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心理

産業心理カウンセラーはどんな資格?難易度や仕事内容等を解説

もしあなたが心理カウンセラーになりたい場合、産業心理カウンセラーという資格に興味を持たれているでしょう。

また、

「産業心理カウンセラーって、どんな資格なんだろう?」

「産業心理カウンセラーの資格を取るための難易度は、どのくらいなんだろう?」

「産業心理カウンセラーの仕事内容って?」

というような疑問を抱えているかもしれません。

 

そこで、

・産業心理カウンセラーの資格の内容

・産業心理カウンセラーの資格を取るための難易度

・産業心理カウンセラーの仕事内容

について解説していきます。

 

産業心理カウンセラーの資格の内容

産業心理カウンセラーは、働く人のメンタルヘルスやキャリアに関わる仕事をするための民間資格です。

日本能力開発推進協会(JADP)が認定しています。

名称は似ている資格として産業カウンセラーがありますが、まったく別の資格です。

この認識を誤ったまま資格の取得を目指してしまうと、今後のキャリアにも大きな影響を与えます。

そのため、せっかく資格を取得した後に、

「こんなはずじゃなかった・・・」

となってしまう可能性もあります。

 

そこで、ここでは、

チェック

・産業心理カウンセラーの目的

・産業カウンセラーとの違い

について一つずつ解説していきます。

産業心理カウンセラーの目的

産業心理カウンセラーは、職場での人間関係によるストレスケアや、キャリアプランのサポートを主な目的としています。

 

現代に働く人たちの多くが人間関係にストレスを抱えています。

ギスギスした社内の空気、理不尽な上司からの指示、指示通りに動いてくれない部下・・・。

一人ひとりが、様々な人間関係の悩みを抱えているものです。

 

その結果、うつ病などの精神疾患にかかる人は年々増加し続けています。

うつ病にかかる人が増えてしまうと、国の負担する医療費が増加したり、自殺してしまう人が増えてしまったりします。

そのため、働く人たちのストレスケアに関する対策が急務となっているといえます。

そこで、産業心理カウンセラーの活躍する場があるといえるでしょう。

 

また、不況が長引いており、自分自身のキャリアプランを描きづらくなっています。

定年まで働けるかどうか分からない自分自身の会社、いつ雇用を切られるかどうか分からない派遣社員・・・。

時代の変化が速くなり、5年先や10年先の自分の将来を見通すことも難しくなっています。

そのため、自分自身のキャリアがどうなってしまうのか、不安を抱えている人たちが次第に増えているのが現状です。

そんな時に、キャリアプランに対して客観的にアドバイスしてくれる相談役を務めることができる存在が、産業心理カウンセラーです。

 

このような問題を解決し、働く人たちのメンタルヘルスやキャリアを守ることが、産業心理カウンセラーの役割なのです。

産業カウンセラーとの違いは?

産業心理カウンセラーは、産業カウンセラーの簡易版の資格といえます。

 

産業カウンセラーは、一般社団法人日本産業カウンセラー協会認定の民間資格です。

もともと産業カウンセラーの資格は、1992年から2001年までの間、労働省が認定する公的資格でした。

しかし、2001年をもって公的資格から除外されて民間資格となりました。

 

この経緯もあり、産業心理カウンセラーの資格と比べて、産業カウンセラーのほうが評価や認知度が高いです。

ただし、産業カウンセラーは資格取得までにトータルで150時間以上(最短でも6ヶ月)かかります。

産業心理カウンセラーの場合、通信で2〜4ヶ月程度あれば取得できるため、難易度は圧倒的に低いです。

 

また、産業カウンセラーの場合、取得にかかる費用も20万円弱と産業心理カウンセラーに比べて非常に高価です。

産業心理カウンセラーの場合、受講費用と受験料を含めても4万円弱で済みます。

 

もちろん、産業心理カウンセラーの資格を取得してから、産業カウンセラーに挑戦することも可能です。

 

「まだ自分が心理カウンセラーに向いているかどうか分からない・・・」

「まずは初歩的なカウンセリングスキルから身に付けてみたい・・・」

 

というような気持ちからスタートするなら、産業心理カウンセラーを目指すと良いでしょう。

経済的な負担も少なくなりますし、資格取得にかかる時間や労力も大幅に削減できます。

 

産業心理カウンセラーの資格を取るための難易度

続いて、産業心理カウンセラーの資格を取るための難易度について解説していきます。

 

実は産業心理カウンセラーの資格試験では、テキストを見ながら受験することができます。

学習内容を暗記する必要がありませんので、資格取得は非常に容易だといえます。

合格の基準は、得点率70%以上です。

なお、合格率については公表されておりません。

しかし、テキストをしっかりと読みながら解答すれば、ほとんどの人が合格できるといえるでしょう。

 

産業心理カウンセラーの資格を取るまでの流れとしては、

ポイント

・協会が認定した講座を受講・修了すること

・検定試験に合格すること

の二点を満たす必要があります。

 

ここでは、もう一方の認定講座の内容についてもみていきましょう。

認定講座の内容について

産業心理カウンセラーの認定講座は、申し込み後に自宅に届く教材を使って学習します。

内容物は、テキスト4冊とDVD4枚です。

それほど分厚いテキストではなく、簡単に取り組める小冊子のようなものとなっています。

また、DVDについても空き時間を使って学べる内容となっています。

そして、通信課題を合計4回提出することで修了することができます。

 

課題の範囲はテキストの記載内容だけなので、よく確認すれば問題なく解答できるはずです。

講座と課題の科目については、以下の通りです。

・「傾聴」による接し方

・クライエントとの信頼関係の構築技術

・産業心理カウンセラーの役割

・メンタル対応の場合の対処法

・職場復帰の流れ

・キャリアカウンセリング

・ワークライフバランス

・企業側の法令遵守

 

単元だけを見ると

「難しいかもしれない・・・」

「こんなにたくさん学べるのかな・・・」

というような不安に駆られることもあるかもしれません。

 

しかし、実際に教材を取り寄せてみると、絵や表を用いた分かりやすい表現のテキストで楽しく学ぶことができます。

また、通信講座のため、自分のペースで学んでいくことが可能です。

もし仕事が忙しい方でも、会社に行く前の時間や、寝る前のわずかな時間をコツコツと学びに充てることもできます。

カリキュラムが完了する目安としては2〜4ヶ月ですが、もっと時間をかけて取り組んでも良いでしょう。

 

産業心理カウンセラーの仕事内容

実際のところ、産業心理カウンセラーの資格を保有しているだけで就ける仕事はほとんどありません

求人サイトの募集を見ても、産業心理カウンセラーの資格保有を必要条件としている募集先は見当たりません。

 

理由としては、

・資格自体の知名度が低く、一般的にあまり有効な資格として認知されていない

・取得するためのハードルが低いため、誰でも取得することができると評価されてしまっている

といったようなことが挙げられます。

 

通信教材のみで取得できる資格は数多くあり、産業心理カウンセラーもその一つです。

どうしても、資格取得の難易度や学習内容の面から、実務面にすぐ活かせるとは考えられていないようです。

 

もし産業分野での就職を希望する場合には、より認知度や評価の高い、産業カウンセラーやキャリアコンサルタントなどの資格も必要だといえるでしょう。

 

ここでは、似た資格である産業カウンセラーの仕事内容について、述べていきます。

チェック

・業務内容

・働ける職場について

この2点について、解説します。

業務内容について

産業カウンセラーは、

ポイント

・メンタルヘルス対策

・キャリア開発

・職場における人間関係開発

の3つが主な業務内容となります。

心理学的な手法を用いて、カウンセリングルームで話を聴くだけでなく、産業や労働の現場でもカウンセリングや研修などを行います。

そして、働く人自らが問題を解決できるように援助するとともに、健康で生産性の高い組織づくりを支援します。

 

近年では、働く人が心の病にかかってしまうケースが多いことや、パワハラやセクハラのような被害を受けてしまうことが問題視されています。

 

心の病やパワハラ、セクハラはどうしても人には言いづらい悩みに当てはまってきます。

「心の病にかかってしまったと打ち明けたら、会社をクビにされてしまうんじゃないか・・・」

「上司からのパワハラに逆らったら、会社での居場所が無くなってしまうんじゃないか・・・」

「上司の何気ない言葉がセクハラだと思っているけど、人間関係が壊れそうなので言えない・・・」

というようなことが頭の中を渦巻いてしまうからです。

 

そこで、働く人の悩みや問題に対して相談に乗ってくれる、産業カウンセラーの存在価値が高まってきているといえるでしょう。

産業カウンセラーは基本的にクライアントとの相談内容を機密事項として外部に漏らさない約束をしてくれるからです。

さらに、どうしたら問題を解決できるのか相談に乗ってもらえるため、心の負担を軽くすることができます。

働ける職場について

産業カウンセラーの活躍の場は、多岐にわたっています。

働ける職場となりうるものは、以下の通りです。

ポイント

・民間企業での産業カウンセラー

・人材派遣企業でのキャリアコーディネータ

・医療機関での心理相談カウンセラー

・公共職業安定所でのキャリアカウンセラー

・学校でのスクールカウンセラー

その他、人事担当者やマネージャー職のような心理カウンセラー以外の職としても、活躍の場はあります。

 

資格を取ることが目的ではなく、その先にあるキャリアアップにつなげたいという思いも持っていることでしょう。

産業カウンセラーと産業心理カウンセラーでは、今後のあなたのキャリアに繋がる度合いが違います。

どうしても、認知度や評価の高い産業カウンセラーのほうに引く手は多く集まってしまうでしょう。

 

もしあなたがより幅広い選択肢から職場を選びたいのであれば、産業心理カウンセラーだけでなく、いずれは産業カウンセラーの資格も取得することをおすすめします。

その足がかりとして、まずは産業心理カウンセラーの資格取得を目指しながら教養を身に付けていくのは良い選択肢だといえるでしょう。

 

まとめ

ここまでの内容について、まとめていきます。

・産業心理カウンセラーはどんな資格?

→働く人のストレスケアや、キャリアプランのサポートをするための民間資格

・産業心理カウンセラーの資格を取るための難易度は?

→資格試験を受験しながらテキストを確認することができるため、非常に容易

・産業心理カウンセラーの仕事内容は?

→働く人が心の病にかかってしまったり、パワハラやセクハラを受けてしまったりしたときのカウンセリング

(※ただし産業心理カウンセラーの資格だけでの求人募集は見当たらないため、産業カウンセラーやキャリアコンサルタントのような認知度や評価の高い資格が別途必要)

 

いかがでしたか?

あなたのキャリアアップに役立てていただければ、幸いです。

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