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心理

交通心理士とは?資格取得の難易度や貰える給料など徹底解説

現代社会において、車と人々の生活は切り離せないものです。それに伴い、車を原因とする課題も日々発生しています。

———車社会の問題の原因を突き止め、改善する。そのスキルは今後も車が必要とされる現代では需要が増していくと思います。

そんな中で、交通心理士という資格が密かに注目を集めています。

そこで今回は…

・交通心理士とは?
・給料はいくらもらえるのか?
・資格取得の為の難易度は?

 

この3つを解説したいと思います。

 

交通心理士とは?

交通心理士とは、車の運転の際に生じる課題に対して、心理的なアプローチを学んだ人に与えられる資格です。

その知識は多岐にわたり、主に交通事故防止や交通環境整備の分野で活躍する事ができます。

取得するメリットは?

「交通心理士を取るメリットは何だろう?名前からでは中々イメージが湧かないなぁ…」

聞き慣れない分野の資格の為、イメージはしづらいと思います。

主に交通心理士を取得するメリットは2つあります。

①現代における需要が高い。

取得の最大のメリットは、車社会の現代において活躍できる分野が広く、需要が高いということです。

この資格の取得した人の主な就職先としては

・自動車学校
・保険会社
・警察

などがあります。

この他にも、以前は公的機関の『NASVA(独立行政法人 自動車事故対策機構)』だけが実施できた、「交通カウンセリング業務」も、現在は交通心理士でも担当できるようになりました。

このように、車と人が深く結びついている現代では交通心理士の資格は需要は増していく可能性が高いです。

②専門的かつ安定的した職業につける可能性が高い。

2つ目のメリットは専門的かつ安定的した職業につける可能性が高いことです。

前述の通り、資格取得者の主な就職先は自動車学校や警察などの安定した職場が多いです。

また、一般企業の就職の際にもプラスに働く可能性があります。

例えば、アナタが自動車メーカーの採用試験を受けたとします。
その際に、交通心理士の資格を持っていると、採用の際に面接官が下記のような好印象を持ってくれる場合もあります。

「お、この人は交通心理士の資格を持ってるのか…」
「車の安全システム開発の際に、ドライバーがどんな心理状態になるのかは参考したい。」
「社内の広報課で地域の小学校に交通安全指導の出張授業を始めたが…交通心理士の観点から授業を考えられた方が良い成果を挙げられるかもしれない。」

あくまで上記は一例です。他にも、運送会社の労務や総務などの管理部署でも資格取得者の需要は高いと思います。

どうやったら資格を取得できるのか?

交通心理士の取得条件ですが、資格を認定している交通心理学会では以下のように定められています。

(i) 心理学関連の学士の学位を有する者、またはそれと同等以上の学識を有する者。
(ii) 交通心理学に関する学会誌等への発表が1篇以上かつ学会発表が2件以上で、いずれも筆頭発表者である者。
(iii) 3年以上の研究または実務経験を有する者。

 

「え、こんなの無理でしょ!」

 

そんな声が聞こえてきそうですね。————大丈夫です。段階を踏めば、資格の取得は可能です。

資格取得の手順

①日本交通心理学会に入会。
入会申込書を提出。審査後、各人に入会書類(年会費納入等)を送付され、年会費(8,000 円)入金確認後、正式入会。
※その年の試験を受験したい場合は5月末までに入会手続きが必要。

②交通心理士 資格申請書」提出。
8月末までに提出。 交通心理学等の研究歴が一般申請者は試験を受験。 (審査料 10,000 円) 

③事前講習会の受講。(9月中旬)
試験受験者は「事前講習会」(受講料 30,000 円)を受講する必要があります。 また、その際に受講者はテキスト(6,000 円)を購入する必要があります。

④試験受験。(10 月第1週土曜日)
会場は東京、名古屋、福岡。(試験料 10.000 円) 

⑤試験合否発表。(試験後1~2週間以内)
合格者は「交通心理士補」となります。(認定料 20,000円) また、同時に「交通心理士会」への入会となります。(年会費 5,000円)
※不合格者は約1か月後に追試(試験料 5,000円)があり、翌年に不合格科目のみ追試を受験することも可能。 

⑥「交通心理士 昇格申請書」の提出。交通心理士への昇格。
「補」になってから3年以内に学会大会での発表、参加、講習会の参加等の規定条件を満たし「交通心理士 昇格申請書」を提出。 資格認定委員会にて認定されます。(認定料 10,000円) 

 

コスパ悪い?交通心理士の給料はいくら?

「資格を取る為に、時間と費用をかけたけど、それに見合う給料はもらえるのだろうか?」
「資格の有無で給料や雇用条件に差が出たりするのだろうか?」

 

折角、時間とお金をかけて資格を取ったのですから、活用したいですよね?

 

ここでは、

・交通心理士がもらえる給料
・資格の有無による給与や雇用条件の違い

 

この2つを解説します。

もらえる給料はいくら?

さて、冒頭にも書いたように資格取得者の主な勤務先は公共交通機関や企業になります。

そこで、交通心理士の給与を求人募集を参考に調査してみました。

 

調べた結果、平均で年収350〜400万程度の給与をもらう事が可能です。

 

ただ、これはあくまで目安であり、各都道府県で給与は当然異なります。その為、一度、”〇〇県、交通心理士、求人”で検索してみることをオススメします。

資格の有無で給与や雇用条件に差が出るのか?

「資格の有無で給与や雇用条件に違いは出るのだろうか?」

————資格の有無で、給与や雇用条件は違ってきます

その違いは下記の2つです。

①雇用条件の違い

自動車学校のドライブインストラクターの場合、資格の有無によって雇用条件に差があるようです。

 

・有資格→正社員登用での募集
・無資格→契約社員での募集

 

自動車学校の場合、応募要項に交通心理士の資格を明記している求人もあります。

また、無資格での募集をしていても、契約社員スタートなどの雇用条件面で有資格者と分けられている場合があります。

②給与条件の違い

また、資格の有無によって給与に違いが出てくる場合もあります。

先ほどと同じく、自動車学校のドライブインストラクターの場合、

無資格者の初任給が月給15万程度なのに対して、有資格者の場合は月給18万と3万円の差が出てきます。

 

まとめ

・資格の有無で雇用条件や給与に差が出てくる。

 

最初の条件面での差は小さくても、将来的に大きな差につながる可能性もあります。その為、求人に応募する際に資格を持っていれば、有利になってくると思います。

 

取得難易度は高い?

資格取得難易度ですが、事前講習や不合格項目に対する追試などのフォローがある面を考慮すると、そこまで難しくはないと思います。

交通心理士の資格取得に関しては、やるべき手順や条件は一般的な資格と比べても多い方だと思います。

でも、細かい手順や条件が定められているという事は…

 

1つずつ、手順や条件をクリアすれば、確実に資格取得にたどり着ける。

そして——具体的な対策が立てやすいという事です。

 

「じゃあ、その具体的な対策はどうすればいいの?」

具体的な対策は次の項目で紹介します。

 

これでバッチリ!取得への具体的対策方法。

交通心理士になるにはまずは、交通心理士補になり、そこから昇格試験を受ける必要があります。

やるべきことは主に2つです。

①試験に合格して交通心理士補の認定を受ける。
②一定の条件を満たして、交通心理士に昇格する。

 

早速、項目毎に紹介していきたいと思います。

①試験対策はどうする?

まず、交通心理士になる為には、交通心理士補になる必要があり、一般の方は受験を受ける必要があります。

その受験科目は大きく3つに分かれます。

①計9科目の筆記試験
②論述試験(600~800字)
③面接試験

 

①の試験科目については、基本的には公式テキストである「交通心理学入門」を活用して学習します。

更に、他の資格試験との大きな違いは不合格科目については、追試験を実施される点です。その為、不合格になっても、再トライができます。
※追試験の受験資格期間は最初の受験から3年以内。

②と③については、過去問や出題傾向などは掲載されていませんでした。

 

「えっ、それじゃ対策のしようがないの!?」

 

———大丈夫です。試験の前には事前講習があります。

基本的には出題される筆記試験9科目に関する説明ですが、ここで論述試験と面接試験の傾向を質問してみましょう。

②交通心理士への昇格基準は?

交通心理士補の認定を得た後は、いよいよ交通心理士への昇格です。

昇格の条件は主に2つです。

①ステップアップ講習会で開催される必須科目4科目受講する。

② 日本交通心理学会大会、日本交通心理士会大会、地区別研究会、教習所セミナ ーにおいて単独または筆頭発表者として、2件以上の発表を行う。大会等の参加ポイントの合計が、日本交通心理学会大会および日本交通心理士大会への参加(計4ポイント以上) を含む6ポイント以上であること。
※6ポイントには①の必須科目4科目を含めることができない。

 

なお、より詳細な条件やポイントについては、交通心理士補(2019年度秋期以降の取得者)から交通心理士への昇格を参照しましょう。

一見すると、資格取得の為のステップは複雑ですが、手順を踏めば合格することは可能です。
また、事前講習や追試などのフォローがしっかりとしています。1つずつ着実に合格に近づきましょう。

 

まとめ

最後に記事の内容をおさらいしておきましょう。

・現代において、交通心理士の需要は高まっている。
・資格の有無で雇用条件や給与に差が出てくる。
・事前講習や追試などのフォローがしっかりとしているので、難易度は決して高くはない。

 

この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

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