コスメ専門店などのメイクアップを職業とし、その知識や技術を証明する資格になるメイクアップ検定。メイクアップ検定は正式には「日本メイクアップ技術検定試験」であり日本メイクアップ技術検定協会(JMA)が実施しています。
そんなメイクアップ検定ですが、スキルアップや仕事の幅を広げたいと考えている人で、資格を取るか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
しかしメイクアップ検定を受験するにあたって
「合格率はどのくらいかな?」
「試験の手順を知りたい」
「過去問や対策法とは」
といった悩みや疑問もあると思います。
そのような悩みや疑問を解決するために、この記事では
・メイクアップ検定2級の合格率はどのくらいか
・メイクアップ検定2級の試験の手順とは
・メイクアップ検定2級の過去問と対策法とは
について詳しく説明していきます。
メイクアップ検定2級の合格率はどのくらいか
メイクアップ検定2級の合格率はどのくらいなのでしょうか。
メイクアップ検定の合格率は以下の通りです。
2021年夏期 | 2021年冬期 | |
3級 | 81.2% | 72.4% |
2級 | 62.5% | 42.0% |
1級 | 33.3% | 55.6% |
参考:一般社団法人JMA
メイクアップ検定2級では、2021年夏期の合格率は62.5%で、2021年冬期の合格率は42.0%になっています。
以上の表を見ても分かるように、メイクアップ検定2級の難易度はあまり高くありません。
メイクアップ検定は筆記試験が無く実技試験のみなので、実践的な練習で技術を身に付けることで合格まで狙えると言われています。
https://twitter.com/00kkyosuke/status/669713141295550464
では、実際にどういった試験を行うのでしょうか。
メイクアップ検定2級はスキンケアからフルメイクアップの過程と仕上がりを審査する実技試験になります。試験内容は50分間でスキンケアからフルメイクを行います。
合格基準は100点満点中80点以上になります。
ただ一つ注意したいのが、メイクアップ検定2級の試験では自分でモデルを用意する必要があります。
モデルに関する注意事項は下記の通りです。
- 男性のモデルは不可
- アートメイク(眉・アイラインなど) ・まつ毛パーマ・まつ毛エクステを施されている場合は不可
- あらかじめフルメイクをすること※ベースメイク、アイブロー、アイメイク(マスカラは上下・上まぶたのアイラインは必須)、チーク、リップ(グロスのみ不可)
- 試験中、受験者へのアドバイス不可
- マナーが著しく悪い場合は、受験者が減点対象となる
- 襟のあいた洋服を着用
また、メイクアップ検定2級の受験資格には3級の合格者または3級・2級の同日受験者となっています。そのため3級をまだ取得していない方は先に3級を取るか、2級と同時に受験する必要があります。
もし3級が不合格になり2級は合格の場合は仮合格となってしまいます。
有効期限は受験日から1年間なので、その間に3級を取得しなければなりません。
資格初心者の場合は、いきなり両方を受験するのは不安と思う人もいるかと思います。そういう方は3級を受けてみるのも良いでしょう。
メイクアップ検定3級では受験資格はなく、スキンケアからベースメイクアップと、チーク・ハイライト・ローライトまでの基本技術の過程と仕上がりを審査する実技試験になっています。
メイクアップ検定3級の合格率は70%以上あり難易度も低いので自身をつけるために取得してみるのはどうでしょうか。
そう!そういや受かってた!
メイクアップ検定!!
メイクするの楽しいから1級はスクーリングしたいなぁと思ったりしてる(*^^*)
残る結果待ちはあとひとつ!
そして今週末は別の試験やー!!
この2年間で検定14こ受けたんやけど…なんか趣味、資格取得みたいになってきとうよね。笑
いつ活かすのやら笑 pic.twitter.com/yDe1vNSyMe— 安原さや / さやちゃんねる (@sayayasuhara) March 14, 2018
https://twitter.com/w_yuuuki/status/686818054458576896?s=20
メイクアップ検定2級の試験の手順とは
メイクアップ検定2級の試験は5分間の事前審査から始まります。
モデルのメイクの状態、テーブルセッティングの状況や身だしなみを試験官にチェックされます。事前審査を除く実技試験は50分になります。
ただ、試験のときは手順通りに行わないと減点されるので指定項目に従いましょう。
メイクアップ検定2級の試験の手順は以下の通りです。
- 消毒をする
- スキンケア
- ベースメイク
- 眉
- 目元
- リップ
- チーク・ハイライト・ローライト
まず手指を消毒するところから始め、スキンケアにいきます。
スキンケアからの出題範囲はメイクアップベース・コントロールカラー・ファンデーション・コンシーラ・フェイスパウダーへと続きます。
ベースメイクの質感はハーフマットに仕上げるようにします。
独学で行う場合はこのようなメイク動画を参考にしながら練習していきましょう。
アイメイクは、アイブロウ・アイシャドウ・アイライン・ビューラー&マスカラが出題範囲になっています。アイブロウはペンシルとパウダーを使用し基本バランスに仕上げ、アイシャドウは3色を使用した縦グラデーションに仕上げます。
アイラインはリキッドタイプで切れ長に描きます。
メイク初心者の方は以下のような動画を参考にして基礎を磨いていきましょう。
!
リップは赤リップを使用し、リップブラシでモデルにあった形で描きます
そして最後にチーク・ハイライト・ローライトを入れて終了になります。
【メイク検定2級】
美容科1年生がメイクアップ検定2級に挑戦!
緊張した空気感が伝わります!
みんな頑張れp(^^)q#bmode #ビーモード #美容学校 #沖縄 #メイク #検定 pic.twitter.com/XQSFWiYGr3— ビューティーモードカレッジ(B'mode)【公式】 (@BmodeOkinawa) March 14, 2018
メイクアップ検定2級の過去問と対策法とは
結論から言うとメイクアップ検定2級の過去問はありません。
なぜなら試験内容が実技になっているからです。
メイクアップ検定2級は事前準備のセッティングから始まり様々な作業がありますが、対策法としてメイクアップ検定は、JMAが公式テキストを作成しておりテキストの内容から出題されるので、まずはテキストで知識をつけ実際に練習しましょう。
日本メイクアップ技術検定試験3級2級 公式テキスト
引用:JMAオンラインストア
こちらの公式テキストは2020年に改訂されました。
そのため2020年の4月からは改訂版テキストに準拠した試験内容になっているので、まずはこのテキストで知識を身につけましょう。
そして実際のメイク練習では、JMAが配布している有料対策セミナーを活用するのがオススメです。
独学でも受験可能です。
対策セミナー動画(有料)もございますので、指の当て方や向きなど細かい注意点がわかります。
減点ポイントなどもわかりますので独学よりも理解が深まりより合格に近づきます。
期間中は何度でも視聴可能です。動画なので、全国どこででもご自宅で学習可能です。
引用:一般社団法人JMA
対策セミナー動画は30日間で5.500円(税込)かかりますが、専門学校などに通うよりも大幅に費用を削減できるので、費用を抑えたい方や仕事と両立したい方はぜひ活用してください。
また、メイク練習の他に時間配分も重要です。
実際の試験は50分なので、試験の後半で慌てることのないように、実際に時間を計って自分のペースを作っておきましょう。
https://twitter.com/Jasmine88388180/status/1067063863143583744
まとめ
今回はメイクアップ検定2級を取得するために必要な内容を詳しく説明してきました。
まとめると
・メイクアップ検定2級の合格率は40~60%程である
・メイクアップ検定2級の試験手順は事前審査から始まり試験範囲のメイクを実施する
・メイクアップ検定2級の過去問はなく公式テキストで学習し実際に練習する
となります。
現在、美容業界やアパレル業界の方はもちろんのこと、これから進路として考えている方はスキルアップやアピールするためにメイクアップ検定の資格を取得してみてはどうでしょうか。