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心理

【徹底解説】応用心理士とは? メリット・難易度・費用

みなさんは応用心理士という資格をご存知ですか?

 

心理系の資格としては、その取得に至るまでのプロセスの多さから難易度の高い資格として知られています。

 

2020年1月時点で登録者は231名となっており、その人数の少なさからも

 

資格取ろうか悩んでる人
かなり難しい資格なんだろうなぁ・・・

 

というイメージを持つ方も少なくないです。

 

この記事では、応用心理士について気になっている方へ向けて

 

  • 応用心理士とは?
  • 応用心理士のメリット
  • 難易度について

 

このような内容で徹底解説しています。

 

「応用心理士とはなにか?」

「応用心理学とは一体?」

「どういった流れで取得できるの?」

 

といったことを網羅的に述べていますので、この記事を読めば応用心理士についての知識がかなり身につきます。

 

ぜひ参考にしてみてください!

 

応用心理士とは

応用心理士とは、日本応用心理学会が認定した資格の名称です。

 

  • 応用心理学の専門家として資質がある
  • 応用心理学の専門家として業績がある

 

上記について認められた方を対象としています。

 

注意点は、資格であって免許ではないので、取得したからといってカウンセラー等の仕事につけるわけではありません。

 

心理学系の仕事に就くには、臨床心理士の資格が一番と言われており、応用心理士の資格は、すでに心理学系の仕事で働いている方が、さらなるステップを踏むために取得する資格だと言えます。

 

ここからは

 

  • 応用心理学の専門家とは?
  • 応用心理士を取得する人の職業
  • 応用心理士は就活に有利?

 

このような順番で解説していきます。

応用心理学の専門家とは

応用心理士の資格取得には、応用心理学の専門家として認められる必要があります。

 

応用心理学 心理学を世の中の役に立つように応用していく分野

 

一口に応用心理学といっても下記のように14種類も存在します。

 

  1. 臨床心理学
  2. 教育心理学
  3. 産業心理学
  4. 犯罪心理学
  5. スポーツ心理学
  6. 災害心理学
  7. 家族心理学
  8. 芸術心理学
  9. 学校心理学
  10. 交通心理学
  11. 健康心理学
  12. 環境心理学
  13. 動物心理学
  14. 性心理学

 

こういった分野で資質・業績を認められた方が応用心理学の専門家といえます。

応用心理士の資格を取得するには、まず応用心理学の専門家になる必要があるということです。

応用心理士を取得する人の職業

応用心理士を取得する人の職業とはどういったものがあるのか、その一部をご紹介します。

 

分 野 職 業
臨床心理学 臨床心理士、カウンセラー
教育心理学 教師
産業心理学 産業カウンセラー、マーケティング
犯罪心理学 警察官
スポーツ心理学 メンタルトレーナー
災害心理学 被災者の精神的なケア
家族心理学 夫婦心理カウンセラー
芸術心理学 アートセラピスト
学校心理学 いじめ、不登校のカウンセラー
交通心理学 ドライブインストラクター
健康心理学 カウンセラー、セラピスト
環境心理学 建築家
動物心理学 トリマー、飼育員
性心理学 スクールカウンセラー

 

この表を見ると、応用心理士の資格を活かせる職業が多いことがわかります。

 

それは心理系職業の代表ともいえるカウンセラー以外にも、人事、労務、医療、司法、交通関係と、様々な分野で心理学が活用されているからです。

 

応用心理士という言葉は、日常ではあまり聞くことはないかもしれません。

ですが、私たちの想像以上に日常のあらゆる場所で心理学は活用されています。

 

応用心理士は複雑化する現代社会において今後ますます需要の高まる資格ではないでしょうか。

応用心理士は就活に有利?

ところで、応用心理士の資格は就活に有利なのでしょうか?

結論を言うと有利ではありません。

 

理由は以下2点です。

 

  • 資格であって免許ではない
  • 資格取得に資質・実績が必要

 

応用心理士は、資格であって免許ではないということは冒頭でも述べました。

運転がいくらうまくても免許がないと捕まってしまうように、応用心理士の資格を持っていても医療行為等は行えません。

 

求人の条件に応用心理士を掲げる企業は少なく、就活に有利な資格とはいえません。

 

また、資格を取得するには応用心理学の専門家としての資質・業績を必要としています。

これは、既に就職して心理学を実務レベルで仕事に応用していなければできないことです。

 

以上のことから、応用心理士は就活のために取得する資格ではなく、キャリアアップのために取得する資格だといえます。

 

応用心理士の資格を取得するメリット

応用心理士の資格を取得するメリット

 

社会的地位を高められる

 

という点にあります。

 

先ほど述べたキャリアアップに加えて

 

  • 職場での活動の幅を広げられる
  • 多くの人々の承認を受けられる

 

こういった効果が期待できます。

 

カウンセラーや心理学を応用した職業で活動されている方は、さらなる躍進を目指して応用心理士の資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

 

応用心理士の難易度

応用心理士の資格取得の難易度はやや高めです。

資格取得までに

 

  • 日本応用心理学会の既存会員からの推薦が必要
  • 複数の条件を満たす必要がある

 

といった過程があるためです。

 

しかし、資格取得の試験はありませんので、短期間で集中して勉強しなくてはならないという事はありません。

 

ポイント

  • 応用心理士の資格試験は無い
  • 複数取得条件あり
  • 日本応用心理学会 既存会員からの推薦が必要

 

応用心理士の資格を取得するには

応用心理士の資格を取得するには、いくつかのプロセスを辿ることになります。

簡単にご説明すると

 

日本応用心理学会に入会する
応用心理士の資格取得条件を満たす
申請する
認定される

 

といった流れになります。

ここから順にご説明していきます。

 

日本応用心理学会に入会する方法

応用心理士の資格を取るには、まず日本応用心理学会に入会しなければなりません。

 

  • 日本応用心理学会への入会方法
  • 隣接分野とは

 

といった順番で解説します。

入会方法

日本応用心理学会へ入会するには下記の要件を満たす必要があります。

 

必須 既存会員の推薦
1〜3のいずれかを満たせばOK 1 4年制大学で心理学or隣接分野を専攻
2 心理学検定1級合格者で22歳以上
3 第1号に準じ常任理事会が認める者

 

身近に推薦者が得られにくい場合は学会事務局へお問い合わせください。

隣接分野とは

条件1に隣接分野を専攻とあります。

隣接分野とはどういったものかというと

 

  • 教育学
  • 児童学
  • 人間関係学
  • 体育学
  • 社会学
  • 社会福祉学
  • 芸術学
  • 宗教学
  • 医学(心身医学,精神医学,行動医学など)
  • 看護学
  • 経営学
  • 認知科学(人工頭脳など)
  • 人間工学

 

などをいい、大学で心理学を専攻していなくても、上記の隣接分野を専攻していれば入会資格の条件を満たすことになります。

 

応用心理士の資格を取得するには、まず上記条件を満たして日本応用心理学会に入会する必要があります。

 

応用心理士 資格取得の条件

それでは、応用心理士になるための条件を解説していきます。

 

前提条件 日本応用心理学会に満2年在籍し、現在も会員である
1〜4いずれかを満たせばOK 1 大学で心理学(またはそれに準ずる分野)を専攻
2 機関誌『応用心理学研究』に1件以上の研究論文を発表
3 専門職で3年以上の経験を有する
4 応用心理学に関係のある職で3年以上の経験を有し、学会の研修会に5回以上参加

 

資格取ろうか悩んでる人
まずは日本応用心理学会に2年間は在籍しないといけないんですね
そうですね。

それに、学会に在籍し続けないと応用心理士の資格は無くなりますので注意が必要です。

資格の専門家
資格取ろうか悩んでる人
結構大変な資格ですね・・・!
その大変さが、持っている方の地位向上に繋がるんですね
資格の専門家

 

そうなんです。

 

苦労して入会した日本応用心理学会に2年間在籍して、やっと応用心理士の資格を取得できる前提条件を満たすことができるのです。

 

取りたいと思っても、短期間勉強すれば取得できるというものではなく年月をかけて経験と学習を深めていってやっと取得できるものなのです。

 

いかがでしょうか?

 

応用心理士の資格の権威が少しずつ見えてきたのではないでしょうか。

 

応用心理士の申請方法

上記取得要件を満たしたら、いよいよ申請へと進みます。

ここでは

 

  1. 申請書類一覧
  2. 申請手続き
  3. 認定までの流れ

 

という順番でご説明します。

申請書類一覧

申請する書類一覧です。

 

  1. 資格認定申請書
  2. 履歴書
  3. 業績書
  4. 受講証明書5回分(研修会参加を資格要件とする場合)

 

こちらからダウンロードできます。

資格認定申請書には証明写真が必要です。

申請手続き

申請手続きについて順番にご説明します。

 

 応用心理士の資格申請書類をダウンロードする

 

 審査料(10,000円)を、郵便振替で送金する

ゆうちょ銀行
口座番号 00110-6-359059
加入者名 日本応用心理学会

 

 申請書類に所要事項を記入し、申請受付期間内に送付する

前 期 後 期
申請受付期間 毎年4月1日~6月末日 10月1日~12月末日
審査結果通知 8月上旬 翌年2月上旬
認定料納入日 8月下旬まで 翌年2月下旬まで
認定証の送付 9月下旬 翌年3月下旬

 

 送付先

郵便番号 〒162-0041
住 所 東京都新宿区早稲田鶴巻町518 司ビル3F
株式会社 国際ビジネス研究センター内
宛 名 日本応用心理学会認定
「応用心理士」事務局

 

申請受付期間に注意してください。

認定までの流れ

無事、書類を提出しますと認定審査委員会が提出された書類をもとに審査します。

結果は文書にて申請者に通知されます。

 

見事合格された方は、認定料(30,000円)を下記まで納入してください。

ゆうちょ銀行
口座番号 00110-6-359059
加入者名 日本応用心理学会

 

入金すると、日本応用心理学会認定の応用心理士として認定され、認定証が交付されます。

 

書類提出

審査

文書で通知

合格なら認定料を納付

 

 

その後、日本応用心理学会認定「応用心理士」名簿に登録され、学会機関誌『応用心理学研究』に掲載、公表されます。

 

認定証は、日本応用心理学会の会員である間は有効で、履歴書等にその所持を記載することができます。

 

ですが、学会を退会したときは応用心理士の資格を失いますので要注意です。

 

ポイント

  • 合格すると認定証が交付される
  • 日本応用心理学会の会員である間は有効
  • 退会すると応用心理士の資格も失う

 

応用心理士取得にかかる費用まとめ

 

応用心理士の資格取得までにかかる費用をまとめてご紹介します。

 

応用心理学会 年会費 8,000円
応用心理士 審査料 10,000円
応用心理士 認定料 30,000円
合 計 48,000円

 

初年度が合計48,000円です。

 

応用心理士は資格の更新料はありません。

ですが、資格維持のために日本応用心理学会・学会費(8,000円)は毎年払い続けなければなりません。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

応用心理士についてわかっていただけたのではないかと思います。

 

  • 応用心理士は資格
  • 地位向上のために作られた
  • 取得には日本応用心理学会への入会が必要

 

このようなポイントがありました。

 

応用心理学は、現在様々な職場で活用されている学問です。

 

今後、多くの人がAIによって仕事が奪われるといわれていますが、カウンセラーや人の心に寄りそう仕事はAIに奪われにくい仕事とされています。

 

ますます需要は高まることでしょう。

 

応用心理士の資格取得には条件がいくつもあり、その取得は容易ではありませんが、あなたのキャリアアップには最適の資格です。

 

ぜひ、資格取得に向けて頑張ってください!

-心理

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