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オートデスク認定資格プログラムとは?難易度,取り方や費用を解説!

ものづくりの要となる設計図作成に欠かせないCADソフト。現在、様々な種類のCAD製品がありますが、中でも「オートデスク社」のCADソフトは多くの企業が導入しています。

 

そのオートデスク社が行っている「オートデスク認定資格プログラム」という資格制度について、気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

「オートデスク認定資格プログラムとは?」

「オートデスク認定資格プログラムの難易度は?」

「オートデスク認定資格プログラムの取り方や費用は?」

 

という疑問をお持ちの方に向けて、オートデスク認定資格プログラムの簡単な説明をはじめ、その難易度や取得方法、費用について解説していきます。

後半では、取得のメリットや試験概要も載せているので、ぜひ最後までご覧ください。

 

オートデスク認定資格プログラムってどんな資格?

オートデスク認定資格プログラムとは、3D技術の先駆者ともいえるオートデスク社が行っている認定試験で、現在は世界で20万人以上の人が認定を受けています。日本でも2013年から導入され、多くの人が資格を取得しました。

 

オートデスク認定資格プログラムは、オートデスク製品を扱うための知識と操作技術を試験によって評価、認定する制度です。レベルが2つに分かれており、それぞれ対象製品が以下のように位置づけられています。

プログラムの種類 レベル 対象製品
オートデスク認定ユーザー 学生または、プロフェッショナルを目指す方向け AutoCAD

Revit Architecture

Fusion 360

オートデスク認定プロフェッショナル すでに知識がある方や経験者向け AutoCAD

Autodesk Inventor

初心者向け経験者向けに分かれているので、自分の目指すべきレベルが分かりやすいですね。

 

このように2つのレベルに区分されていますが、各レベルでも対象製品によって試験内容が異なることも特徴です。

 

初心者向けのオートデスク認定ユーザーは

・AutoCAD 認定ユーザー

・Revit Architecture 認定ユーザー

・Fusion 360 認定ユーザー

の3種類があり、

 

経験者向けのオートデスク認定プロフェッショナルは、

・AutoCAD 認定プロフェッショナル

・Autodesk Inventor 認定プロフェッショナル

の2種類があります。

 

このようにオートデスク認定資格プログラムは、主に4つの製品で5つの試験に分かれているのです。

 

受けようと思っている製品が決まっているならともかく、まだCADを勉強中の方は、どのソフトで資格を取得すればいいか迷いますよね。

 

そこでまずは、対象製品4つの特徴と、どのような人が目指すべきかを簡単に説明していきます。

AutoCAD認定ユーザー、Auto CAD認定プロフェッショナル

Auto CAD(オートキャド)は、製図に必要な基本機能が備わっているソフトです。一番オーソドックスなので、「認定ユーザー試験」「認定プロフェッショナル試験」の両方で対象製品となっています。

 

オートデスク社で初めて発売されたシリーズでもあり、2D、3D、土木、建築、製造など分野を問わず、CADの中でも汎用性が高いと言われています。世界で一番使用されていると言っても過言ではありません。

 

 

ものづくりの仕事をしたくてCADを勉強中。でも分野がまだ定まっていないという方は、Auto CAD認定ユーザー。

すでにAuto CADを使っていて、もっとレベルアップしたいという方は、Auto CAD認定プロフェッショナルがおすすめです。

Revit Architecture

オートデスク社のRevit(レビット)は、建築に特化したソフトですが、中でもRevit Architecture(レビット アーキテクチャ)は意匠系と言って、建物の内外観などの大きなつくりを設計することが特徴です。

 

以前は別で販売されていた、Revit Architectureを含む3つのソフトが統合されてRevitになった経緯があるので、Revit Architecture認定ユーザー試験で使用するソフトは「Revitということになります。

 

建築系の学生や、建設業に進路を決めているという方はぜひ、Revit Architecture認定ユーザーを目指してみてください。

Fusion 360

Fusion 360 (フュージョン スリーシックスティ)は、製品設計向けの3D CADです。実際に形にするために、工作機械を動かすプログラムを作るCAM機能なども備わっているので、製造業では欠かせないものとなっています。

 

最大の特徴は、クラウドベースで作業するという点です。データ共有がスムーズなので、チームで作業する場合に活躍します。

 

営利目的ではなく、個人の利用であれば無料で使用できるということもあり、趣味で使っている方も多いのではないでしょうか。

このように、2Dのイラストから3Dのキャラクターを作ることもできます。

 

 

3D CADを学びたいがソフト選びに迷っているという方や、製品製造の分野に進みたい方は、Fusion 360の認定ユーザーがおすすめです。

Autodesk Inventor

Autodesk Inventor(オートデスク インベンター)は、機械や装置の設計に特化した3D CADです。

機械設計に必要なツールが備わっており、効率よく作業することができます。

 

機械エンジニアを目指している方または、すでに機械製造の分野で働いている方は、Autodesk Inventor 認定プロフェッショナルの取得がおすすめです。

 

このように、各試験科目の対象製品によって使用目的が変わってくるので、これからどの道に進みたいかじっくり考えてから受験科目を決めましょう。

 

オートデスク認定資格プログラムの難易度

資格取得にあたって、難易度や合格率は誰でも気になってくると思いますが、残念ながらオートデスク認定資格プログラムの合格率は非公開でした。

 

そこで試験の合格基準をもとに難易度を考察していきたいと思います。

 

まず、それぞれの試験時間と出題数、そして合格基準は以下の通りです。

出題数と出題形式 試験時間 合格基準(正答率)
AutoCAD ユーザー試験 30(選択式+実技操作) 50分 70%以上
Revit Architecture ユーザー試験 30(選択式+実技操作) 50分 73%以上
Fusion 360 ユーザー試験 30(実技操作) 75分 70%以上
AutoCAD 認定プロフェッショナル 35(実技操作) 120分 80%以上
Autodesk Inventor 認定プロフェッショナル 35(実技操作) 120分 71%以上

 

合格基準の正答率は、70%~80%以上とばらつきがありますが、試験として70%以上正解するのは簡単ではないと思います。

 

もともと、認定ユーザー試験は初心者向け、認定プロフェッショナルは経験者向けであることを踏まえると、

 

オートデスク認定ユーザー試験の難易度は中級程度

オートデスク認定プロフェッショナルの難易度はやや高い

 

と言えるのではないでしょうか。

 

普段ソフトを使用する場面では、じっくり考えて作業しますが、試験では時間が限られています。

 

認定ユーザー試験では、70分もしくは50分間に30問解くので、1問あたり1分半~2分ちょっとしか解答時間がありません。

 

認定プロフェッショナル試験では、120分の間に35問ということで、1問あたり3分半ありません。

 

この短い時間に問題文を理解して、解答を導き出し、実際に作業していくとなると、絶対に焦りが出てくると思います。

 

こちらは、実際にFusion 360 ユーザー試験を受けた方の意見です。

難しい問題に直面して焦り、焦って操作が分からなくなり、ただ時間が過ぎることにまた焦り…

こうした悪循環に陥りかけました。

事前に演習問題をこなし、文章での指示や傾向に慣れることが大切だと感じました。

引用:株式会社ニテコ図研 Autodesk Fusion 360 の認定ユーザー試験を受験!

 

試験本番で必要以上に焦ることを避けるため、自分の経験値とは関係なく試験対策はしっかりしておきましょう。

 

オートデスク認定資格プログラムの取り方

オートデスク認定資格プログラムの試験は、全国のACC(オートデスク認定試験センター)で実施されます。また、学生の方は学校で団体受験も可能です。

 

受験の流れとしては、受験を希望するACCに直接申し込み、会場が指定する日程で随時試験ということになります。

 

試験会場であるACCでは、オートデスク認定資格プログラム専用の対策講座を実施しており、この講座を受けることが受験の条件になっている場合もあるので、受験予定のACCに確認しておきましょう。

 

ACC以外にも、全国のATC(オートデスク認定トレーニングセンター)で、オートデスク製品のスキルアップ講座を受講することができるので、試験対策として活用を検討してください。

 

また、独学で取得する場合には、試験対策本で勉強することも可能です。詳しくは次のオートデスク認定資格プログラム取得にかかる費用の部分で紹介します。

 

オートデスク認定資格プログラム取得にかかる費用

オートデスク認定資格取得のための費用についてですが、試験を受けるまでにかかるお金は大きく分けて3あります。

・受験費用

・試験対策本の購入費用

・試験対策講座の受講料

受験料は皆さん必ず支払いますが、後の2つは必ずしも必要ではありません。できれば自分に必要という部分にだけお金をかけましょう。

 

それでは、まずは受験料についてお話していきます。

オートデスク認定資格プログラムの受験費用

オートデスク認定資格プログラムの受験費用は以下の通りです。

オートデスク認定ユーザー 7,700円
オートデスク認定プロフェッショナル 13,200円

 

このように受験料は一応定まっていますが、受験する認定試験センター(ACC)によって登録制度による割引があったり、受験するには対策講座の受講が必須だったと、料金形態が異なってきます。

 

受験する際は、お近くのACCに直接問い合わせて料金を確認しましょう。

オートデスク認定資格プログラム対策本の購入費用

オートデスク認定資格プログラムの対策テキストは市販で流通しておらず、基本的にはACCで購入しなければなりません。

 

対策本の価格は、あくまでも参考ですが、2,000円~4,000円前後です。対策講習の費用に含まれているケースや、受験とセットで割引などがあるので詳しい価格は各ACCに確認してください。

 

もしくは、オートデスク社が行っているオートデスク認定試験トライアルツアーキャンペーンなどを利用して入手する方法もあります。

オートデスク認定資格プログラム 試験対策講座の受講料

オートデスク認定資格プログラムの取り方でも紹介しましたが、オートデスク認定資格の対策として、ACCやATCで講座を受講することができます。

 

受講できる科目、カリキュラムや費用はACCATCによって異なりますので、受講予定の施設一覧からサイトを確認してください。

全国のACC一覧

全国のATC一覧

 

ACCは試験会場ということもあって、試験の対策に特化した講座を開講しており、大体2万円~8万円の価格設定になっています。

 

一方、ATCでは試験対策というより、オートデスク社ソフトのスキルアップを目的としているため価格は1万円以内~十数万円と、講座内容によってかなりばらつきがあります。

 

例として、ACCであるパソコンスクールPCワークスでAutoCAD 認定ユーザーを受験する場合、

7,700円(受験費用)+3,300円(テキスト代)+44,000円(対策講座費用)

55,000

となります。

 

繰り返しになりますが、受験をする際に講座の受講が必須のところもありますので、必ずACCに確認を取りましょう。

 

オートデスク認定資格プログラム取得のメリット

オートデスク認定資格プログラムの取得によって、スキルアップできるのは間違いありませんが、具体的に生まれるメリットはどのようなものがあるか気になりますね。

 

オートデスク認定資格プログラム取得には以下のメリットがあります。

・多くの企業で導入されているオートデスク社のCADを扱える証明になる

・オートデスク社のCAD機能を使いこなし、デザインの幅を広げることができる

・世界中で使われているソフトなので、海外進出にも役立つ

 

かつては手作業で行われていたことを効率化させていき、より複雑な建物、製品を生み出すうえでCADは欠かせません。ものづくり技術が発達した社会では、近い将来CADを扱う職業が無くなることはないと言えます。

 

特に、建築や製品設計に携わる大手、中堅企業ではCADの導入が進んでいるので、就職活動においてアピールポイントになります。

 

CADの資格はいくつか種類がありますが、CADソフトの中でもオートデスク社製品はシェア率が高いので、オートデスク認定資格プログラムの取得は、より効果的なアピールポイントになるでしょう。

 

また、オートデスク社のCADは多くの機能が備わっており、使いこなすことで設計やデザインの幅が大きく広がることにもつながります。

 

日本だけでなく海外でも通用する技術の習得は、将来の活躍の場を広げるという意味でも大きなメリットになるのではないでしょうか。

 

オートデスク認定資格プログラムの試験概要

オートデスク認定資格を受験する場合、各ACCに申し込んだ際に詳しい内容の連絡があると思いますが、ここでは簡単に試験概要を記載しておきます。

 

試験概要は以下の通り。

オートデスク認定プロフェッショナル オートデスク認定ユーザー
受験推奨資格 対象製品の使用時間が400時間以上 対象製品の使用時間が50時間以上
試験日程 随時(試験会場によって異なる)
申込日 随時(試験会場によって異なる)
試験会場 試験会場を確認
受験料 13,200円(税込) 7,700円(税込)
出題範囲 AutoCAD プロフェッショナル

Autodesk Inventor プロフェッショナル

AutoCAD ユーザー

Revit Architecture ユーザー

Fusion 360 ユーザー

出題数 35問 30問
出題形式  実技操作 選択式+実技操作(Fusion 360は実技操作のみ)
試験時間 120分 50分(Fusion 360は75分)
合格発表 試験終了直後

受験の際は、本人確認書類(運転免許証、パスポート、学生証など)を必ず忘れずに持って行ってください。

 

また、試験はすべてパソコン上で行われますが、電卓や筆記用具が持ち込み可能です。さっと計算したり、数値をメモしたい場面が出てきたときに便利になります。

 

試験日時や講座受講の必要性など、受験会場によって差がありますので、受験を決めた段階で受ける場所を先に検討するといいですね。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。これまで、オートデスク認定試験プログラムの試験について、詳しく解説してきました。

まとめると、

・オートデスク認定資格プログラムは、オートデスク社CADに特化した資格である

・オートデスク認定資格の難易度は、初心者向けで中級、経験者向けでやや難しい程度

・オートデスク認定資格の取り方や費用は、受験するACCによって変わる

・オートデスク認定資格を取得すれば就職や海外進出にも役立つ

ということになります。

 

CADソフトは種類がたくさんありますが、世界で通用するオートデスク社のCADを扱えるという資格は、必ずプラスになるはずです。

 

未来の自分への投資として、オートデスク認定資格プログラムにぜひチャレンジしてみてください。

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