません。
資格の専門家

独学では、資格をとることができませんので、注意が必要です。

 

どの資格でも必要となる『認定カリキュラム』を、独学では修了することができないためです。

「動物介護の知識さえあればOK、資格はなくても良い」という人は、独学でも問題ありませんね。

難易度と合格率

資格取得の難易度や合格率はどうでしょうか。

この点については、各協会が公表していないため、実際のところは不明です。

 

しかし、難易度は比較的やさしい資格で、合格率も高いと想定されています。

その理由は、口コミでそのように言われているという事実もありますが、

動物介護の仕事をするにあたって「必ずなくてはならない資格ではない」からです。

 

学校の先生や医師・看護師は、資格が必ず必要なので、民間資格ではなく国家資格になっており、難易度も高い試験になっています。

それに比べて、動物介護士の資格は民間資格で、比較的取りやすい資格であると言えるでしょう。

 

動物介護士の資格のひとつ、日本能力開発推進協会が提供している「動物介護士」では、試験の基準が次のように明示されています。

・合否判定は、得点率70%以上

・随時、在宅にて受験

 

「随時、在宅にて受験」ということは、テキストなどを見ながらの受験が可能です。

合格基準が『テキストを見ながら、自宅で、70点以上』と考えると、かなりハードルが下がる気がしますね。

 

その他の団体の資格については、合格基準は公表されていませんでした。

しかし、それぞれの難易度や合格率に大きな差ができることは考えにくいので、どの資格も同じくらいの難易度・合格率と考えても大丈夫なのではないでしょうか。

 

動物介護士として働く現状

この項目では、動物介護士として社会でどのように活躍できるか、実情をご説明します。

動物介護士の求人はある?

実は、「動物介護士」専門職としての求人はほぼありません

 

ペット介護には、潜在的なニーズは確かにあります。

しかしそうは言っても、ペット介護がまだメジャーな考え方として浸透しておらず、ペット専門の介護施設が少ないというのが実情です。

 

今後、人の介護事情と同じように、ペット介護の考え方が広く一般的になって、デイケアやステイなどの施設が増えると、動物介護の専門職も増えてくる見込みがあります。

動物介護士が活躍できる場所は?

資格取ろうか悩んでる人
えっ!?動物介護士の求人ってないの?
じゃあ、動物介護士の資格を取っても意味ないかしら…
決してそんなことはありませんよ!
ペットを扱う職場では、多かれ少なかれ、動物介護士の知識が役立ちます。
資格の専門家

「ペットを扱う職場」とは、具体的な例をあげると、以下のような場所です。

・動物病院
・老犬ホーム
・ペットデイケア
・ペットホテル
・ペットショップ
・ドッグカフェ、猫カフェ
・民間の動物保護施設 など

 

このような場所で、一般スタッフとして、または動物看護士やトリマーとして働いている延長線上で、

介護の知識を必要とする場面に出くわす場合があります。

そんな時、専門知識があるかないかで、対応に大きく差が出てきます。

 

動物介護士の資格を取る時は、「動物介護士になりたい!」とピンポイントに目的を絞るのではなく、

ペット業界で働く自分の知識の幅をつけるためということを目的に設定した方が、現状では良さそうです。

 

また、動物介護士を職業としなくても、

ご自身でペットを飼っていらっしゃる方であれば、自宅で知識を活用することができます。

ケガをしてしまった時の備えとして、老いる前にできる対策、老後に大切な処置や関わり方など、身をもって体験することができるはずです。

動物介護士の給料はどれくらい?

働くにあたって、収入は大切な要素ですね。

上述の通り、動物介護士としての求人はかなり少ないので、他に資格をお持ちでない場合、形式上は通常のスタッフとして働くことになります。

 

実際に募集している求人情報では、ペットショップやペットサロン、動物病院などを見ると、正社員で月収14~18万円程度といったところでした。

パートタイムで働く場合の時給は、850~1,000円くらいが相場です。

 

店長やマネージャークラスでは、約25万円からスタートといった具合で、年収になおすと350万円程度。

大手転職サイト「doda」によると、日本全体の平均年収は、2019年で408万円と公表されているので、平均よりは低い収入という結果になっています。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

動物介護士について、資格の種類、難易度と合格率、働く環境について解説してきました。

●動物介護士とは?
⇒飼い主に代わって介護が必要なペットのお世話をする人。ペットの高齢化に伴い、ニーズが高まっている。

●資格は必要?
⇒動物介護士として働く時、資格は必ずしも必要ではない。

●資格の種類は?
⇒民間資格で、複数の資格が存在する。それぞれ名称や学ぶ内容が少しずつ違いがある。

●難易度と合格率は?
⇒難易度は比較的易しい。合格率も高いと思われているが、非公表のため不明。

●働く環境は?
⇒ペット介護の需要はまだ少なく、介護専門職の求人もほぼない。年収は低め。

自分のペットのために、または、ペット業界で既に働いている人が知識の幅を広げるために資格を取得することはおすすめ。

 

「人生、常に勉強が大事」とよく言われます。

絶対に必要というわけではない資格でも、勉強してみると思いがけない発見や成長があるものです。

 

この記事を読んで、動物介護士にさらに興味を持っていただけたなら幸いです。

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