心理学の入門資格と言われている「メンタルケアカウンセラー」の資格。どのような資格かご存知でしょうか。
という方も多くいるのではないでしょうか。
また、資格試験を受けるに当たって、
「仕事に活かせる資格なの?」
「履歴書に書ける資格なの?」
ということも気になるのではないでしょうか。
そこでこの記事ではメンタルケアカウンセラーについて分かりやすく説明していきます。
具体的には、
- メンタルケアカウンセラーとは?
- メンタルケアカウンセラーの仕事はある?
- メンタルケアカウンセラーは履歴書に書ける?
ということについて詳しく説明しています。
メンタルケアカウンセラーとは?
メンタルケアカウンセラーとは、「心理学の基礎的な知識」と「コミュニケーションについての技術」を証明するための資格試験です。メンタルケア学術会、一般財団法人ヘルスケア産業推進財団、一般財団法人人生生涯学習開発財団の3団体から認定を受けている民間資格です。
メンタルケアカウンセラーは心理学系資格の入門と言われており、メンタルケアとカウンセリングの基礎的な知識と技術を勉強するために最適な資格と言えるでしょう。
ストレス社会と呼ばれている現代では、多くの人がうつ病を始めとするこころの病気を何かしら抱えていると言われています。そのため医療や介護の現場だけでなく、一般企業などでもメンタルヘルスに対する関心は高まってきています。
今後メンタルヘルスに関する知識と技術を持つ人材への需要は増えてくると思われますので、仕事の幅を広げるためにも取得しておいて損はないのではないでしょうか。
また、メンタルケアカウンセラーの知識を身に付けていると、仕事をする上だけでなく私生活を円滑に進めていくためにも役に立つことがあります。ストレスケアやストレスと付き合い方、人との関わり方を学ぶことで、自分自身の心と身体の健康を上手く保ことができるようになります。
心理学の専門家としての仕事をスタートさせたい方や、心身ともに健康な人生を送りたいという方は受験を検討してみてもいいのではないでしょうか。
メンタルケアカウンセラー資格試験の概要
資格試験を受けるためには、まずメンタルケア学術会が指定する教育機関の講座を受講する必要があります。そして講座を受講した後、講座修了認定のテストに合格すれば資格が付与されます。
では指定教育機関の講座の概要を見てみましょう。
実施機関 | 講座名 | 料金(税込) |
LEC東京リーガルマインド | メンタルケアカウンセラー合格講座 | 39,000円 |
たのまな(ヒューマンアカデミー) | メンタルケアカウンセラー講座 | 39,000円 |
TERADA医療福祉カレッジ通信教育校 | メンタルケアカウンセラー講座 | 39,000円 |
このようになっています。
そして学ぶ内容としては、
- カウンセリングの基礎知識
- 心理学について(ストレスや依存症などの心の病気について)
- 心と身体の関係性(うつ病やパニック障害などについて)
などが挙げられます。心理学を学ぶことが初めてという方でも分かるような基礎的な内容となっています。
受講期間は一般的に2ヶ月〜3ヶ月と言われており短期間で修了することが可能です。いずれも通信講座なので、受講期間中のサポート体制などをよく調べた上で自分にあった講座を受講するようにしましょう。
ポイント
- 講座を受講しなければ受験できない
- 講座の修了テストで合格できれば資格認定されるため難易度は低い
メンタルカウンセラーの仕事はある?
メンタルケアカウンセラーは心理学系の入門的な資格であるため、それだけで心理学の専門職として仕事をすることは難しいと言えます。なぜなら、病院や学校、企業などで活躍しているカウンセラーの多くは大学院などでより専門的に心理学を学び、臨床心理士などの上位資格を保有している場合が多いためです。
心理学の専門家として仕事をしていきたいと考えるのであれば、メンタルケアカウンセラーを最初のステップとして更に勉強を深めていくことをおすすめします。
しかし、メンタルケアカウンセラーだけを活かして仕事をするのは難しくても、この資格が意味のない資格という訳ではありません。
専門職として関係機関に勤務する場合や、一般企業などで勤務する場合でもメンタルケアカウンセラーとしての知識を業務に役立てることができます。
活用することができる専門職としては例えば、
- 看護師
- 介護福祉士
- 教師
などが挙げられます。
医療や介護の現場では、重い症状に悩まされる患者や入居者を始め、家族などに対しても慎重な対応が求めらる場面が多くあります。また、コミュニケーションと取ることが難しい方と出会うこともあるでしょう。
メンタルケアカウンセラーとしての知識があれば、こうした方々の心理状態をよく理解した上で適切にコミュニケーションを取ることができます。また会話などを通じてメンタルケアを行うことができれば、心の負担を軽くすることもできるかもしれません。
問題を抱えた方が多くいる現場において、メンタルケアに関する専門知識を持ってる人材は重宝される存在になるはずです。
また、教師であれば思春期を迎える子どもやその保護者の相談を聞く場面も多くあることでしょう。そのような場面でメンタルケアカウンセラーの知識があれば悩みや考えに寄り添った適切なコミュニケーションを取ることができるようになります。子どもや保護者と心を通わせることで信頼関係を築くこともできますよね。
一般企業であれば例えば、
- 管理職
- 人事
- カウンセリングルーム
などで知識を活かすことができます。
管理職や人事として勤務する場合であれば、ストレスを感じるような場面で、同じ職場で働く人に対してアドバイス行ったり対策を講じることができるようになります。そうすれば人間関係を円滑に進めることができ、快適な職場環境を作ることにつながるのではないでしょうか。
また、社員が気軽に相談できる場としてカウンセリングルームなどを設置している企業も多くあり、そのような場所で活躍することもできます。社内の人間関係や業務上の問題について悩む社員の話を聞くことで精神的負担を減らし、休職や退職に追い込まれる人を減らすことができるかもしれません。
人が社会の一員として生きていく限り、ストレスや悩みが全くなくなるというほとんどないと言えるのではないでしょうか。そのためメンタルケアカウンセラーとして活躍できる場所は広く、今後も需要が高まっていくものと考えられています。
この資格を活かしてどのような分野で活躍していきたいかということを考え、さらに専門的に知識を深めていくことで可能性は大きく広がります。
メンタルケアカウンセラーは履歴書に書ける?
メンタルケアカウンセラーは民間資格ではありますが、履歴書の資格欄に記載することができます。メンタルケア学術会を始めとする3団体から認定を受けているため、信頼性の高い資格であると言えるでしょう。
そのためメンタルケアカウンセラーとしての資格は、「心理学とカウンセリングについての基礎知意識」を保有している証明となるため、就職や転職活動の際に有利になります。
最近ではメンタルの不調により勤務できなくなる人が多くいるため、他者とのコミュニケーション能力や、ストレス耐性は採用を決定する上での重要な判断材料になっています。
メンタルケアカウンセラーの資格を持っていれば、他者との付き合い方はもちろん、ストレスの対処法についての知識を持っていることの裏付けとなるため採用される確率を上げることができるのではないでしょうか。
まとめ
ここまでメンタルケアカウンセラーについて説明してきました。内容をまとめておきましょう。
まとめ
- メンタルケアカウンセラーは「心理学」と「カウンセリング」の基礎知識を有していることの証明となる
- 心理学の専門職としての仕事をするなら更に上位資格への挑戦が必要
- 様々な業種でメンタルヘルスに関する知識を役立てることができる
- メンタルケアカウンセラーは履歴書に書ける資格
- 就職、転職活動の際に有利になる
仕事だけでなく私生活の様々な場面でメンタルケアカウンセラーの知識を活かすことができます。心理学に興味があって、これから勉強を始めたいという方におすすめできる資格です。