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生活、趣味

ヤマハグレード8級は何年生レベル?課題曲や伴奏付けの解説

ヤマハグレードはヤマハ音楽振興会主催で行われている、音楽の実力をはかる試験。

 

その中でヤマハグレード8級は、10級~6級まである学習者グレードで中間に位置するレベルです。9級に合格して次に8級を目指す、または、とりあえず力試しに8級に挑戦しようという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

「ヤマハグレード8級は何年生レベル?」

「ヤマハグレード8級の課題曲は?」

「ヤマハグレード8級の伴奏付けのコツを知りたい!」

 

このような疑問をお持ちの方へ向けて、

・ヤマハグレード8級のレベルについて

・ヤマハグレード8級の課題曲について

・ヤマハグレード8級の伴奏付けをクリアするためのコツ

について解説していきます。最後には問題集の紹介や、評価点数についての解説もあるので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。

 

ヤマハグレード8級の試験概要と試験の流れ

ヤマハグレード9級までを受けている方は、試験の概要について大体内容がお分かりかと思いますが、きちんと準備するために、おさらいも兼ねてもう一度確認しておきましょう。

 

まずは、試験の全体像を把握するために、

・試験概要

・試験の流れ

この2点を見ていきます。

ヤマハグレード8級の試験概要

ヤマハグレード8級の試験概要は以下の通りです。

受験資格 年齢、経歴、国籍などの制限はなし
受験会場 全国のヤマハ教室
試験日程 各試験会場によって異なる
受験料 5500円(税込6050円)
受験コース Aコース、Bコース
合格点 50点満点中25点以上
合否結果 試験後約1カ月程度で通知

50点中の半分以上とることができれば受かるので、合格ラインは優しめのようですね。

 

詳しい日程や申し込み日は各会場によって異なるので、お近くのヤマハ楽器店や、通っているヤマハの教室などにお問い合わせください。

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ヤマハグレード8級試験の流れ

ヤマハグレード8級には、AコースBコースがあり、それぞれ試験の趣旨が異なります

・Aコースは楽譜を見て演奏をする試験

・Bコースは演奏だけでなく、楽器の演奏を通して音楽の能力を総合的にみる試験

ご覧の通り、Bコースの方が難しい内容となっています。

 

とにかく演奏する能力を試したいという方はAコースを選ぶといいですね。

 

ヤマハ音楽教室に通っていて、音楽の基礎から総合的に学習している方はBコースを選ぶとよいでしょう。

 

それでは、A、Bそれぞれの試験の詳しい流れを見ていきます。

Aコース

Aコースの流れは比較的単純な流れとなっています。

自由曲 自由曲を2曲用意し、2曲とも演奏する。
課題曲 課題曲を1曲用意し、演奏する。
初見演奏 8小節程度のピアノ曲を、30秒程度予見し演奏する。
講評 試験官より、現在の実力の評価や今後のアドバイスを受ける。

 

自分で用意した自由曲と課題曲合わせて3曲を演奏し、その後初見演奏で終わりです。全部でわずか4曲の演奏なので、挑戦しやすそうですね。

 

Bコース試験にない、課題曲については、後ほど解説します。

Bコース

次にBコースです。Aコースにない項目が増え、難しい内容となっています。

自由曲 自由曲を2曲用意し、2曲とも演奏する。
初見演奏 8小節程度のピアノ曲を、30秒程度予見し演奏する。
伴奏付け 8小節程度のメロディーを聞いた後、試験官が演奏するメロディーに両手で伴奏を付ける。
メロディ―聴奏 試験官が弾いたメロディーを、2小節か4小節に区切って聴奏する。
ハーモニー聴奏 試験官が弾いたハーモニーの聴奏をする。
講評 試験官より、現在の実力の評価や今後のアドバイスを受ける。

 

4、5番目の聴奏は、ヤマハが独自に行っている試験です。

 

試験官があらかじめ調だけを受験者に伝え模範演奏をし、その演奏を受験者が再現するというものになります。簡単に言うと、耳コピのようなものですね。

 

伴奏付けについては、また後程解説します。

 

ヤマハグレード8級は何年生レベル?

試験の流れを見てみると、なかなか難しそうな印象を受けるので、何年生くらいで受験できるレベルなのか気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

受験者の学習の進み具合にもよりますが、ヤマハグレード8級は小学校2~4年生レベルの試験と言われています。

引用:ヤマハ音楽教室

 

ヤマハ音楽教室に幼児期から通っている生徒の例では、小学校入学前に、10級への準備ともいえるヤマハグレード13級~11級を取得。その後、

小学1年生で10級

小学2年生で9級

小学3年生で8級

というように、段階を踏んでレベルアップしていきます。区切り良く1年生で10級を受けた場合、大体3年生でヤマハグレード8級に到達するというわけです。

 

 

あくまでも幼いころからピアノを習い、順調に試験を受けて3~4年生で合格できるレベルということ。全員がグレード試験のためだけに練習しているわけではないので、個人の目標や教室の方針によって、8級を取得する年齢は変わってきます

 

 

ヤマハ音楽教室では各グレードで合格できるレベルに達した生徒へ、先生から受験を勧めることが多いです。もちろん自分から受けたいと申し出ることもできますが、試験までに合格が厳しいと判断されると、受験の辞退を促される場合があります。

 

将来的に上級グレードを目指すとなれば、何年生で取得するかという点も大切になりますが、年齢や学年にあまりこだわらず自分の実力と向き合って、グレードの試験に挑戦していきましょう。

 

ヤマハグレード8級の課題曲は?

ヤマハグレード8級試験のAコースには課題曲の準備が必要です。

 

課題曲は、以下2冊に収録されている曲の中から選ぶことになっています。

 

NEW ピアノスタディレパートリーコレクションズⅠ

引用:Amazon

販売価格 2000円 (税込2200円)

 

NEW ピアノスタディレパートリーコレクションズⅠ Vol. 2

引用:Amazon

販売価格 2000円 (税込2200円)

 

NEW ピアノスタディレパートリーコレクションズは、シリーズが数冊あり、ヤマハグレード8級~6級のすべてで課題曲集になっています。このシリーズは表紙の雰囲気が似ているので、購入の際は間違えないように注意してください。

 

試験練習のために楽譜を購入するときは、ヤマハグレード8級Aコースの課題曲として楽譜集に収録されている曲を知っておきましょう。

 

収録されている課題曲は以下の通りです。

NEW ピアノスタディレパートリーコレクションズⅠ

楽曲 作曲者
メヌエット ト短調 BWV. Anh.115  C. ペッツォルト(伝J.S. バッハ)
マーチ ハ長調 V. レビコフ
シチリアーノ ト短調 A. E. ミュラー
アレグロ 変ロ長調 KV. 3 W. A. モーツァルト
小さなバルトーク 岩間 稔
ミュゼット ニ長調 BWV. Anh. 126 作者不詳(伝 J.S. バッハ)
せきれい Op. 100-11 J. F. F. ブルクミュラー
ウィンナーワルツ W. ギロック
小さな歌 A. ハチャトゥリアン
12 のやさしいソナチネより 第 12 番 イ長調 調 I. プレイエル
インパーティネンス G. F. ヘンデル
勇ましい騎手 Op. 68-8 R. シューマン
波にただよう木の葉 岩間 稔
手品師 W. ギロック
バラード ニ短調 B. バルトーク
ソナチネ ハ長調 Op. 36-1 第1楽章 M. クレメンティ
スケルツォ A. ハチャトゥリアン
小プレリュード ハ長調 BWV. 939 J. S. バッハ

引用:ピアノ演奏グレード10~6級 Aコース課題曲曲集(曲目)リスト

 

NEW ピアノスタディレパートリーコレクションズⅠ Vol. 2

楽曲 作曲者
2 つのメヌエット KV.1e/f W. A. モーツァルト
ウィリアム王の行進曲 J. クラーク
サマータイム・ブルース W. ギロック
ぶどう酒の歌 B. バルトーク
新しいお人形 P. I. チャイコフスキー
ポロネーズ ト短調 BWV. Anh. 119 作曲者不詳
フランス人形 W. ギロック
子どもの歌 S. マイカパル
ロンディーノ J. N. フンメル
アレグロ ホ短調 TWV. 33-21 G. P. テレマン
エレジー C. グルリット
アンダンティーノ F. J. ハイドン
道化師 Op. 39-20 D. カバレフスキー
星に願いを※ L. ハーライン
ガヴォット へ長調 A. コレルリ
孤独 Op. 118-2 A. グレチャニノフ
ソナチネ ハ長調 Op. 55-1 第 1 楽章 F. クーラウ
バラード Op. 100-15 J. F. F. ブルクミュラー

引用:ピアノ演奏グレード10~6級 Aコース課題曲曲集(曲目)リスト

 

これだけあると、選曲に迷いますね。

選曲するときは、自分が一番得意な曲を選ぶようにしてください。

 

試験は絶対に緊張するので、途中で犯したミスを試験中ずっと引きずってしまう可能性があります。無理にハードルを上げず、できるだけ弾き慣れている曲を用意したほうがモチベーションアップにつながるでしょう。

 

自由曲についても、課題曲と同じような目線で曲を選ぶといいですね。

ヤマハグレード 自由曲の目安

 

ヤマハグレード8級の伴奏付けのコツは?

ヤマハグレード8級試験のBコースで伴奏付けという項目があります。楽譜通り、または聴いた通りに弾く他の項目と違って、自分で考えて伴奏を付る試験なので難しいと感じる方が多いのではないでしょうか。

 

伴奏付けを乗り越えるコツは、2つあります。

・パターンをある程度覚える

・数をこなして伴奏付けに慣れていく

これだけです。

 

伴奏づけで使う和音は、

Ⅰ度 Ⅳ度 Ⅴ度 Ⅴ7  Ⅱ度(転回転あり)

このパターンになります。この和音の中から、伴奏付け試験で出題されるメロディ―に合う和音を選んで弾けば演奏が形になります。

 

パターンを覚えたら、あとは練習で数をこなしていきましょう。何度も練習すれば、メロディーを聴いたときにぴったりの音域や和音が分かってくるでしょう。

 

イメージがつき辛いという方は、下記の動画を参考にしてみてください。

 

映像で見てもやはり難しそうですが、いろいろなメロディーに伴奏を付けていくと、覚えたパターン以外のものも自然に分かるようになっていきます。

 

苦手な方は慣れるまで辛いかもしれませんが、伴奏付けが得意になったら音楽をより楽しめるようになるので、頑張ってみてください。

 

ヤマハグレード8級の問題集

ヤマハグレード8級試験へ向けて対策をしなければいけませんが、やみくもに練習するよりも、問題集などを活用するほうが効率がいいですよね。

 

ヤマハグレード8級は、主催者から問題集が出されているので、紹介しておきます。

 

ピアノ演奏グレードBコース8級 練習問題集 楽譜  

引用:Amazon

販売価格 1200円(税込み1320円)

 

初見演奏・伴奏づけ・即興演奏・聴奏に対応した問題集です。即興演奏は8級の範囲ではありませんが、7級以上で出題されるので、余裕のある方は合わせて練習してみましょう。2018年11月から、試験の内容が少し改定されたのですが、その新しい部分もきちんと反映された1冊です。

 

ピアノ演奏グレード Aコース8級 初見演奏問題集 楽譜 

引用:Amazon

販売価格 800円(税込880円)

 

こちらは、ヤマハグレード8級の初見演奏に対応した問題集です。初見演奏もとにかく数をこなすことが重要になってくるので、この問題集を活用して力をつけていきましょう。

 

また、下記のページでは初見演奏・伴奏付け・メロディー聴奏の練習問題2つずつと模擬試験を見ることができます。

ヤマハグレード8級Bコース 練習問題

 

せっかくなので、模擬試験では本番と同様の気持ちで挑戦してみてください。

 

試験の点数や評価を知って意欲向上のきっかけにする

せっかく試験に挑戦したのなら合否に関わらず、何らかの評価をもらえると嬉しいですよね。ヤマハグレード10級~6級では、試験で獲得した点数によって達成度が評価されます。

 

合格者のランクはS~Eまで分かれており、25点以上のC評価から合格です。

 

試験の点数や評価を自分なりに受け止めることで今後の目標を定め、さらに上を目指すきっかけにしましょう。

 

合格評価の点数と達成度は以下の通り。

合計点数 ランク 達成度
49~50点 S 受験級レベルより高い力がある。
41~48点 A 受験級レベルに十分達している。
33~40点 B 受験級レベル。もう少し力をつける必要がある。
25~32点 C 受験級レベル。バランスよく力をつける必要がある。

多くの受験者はだいたい評価Bで合格します。

 

ヤマハグレード8級は学習者グレードの真ん中レベルということで、徐々に難しさが出てくるので、ここでAランクやSランクを得られたら、かなり自信が持てるでしょう。

 

 

 

ただピアノの練習をするよりも、グレード試験の中で高い点数を目指すという目標があれば、普段の練習の質も上がります

 

お子さんにとっては、試験という張り詰めた空気の中、完璧な演奏が難しいかもしれませんが、挑戦するならぜひA~Sランクを目指してみてください。そして高評価で合格出来ときに、親御さんが目いっぱい褒めることで更に練習への意欲が出てくるでしょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここまで、ヤマハグレード8級の試験概要をはじめ、レベルや内容について詳しく解説してきました。

まとめると、

・ヤマハグレード8級は小学校2~4年生レベル

・ヤマハグレード8級の課題曲は、 ピアノスタディレパートリーコレクションズⅠから選ぶ

・ヤマハグレード8級の伴奏付けのコツは、パターンを覚えて慣れること

・ヤマハグレード8級の点数評価で高ランクを得ることで、自信を付けられる

ということになります。

 

ほぼ確実に合格できるこの試験で、どれだけ高評価を得られるかが受験者にとってのモチベーションになります。

 

たくさん練習をして、自分の実力を本番でしっかり発揮できるように頑張ってください。

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