心理

芸術療法士とは?なるにはどうすれば?難易度なども徹底解説

「芸術療法士」という資格をご存じですか?

あまり聞き慣れない名前ですね。

「芸術療法士って何?」

「芸術療法士になる方法は?」

「芸術療法士になるのは難しいの?」

といった疑問を持ってこのページをご覧になっているのではないでしょうか?

 

そんな方に、この記事では、

  • 芸術療法士とは、どういった資格なのか?
  • 芸術療法士になるには?
  • 芸術療法士の難易度

などについてを解説します。

 

芸術療法士とは

アメリカやヨーロッパでは、国家資格やいくつかの認定資格が存在するようですが、日本ですと、現状、「日本芸術療法学会」という民間の学会が「芸術療法士」の資格を認定しています。

以下が芸術療法士の認定をする、日本芸術療法学会の所在地です。

日本芸術療法学会

〒113-0033
東京都文京区本郷 2-3-4 大東ビル 201
日本芸術療法学会事務局
Tel Fax 03-4361-7661

 

「芸術療法士」ですがまだまだ、日本では専門職としては浸透していないようです。

「芸術療法士」の資格をを取るために、わざわざ、海外への留学を考えている人もいる程です。

ちなみに似たような資格ですと、アートセラピストや絵画療法士などが挙げられます。こちらの資格は、民間でいろいろな講座があるようです。

そんな、芸術療法士ですが、実際にどんな仕事をするのでしょうか?

芸術療法士ってどんな仕事

いろいろな芸術的な作業を用いて精神的な病を持った患者さんや、発達障害をもつ方、児童のこころの悩み、などを分析し、良い方向に向かうように治療の一環として行います。

以下のようなものがあります。

詩歌療法

俳句や短歌をつくることで自分の気持ちをアウトプットします。表現されたことで心の変化などを把握します。

心理劇

演劇の技法を用いた心理療法で、各々の立ち場に立った時にどう思ってどう行動するかで理解を深めます。演者、観客とも重要な役割を果たします。

コラージュ

患者さんと医師が言葉だけでやり取りするのではなく、コラージュ(切り貼り遊び)を通じて心の内側を表現します。

造形技法

粘土などを使って行います。粘土は立体的な表現が可能なうえ、幼児期に使ったこともあるのでなじみが深いのも良い点です。

ダンス療法

自分の動きを通して、肉体から精神へのアプローチをします。

絵画療法

患者さんに絵を描いてもらい心の状態を知り、セラピーを試みます。

箱庭療法

砂の入った箱の中に、家や人物、動物、自動車などのミニチュアを自由に配置し、どんな心を表しているのかを知り、遊ぶことで心を癒していきます。

音楽療法

音楽の聴いたり、演奏したりしてリハビリテーションを行います。

 

医療現場では患者さん一人一人の状態に合わせ、医師に相談の上、作業療法士を含むチームが一段となって治療の計画を立てて治療に臨んでいきます。

 

芸術療法士になるには

芸術療法士の資格の認定を受けるには、日本芸術療法学会で主催する芸術療法研修セミナーの講座の出席が必須です。

芸術療法研修セミナーの講座を受けるには、まず最初に、日本芸術療法学会に入会することが前提となっています。入会にあたって、会則も細かく、審査があります。加えて、入会金5,000円と年会費15,000円が必要になります。

それでは、芸術療法研修セミナーについて、2019年の内容で解説します。(8月17日、8月18日の2日間で行われました)

コース 題材 内容
プライマリ―コース 芸術療法の総論、各分野の概論 対象:基礎的な勉強をする機会が無かった人、臨床の仕事に従事しているが芸術療法は詳しくないという人など
アドバンストコース 「○○と芸術療法」 芸術療法を具体的に紹介・討議:精神科病院、発達障害、児童の心、アール・ブリュット、援助職の養成

の2つのセミナーが行われました。まず、プライマリ―コースを修了したのちにアドバンストコース(学会員優先)を受講できるということです。

そのほか「論文の書き方」といったものも行われます。

内容は、年によって変わるようなので、芸術療法士を目指している方、すでに資格を取得している方、ともに参加が呼びかけられています。

この学会は、日本精神神経学会、精神科専門医制度の専門医資格更新にかかる研修単位取得対象学会にもなっているように、かなり専門知識を要します。

 

なお、学会の参加費用は、35,000円です。

 

芸術療法士の難易度

芸術療法士の認定を定める日本芸術療法学会は、認定資格を持つのに一定の基準がないと受験できない、日本臨床心理士資格認定協会や日本作業療法士協会の生涯教育制度、日本音楽療法学会の関連学会にもなっています。

芸術療法士も同様に、専門知識を持っていることを前提としていますので、一般の方には少し敷居が高いようです。

そして、なによりも専門知識がある程度持っていないと送られてくる会報の意味さえも理解できないと思われます。

ですので、どちらかというと、すでに医療機関で作業療法士として勤務されている方や何らかの形で療法に携わっている方が対象になるかと思います。

現場で指導する方や、作業療法のチームリーダーでこれからの新しい療法を把握していかなければならないなどの専門的な情報を持っておきたい方向けの資格であると言えます。

 

芸術療法士の活躍できる場所

芸術療法士はどんな場所で働いているのか、気になりますね。

それは主に、

  • 医療機関
  • 精神科病院
  • 心療内科
  • 学校内カウンセリング
  • 発達障害者支援センター
  • ワークショップ体験

などが挙げられます。

 

余談になりますが、日本では芸術療法を行う芸術家が病院などの専門的な機関で採用されていることはないようです。それはなぜかというと、芸術作品を作ることが目的ではなく、芸術活動を媒介を利用して治療をすることが目的だからです。

簡単に言うと、芸術療法を行う人が美術の専門家である必要はない、ということですね。

 

美術が好きで美術学校などに入学された方で、学んだことを医療の道へ活かしたいのであれば、卒業後、国家資格である作業療法士や臨床心理士 を改めて勉強し、学会に入ったうえで、芸術療法士として医療現場に入っていくのも一つの方法かと思います。

 

まとめ

この記事では、芸術療法士にとは?なり方や難易度について解説をしました。

ポイント

芸術療法士は「日本芸術療法学会」が認定する民間資格。

芸術療法士になるには「日本芸術療法学会」への入会が必須であり、細かい会則にクリアする必要がある。(入会金5,000円と年会費15,000円が必要)

芸術療法士になるために必須な、芸術療法研修セミナーの内容を理解するには専門的な知識を要し、難易度は高い。(参加費用は、35,000円)

補足として、

この資格は持っているから就職に有利、というよりも、医療機関などですでに専門家として業務している方にとってプラスとなる資格であると言えます。

作業療法士や臨床心理士の方が、必要であれば「日本芸術療法学会」に所属して、芸術療法士としての認定を受けるようにすると良いかと思います。

就職を控えた学生さんなどで、美術大学などで学んだことを少しでも早く活かしたいのであれば、特に資格を必要としない、学童や、絵画教室、介護施設やボランテイアなどで実践を重ねながら心理学の勉強をしながら、すこしずつアプローチしていくのも良いかもしれません。

 

 

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