CADを使用して仕事をしているけど、スキルアップのために資格を取りたい。
独立して、在宅などでCADを使い仕事がしたい。
そんな方は多いかと思います。
CADにも色々資格があるけど、その中でも
・CADデザインマスターってどんな資格なの?
・CADデザインマスターの試験内容は?
・CADデザインマスターって独学でも資格が取れるの?
そんな疑問をお持ちの方のために、ここではCADデザインマスター認定試験について解説していきます。
CADデザインマスターとは
まず、CADデザインマスターとはどんな資格なのでしょうか。
CADデザインマスターは、日本デザインプランナー協会が主催している検定を受けると取得できる資格です。
CADは建築業界だけでなく、アパレルや電気、土木など、様々なところで使用されています。
他のCADの資格が、建築や製造などの分野に特化していることが多いのに対し、CADデザインマスターは、分野にとらわれず様々な場面でCADを使えることが求められます。
そのためこの資格を持っていると、AUTOCADやJWCADを使いこなし、色々な場面や業種で作図を行えることができる証明となり、活躍できる場面が増えるでしょう。
こちらの公式の動画で、どんな資格かわかりやすく説明されています。
このように、設計や作図を行うのに、今まで手作業で行われていたものが、コンピュータを使ってできるようになったため、今では欠かせないツールとなっています。そのため、いろんな業界で必要とされる技術です。
資格を持っていると自宅やカルチャースクールで、CADの講師として活動することも可能です。
在宅ワークが増えている今、持っていると有利な資格かもしれません。
また、実際に取得した方からは、このような感想があがっています。
「この資格を取得したことで、建築の仕事が決まりました。」
「独立したくて、資格を取得しました。資格があるおかげで、技術や知識があると認められ、取引先にも安心してもらえます。」
このような実際の体験を聞くと、挑戦してみようという気持ちになりますね。
CADデザインマスター認定試験の試験内容
では、この認定試験はどのようなものなのでしょうか。
ここからは、CADデザインマスター認定試験について、紹介していきます。
試験概要
まず、試験日程ですが、2021年11月以降はこのようなスケジュールとなっています。
2021年12月20~25日
2022年2月20~25日
2022年4月20~25日
2022年6月20~25日
2022年8月20~25日
このように2ヶ月に1回、年6回行われています。全て前月中に申込み、試験期間中に受験、その月の最終日までに提出というスケジュールです。
在宅受験のため、仕事などが忙しい人でもスケジュールを合わせやすく、受験しやすい資格です。
検定料・・・10000円(税込)
合格基準・・70%以上の評価
検定料や合格基準はこのようになっており、試験の約2か月後に合格発表があります。
試験内容
肝心の試験内容ですが、残念ながらほとんど公開されていません。
世界基準としていろいろな分野で使用されているAUTOCAD、建築業界で使用されることが多いJWCAD、どちらも使いこなすことが必須とされていますので、建築だけでなく、その他の分野についても、知識としてもっていることが必要でしょう。
CADデザインマスターは独学可能?
CADデザインマスター認定試験ですが、今までに仕事などでCADを使用しているかどうかで、独学が可能かどうかは変わってきます。
そんな初心者の場合は独学は難しいといえるでしょう。
その理由は2つあります。
・何を勉強すればいいのかわからない。
・基礎知識がない
これらの理由がありますが、それぞれについて詳しく説明します。
まず、CADデザインマスターについては、ネット上でいろいろ調べてもなかなか情報が出ていません。合格率も約30%とかなり低い試験です。
CADデザインマスターに関する参考書やテキストもないため、初めから自分で勉強するにも何を勉強すればよいのかわからないというのが、一つ目の理由です。
二つ目に、この資格は建築業界だけでなく、その他機械や設備など、様々な分野でCADを扱えることの証明となりますが、全く自分の仕事に関与していない分野の場合、その基礎知識を身に着けること自体が難しいからです。
そのため、初心者が資格をとりたい場合、通信講座やスクールに通うのが一番の近道となります。
一方で、仕事で既にCADを使用したことがある経験者の場合はどうでしょうか。
経験者の場合、AUTOCAD、JWCADどちらも使うことができるようであれば、独学は不可能ではないでしょう。
合格率が30%と低いため、1回目の受験では合格することができないかもしれませんが、試験にどのような問題が出題されるか傾向が掴めるため、2回目以降の受験に活かすことができるからです。
受験料がかかってしまいますが、通信講座やスクールに通わなくても済む分、費用は抑えられるでしょう。JWCADは無料ソフトのため、経験者であれば自宅でダウンロードして学習することも可能です。
CADデザインマスターを取得できる通信講座
そんな意見をお持ちのかたも多いかと思います。ただ、先ほど申し上げたように、特に初心者の場合、独学では難しいのが現状です。
通信講座の中には、受講することで試験を受けることなくCADデザインマスターの資格が得られるものもありますので、どうしても1回で取得したいという方は、受講を検討してみても良いかもしれません。
諒設計アーキテクトラーニングの実践建築CAD建築技術者コースでは、9か月の受講期間を経て、終了時にCADデザインマスターと建築CADインストラクターの資格が与えられます。
そのため、このコースを受講すれば、試験を受けることなくCADデザインマスターを取得することが可能です。
概要はこのようになっています。
受講期間 | 9か月 |
添削 | 10回 |
コース内容 | CADトレース図面13枚(建築意匠図①~③、建築設計図①~③,建築施工図①~⑦),定期テスト問題15回分、参考テキスト[建築編①][建築編②]各1冊、CAD問題集,[建築編①][建築編②]各1冊,CADトレースの描き方1冊、AUTOCADLT体験版(AUTOCADコースの方)、就業ガイドブック(卒業時) |
講座は2つに分かれており、
AUTOCAD講座 157,500円(税込)
JWCAD-Win講座 126,000円(税込)
があります。
確かに安い値段ではありません。しかし、独学で回り道をしながら1人で勉強するより、知識や技術を習得するのに必要な教材が揃っていて、スクールに通う必要はなく、卒業時にCADデザインマスターの資格が取得できるとなれば、自己投資としてもよいのではないでしょうか。
受講生からもこんな声があがっています。
「初心者だったけど、基礎から専門的な技術まで身につけられました。履歴書にも書けるので、取得してよかったです。」
「建築関係の仕事をしているが、CADの技術が必要だったので、資格を取得するために受講しました。CADを使えるようになり、少しずつ仕事がくるようになりました。」
最初の自己投資はかかりますが、CADデザインマスターの資格があることで就職時にも興味をもってもらうことができ、そこから仕事へとつながることもあるようです。
まとめ
では、ここからはまとめです。
・CADデザインマスターは、AUTOCADやJWCADを、様々な分野で使えることの証明となる
・CADデザインマスターは2ヶ月に1回試験があり、在宅受験のため、仕事などがあっても受験しやすい
・CADデザインマスターは初めからある程度の知識がないと独学では難しく、通信講座を受けるのが一番の近道
かなり情報が少ない認定試験で、実際に受けてみないとわからないことも多いかと思います。
しかし、CADデザインマスターの資格を取得することで仕事の知識の幅も広がり、役に立つことでしょう。
気になっている方はぜひ挑戦してみてください。