女性に人気のジェルネイル。ネイルサロンでも通常のカラーに比べ、ジェルネイルを希望する人が増えています。
ネイリストとして働いている人、趣味でネイルをやる人も、ジェルネイルの事をもっと学び、検定を受けてみたいと思ったことがある人は多いのではないのでしょうか。
でもなかなかスクールに通う時間やお金をかけるのは難しい方もいるでしょう。
ここでは、ジェルネイル検定を受けてみたいという方のために、
・ジェルネイル検定って独学で勉強できるの?
・ジェルネイル検定に必要な道具は?
・ジェルネイル検定に過去問はある?
といった疑問にお答えできればと思います。
目次
ジェルネイル検定とは
まずジェルネイル検定とは、日本ネイリスト協会が主催する「JNAジェルネイル技能検定試験」のことを指します。6月と12月の年2回、全国7か所の地区で行われています。
初級、中級、上級の3つのレベルがあり、それぞれのレベルと試験内容は以下のようになっています。
求められるレベル | 試験内容 | |
初級 | ネイルケアのベーシックマスターとジェルネイルを施術するために必要な基礎的知識と技術の修得 | 事前審査(15分)、実技試験(第1課題35分、第2課題60分)、筆記試験(30分) |
中級 | ネイルケアとジェルネイルを施術するためにプロとしてサロンワークに必要な専門的知識と技術の修得 | 事前審査(10分)、実技試験(第1課題30分、第2課題85分)、筆記試験(30分) |
上級 | ジェルネイルのスペシャリストとして必要とされる総合的知識と技術の修得 | 事前審査(10分)、実技試験(85分) |
初級は義務教育を修了していれば誰でも受験可能ですが、中級は初級合格者、上級は中級合格者でないと受験することができません。そのため、初級から順番に受ける必要があります。
※初級はネイリスト技能検定試験の3級、中級はネイリスト技能検定試験の2級に合格していると、第1課題が免除されます。
それぞれの受験料は以下の通りです。
初級:9900円(税込)
中級:13200円(税込)
上級:16500円(税込)
合格基準も定められており、
初級:筆記、実技試験ともに100点満点中80点以上
中級:筆記試験は100点満点中80点以上、実技試験は100点満点中70点以上
上級:実技試験100点満点中70点以上
とのこと。
試験要項を見るとわかりますが、減点や失格の項目がかなり細かく決められているので、小さなミスもないようにバッチリ練習しておきたいですね。
ジェルネイル検定の独学可能なレベル
そんな疑問を持つ人もいるでしょう。実際ジェルネイル検定を独学で受けて合格した人はいるのでしょうか。
結論から言うと、初級までは独学でも可能です。中級以上はプロとしての技術や知識を求められるので、独学だと合格率は下がるようです。
ここからは、それぞれの級について、実際受けた人の声や、合格率について説明していきます。
初級
初級の合格率は80%以上なので頑張れば独学ででも受かります。
引用 ヤフー知恵袋
初級の合格率は80%以上と、比較的高めです。ネイルの基礎を問われる試験のため、きちんと勉強していれば、独学でも合格は可能でしょう。筆記試験対策はもちろん、テーブルセッティングなどの実技も本番で緊張して失敗しないよう、何回も繰り返し練習することは必要です。
中級
では、中級はどうでしょうか。
奇跡✨合格してました😊#ジェルネイル検定 #ジェルネイル検定中級 #ジェル検定 #独学 #セルフネイル #セルフネイラー pic.twitter.com/lP95SWJeyO
— 星乃@ネイリストの双子ママ (@hoshino_nu9) January 22, 2021
このように初級だけでなく中級に独学で合格した方もいるようですが、一方で
前回のジェル検中級受験し結果は不合格でした
引用 Amebaブログ
独学で不合格という声もありました。
中級の合格率は約60%。中級となるとプロとしてお客様に提供できるレベルを要求されるので、実技試験は独学では難しいことのほうが多いようです。実際の試験でも、テーブルセッティングから自己流のため不自然なことが目立ち、減点や失格となることがあります。
上級
上級はどうでしょうか。
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上級は、残念ながら独学で合格したという実際の声をインターネット上では見つけることができませんでした。スクールに通っていても1回目は失敗することがあり、2回目、3回目でようやく合格ということも多いようです。
合格率ですが、上級になると45%ほどと、一気に難易度が上がります。
つまり、初級は独学でも合格できることがあるようですが、中級以上は独学では難しいでしょう。
そんな方もいらっしゃるでしょうが、まずは初級に挑戦してみないとその先に進むこともできません。まずは初級から挑戦してみましょう。
ジェルネイル検定に必要な道具
では、ジェルネイル検定を受けるには、どんな道具を揃えれば良いのでしょうか。
ここからは、級ごとに必要な道具を紹介していきます。
初級
初級では第1課題でネイルケア、第2課題でカラーリング、ジェルを行います。
必要な道具は以下の通りです。ここで用意する道具のほとんどは、他の級でも基本のテーブルセッティングとして使用します。
・トレーニングハンド(左右どちらかわかるようにラベルまたは直接記入しておく)
・ライト
・トレイ
・ネイルブラシ
・フィンガーボール
・保温用ポット
・ペットボトルの水
・クレンザー※
・消毒剤※
・ファイル立て
・エメリーボード
・ファイル
・シャイナー
・筆立て
・コットン(蓋付きの容器に入れる)※
・液体ソープ※
・ウェットステリライザー(アルコールで変質しない容器)※
・◎ウッドスティック
・◎ピンセット
・◎メタルプッシャー
・◎スパチュラ
・◎キューティクルニッパー
・ベースジェル※
・カラージェル※
・トップジェル※
・ポリッシュリムーバー※
・ポリッシュ※
・ベースコート※
・トップコート※
・キューティクルリムーバーまたはクリーム※
・プレプライマー※
・ゴミ袋、セロハンテープ
・アームレスト(ライトでも代用可)
・ペーパータオル
・タオル
・タイマー
・ダスト用ブラシ
◎はウェットステリライザーにすべて立てていれます。
※は品名ラベルを貼るものです。
このように整然と並べる必要があり、道具の直置きも禁止されています。
こちらのように動画で確認してみてもわかりやすいですね。
中級
中級では、第1課題でネイルケア、カラーリング、第2課題でジェルグラデーション、ジェルイクステンション、ジェルフレンチカラーリングを行います。
初級の持ち物に加えさらに必要なものをここで紹介します。
・グラデーション用のピンクジェル※
・フレンチ用のホワイトジェル※
・クリアジェル※
・イクステンションジェル※
・フォーム
・はさみ
・グルー※
・アクティベーター
・バッファ
・ファイル
※は品名ラベルが必要です。
初級に使用したもの以外にグラデーション、イクステンション、フレンチに使用する道具が必要となります。
上級
上級は今までと違い、実技試験1種類のみとなります。指定された5本の指にイクステンションを施す試験です。
初級のテーブルセッティング以外に必要な道具がこちらです。
・フレンチ用ナチュラルスキンカラーのカラージェル※
・フレンチ用のホワイトのカラージェル※
・クリアジェル※
・チップカッター
・チップ
・フォーム
※品名ラベルが必要です。
あまり上級だからといって道具が増えるわけではありませんね。ジェルチップオーバーレイに使う道具が必要となります。
こちらはネイルスクールで作成されたサンプルですが、見てるだけで感動してしまう作品ですね。試験内にこのようなアートを作成します。
使用禁止の道具
続いては、使用禁止の道具です。道具によっては、第1課題で使用したものが第2課題では使用禁止のことがありますので、こちらもしっかりと覚えておきましょう。
かなりたくさんありますので、まとめて記載しておきます。試験の際には、試験要項をきちんと確認してください。
初級、中級の第1課題
ストーンプッシャー、セラミックプッシャー、ネイルマシーン、シャーミー(革製)バッファ、グリセリン、オイル、食品容器、その他規定外の用具、用材
初級、中級の第2課題、上級
ストーンプッシャー、セラミックプッシャー、ネイルマシーン(初級、上級)、UVカットのためのトップコート類、食品容器、かくはん用として衛生的な措置が施せないもの(木製つまようじ、竹串等)、シャイナー、シャーミー(革製)バッファ、グリセリン、オイル、クリーム類、ローション類、アート用ステッカー、顔料のみ、ポリッシュ類(中級、上級)、アートポリッシュ、ラメポリッシュ、絵の具、カイロ等の温度調整剤、ドットペン、フォームを止めるための文具、その他規定外の用具、用材
ジェルのブランド
それから、ジェルネイル検定では使用するジェルについて、ブランドが指定されています。
トップ、カラー、ベースそれぞれ同じブランドを使わなければいけないわけではありませんが、ブランドをそろえるのがおすすめとのこと。
ブランドによって使用感なども違うようなので、使いやすいものを見つけておくのがいいですね。
指定以外のブランドを使用した場合は失格となりますので、注意しましょう。
ジェルネイル検定の過去問はある?
実技試験の対策ができたら、筆記試験の対策もしたいところですね。ジェルネイル検定の過去問は販売されているのでしょうか。
残念ながら、公式に発売されている過去問題集はありません。
ジェルネイル検定では、
・ネイルに関する問題・・・・50問
・ジェルネイルに関する問題・・・・10問
の、合計60問が出題されます。
今までの試験で、それぞれにどのような問題が出題されたか、順番に紹介していきます。
ネイルに関する問題
ネイルに関する問題に関しては、こちらのネイリスト技能検定試験の公式問題集から同じような範囲が出題されます。
定価 4400円(税込)
初級はネイリスト技能検定の3級、中級はネイリスト技能検定の2級と同じような問題が出るようですので、こちらの問題集を使えば対策できるでしょう。全60問中50問が基礎知識の範囲なので、何回も繰り返し解き、理解を深めてください。
ジェルネイルに関する問題
ジェルネイルに関する問題については、先程述べたように公式問題集はありませんが、今まで受けた人がブログで公開している過去問や以前協会が出していたプリントが存在します。
ジェルネイルに関する問題10問は
・ジェルネイルとは
・光重合(フォトポリマリゼーション)とは
・ハードジェルとソークオフジェルの違い
・ジェル商品について
・プレパレーション(下準備)について
こちらの5つの分野から出題されますが、次に紹介する資料に全て記載されています。基本的な単語など、全て覚えておきましょう。
こちらは以前日本ネイリスト協会のホームページに検定用として掲載されていた資料です。今現在は公式ホームページから削除されているようですので、別の方が掲載しているものを紹介します。初級はこの中から出題されることが多いようです。
中級は初級の問題よりもさらに詳しい内容を問われるようですので、問題集ではありませんが、JNAオフィシャル教材として発売されているこちらのテキストを使って勉強するのもよいでしょう。
また、インターネットで検索すると、実際に受験した人が過去問をのせてくれているので、そちらも検索してみてください。
まとめ
では、ここからはまとめです。
・ジェルネイル検定は初級までなら独学でも合格できる可能性あり。
・検定に必要な道具は数多くあり、ブランドも指定されている。
・過去問題集は発売されていない。ネイリスト技能検定試験の公式問題集と、インターネット上に公開されている過去の受験生の情報が頼り。
いかがでしたでしょうか。
こちらの情報をもとに、万全の態勢で試験に臨んでみてください。