看板やパンフレットなどの広告に使われ消費者の意欲をかきたてるウェブデザイン。あらゆる広告に不可欠なウェブデザインのスキルは需要が高いと言えるでしょう。
そんなウェブデザインのスキルを証明する国家資格にウェブデザイン技能検定があります。
しかしウェブデザイン技能検定について
「難易度はどのくらいかな?」
「独学でも可能か」
「独学の場合に参考書はどれがいいんだろう」
といった悩みや疑問もあると思います。
そのような悩みや疑問を解決するために、この記事では
・ウェブデザイン技能検定の難易度はどのくらいか
・ウェブデザイン技能検定は独学でも取れるのか
・ウェブデザイン技能検定の参考書のオススメ
について詳しく説明していきます。
目次
ウェブデザイン技能検定の難易度はどのくらいか
ウェブデザイン技能検定は1級から3級まで分かれており、1級にいくほど難易度も高くなっていきます。
3級~1級の合格率は以下の通りです。
レベル | 合格率 |
3級 | 60~70% |
2級 | 30~40% |
1級 | 10~20% |
ウェブデザイン技能検定3級の難易度は低いです。
なぜなら3級は実務経験や学校での学習経験も必要ないため、2級や1級と比べても格段に難易度は下がります。
ウェブデザイン技能検定3級は他のウェブ系の資格と比べると難易度は低く、実務経験が1年くらいある人ならほとんど学習しなくても合格できるレベルだと言われています。実務経験がない場合であれば参考書や過去問題などでしっかりと学習することで合格がねらえるでしょう。
https://twitter.com/rinsyo4/status/1342352434090283009
ウェブデザイン技能検定2級の難易度は少し高いです。
なぜなら2級からはデザイン能力や高度な知識が求められます。また、2級から受験資格が設けられていて2年以上のウェブ制作の実務経験やウェブ制作に関する学校で教育を修めた経験がある、もしくはウェブデザイン技能検定3級に合格していることが必要になってきます。
https://twitter.com/moimoi_036/status/1375349479881076736
ウェブデザイン技能検定1級の難易度はかなり高いと言えます。
なぜなら1級は情報が少なく、実務経験がある人を想定した難易度となっている他、受験資格においても厳しくなっており、2級合格後2年以上の実務経験者、または7年以上の実務経験者が対象となっています。
また、ウェブデザイン技能検定1級の場合は学科試験に合格していないと実技試験を受験することができません。加えてサーバーサイドの領域に関する知識が必要になってくるので、ウェブデザインの実務経験がある人であっても難関の試験になっています。
以上のように2級からの難易度は急に高くなることからウェブデザイン技能検定を受けたいと考えている方は、まず3級から始めてみるのがオススメです。
私は1年ほど独学して専門学校にも行っていませんが2級程度の知識はあります。 QiitaとかGigazineを暇な時間に見たりとかすれば自然と知識は付きますよ。 検定の為ではなく、趣味程度でページを作っていくと思うと楽だと思います。(私は元々趣味でした。) 大事なのはインターネットという仕組みに興味を持つことです。
引用:知恵袋
では、ウェブデザイン技能検定は独学でも取れるのかについて、次の項目で説明します。
ウェブデザイン技能検定は独学でも取れるのか
結論から言うと、ウェブデザイン技能検定は独学でも取得可能です。
ただ、級が上がるにつれてハードルは格段に上がりますので、それぞれの試験内容や具体的な対策などを紹介します。
まず、ウェブデザイン技能検定の試験内容は以下の通りです。
学科試験 | 実技試験 | |
3級 | ・インターネット概論 ・ウェブデザイン技術 ・ウェブビジュアルデザイン ・ウェブサイト運用・管理技術など |
・ウェブサイトデザイン ・ウェブサイト運用管理 |
2級 | ・インターネット概論 ・ウェブデザイン技術 ・ウェブ標準 ・ウェブビジュアルデザイン ・ウェブインフォメーションデザイン ・ウェブサイト運用・管理技術など |
・ウェブサイトデザイン ・ウェブサイト運用管理 |
1級 | ・インターネット概論 ・ワールドウェブ法務 ・ウェブデザイン技術 ・ウェブ標準 ・ウェブビジュアルデザイン ・ウェブインフォメーションデザイン ・ウェブサイト運用・管理技術など |
・ウェブサイト設計・計画 ・ウェブサイトデザイン ・ウェブサイト運用管理 |
ウェブデザイン技能検定3級の学科試験ではインターネットの仕組みやウェブデザインの基本的な知識の確認が主となっていて、デザイン能力や高度な知識は求められることはありません。
そのため、未経験からでも合格している人が多く、実務経験がある人なら学習なしでも合格できると言っても過言ではないレベルになっています。
ウェブデザイン技能検定3級の実技試験では、HTMLやCSSを使用し簡単な内容のウェブサイトを制作する問題が出題されます。
こんにちは。
今日は、ウェブデザイン技能検定3級実技問題の
練習問題5.をみていきましょう!問題文を見ると、
①PFDに従ったフォルダ構成にし、各ファイルを配置
②リンクと画像表示が正常に表示されるようにするこの、二つの問題ですね! pic.twitter.com/kuUJ2t0yeC
— WEBSTA塾 (@WEBSTAJUKU) July 25, 2019
なのでまずは参考書を使って学科試験の対策を行い、知識がついてから実際にPCで練習してみると良いですね。
確かに一見難しそうに見えますが、過去問を繰り返し練習することで十分合格可能となっているので、まずはチャレンジしてみましょう。
https://twitter.com/ikddesign/status/1390165023926804480
ウェブデザイン技能検定2級の実技試験ではHTMLやCSSを使ったコーディングと画像の作成・加工、データのアップロードをするウェブサイトの管理能力が必要になります。
また3級に比べて出題範囲も広くなるため、全体的に学習することが重要になります。
ウェブデザイン技能検定2級学科。無事に死亡いたしました。。。苦笑
初見の問題多すぎて泣いた。
— まさらまんだー (@MasElektricity) November 29, 2015
ウェブデザイン技能検定2級の独学方法としては、学科試験は過去問で学習し、分からなかったところはインターネットや参考書で調べるといったやり方がオススメです。
実技試験にあっては毎年ほとんど同じ内容の問題が出題されているので過去問で対策しましょう。
先月受けたウェブデザイン技能検定2級の合格証書が届いた。
以下はこれから受ける人へのアドバイス。とにかく過去問をやる事。他の教材は一切不要だ。
俺は学科の過去問9回分をネットで入手して完璧に仕上げたら本番では9割取れた。
実技に至っては過去問1回分で十分。毎回同じ問題しか出ていない。 pic.twitter.com/LF8EzaXQSK
— SHIMA (@3H1M4) March 26, 2021
また、実技で使用するソフトとしてAdobe Photoshop、Adobe Dreamweaverがあります。
ウェブデザイン技能検定1級では学科試験、実技試験の両方で2級より幅広い知識と経験が必要になります。1級に限っては実技試験の場合にウェブサイトの設計と計画を作成しなければなりません。
そして、1級の受験資格に「2級合格後2年以上の実務経験者、または7年以上の実務経験者」とあるので、これまでとは違い必ず事務経験が必要となります。
そのため、全体の合格者は100人程と非常に難易度の高い試験となっています。
ウェブデザイン技能検定1級合格者、ようやく累計100人を超えた様子。
自前の1級実技試験対策のテキストをKindleで販売したいのだけれど、最大で20冊/年程度のマーケットしかないというニッチさ。
EPUB生成の実験をしていたのも、元はと言えばこれのため。
どうしたものかな。— 高井 歩 (@AyumuTakai) September 27, 2021
ウェブデザイン技能検定1級の独学方法として学科試験では2級と同じように過去問を中心として、不明点はインターネットなどで情報収集して知識を身につけましょう。
実はウェブデザイン技能検定はまだ全体的に普及しておらず、日本で受験している人も多くないため、1級の参考書は販売されていません。
ウェブデザイン技能検定の1級ってどんなかなと思って、対策あさってみるもなかなかこれといって無く、参考書も無く、過去問に一貫性無く、細目と過去問を手掛かりに時代に則って網羅的に覚えるということか…流石、日本に60人しか持ってない訳や
けどやるよ— 4ページ参照ポリタン/イラレ/WEBマーケティング (@king_of_4page) July 15, 2018
確かに1級は難易度も高く、過去問だけでは合格するのが厳しいですが、1級受講者に向けて対策講座なども開かれているので、試験前にそれらを受講し、理解を深めていきましょう。
しっかり準備してきっちり国家検定に合格しよう!1/22(水)ウェブデザイン技能検定1級実技試験 直前対策講座 https://t.co/8tbKxpG9IC pic.twitter.com/ve4z4J2LJE
— PR TIMESニュース (@PRTIMES_NEWS) December 16, 2019
また、先程も説明したように1級を受ける際は2級合格後2年以上の実務経験、または7年以上の実務経験が必要となってくるので、実際にサイトを運営したりして、経験を積んでおくことも重要になります。
ウェブデザイン技能検定の参考書のオススメ
では、ウェブデザイン技能検定のお勧めの参考書をいくつか紹介します。
世界一わかりやすいHTML5&CSS3コーディングとサイト制作の教科書
引用:amazon
HTMLではコーディングの基本から画像とリンク、リストとナビゲーション、テーブルやフォームのマークアップ方法を解説しています。CSSでは文字のスタイリングからレイアウト手法までを学べます。
実習ファイルをダウンロードし実際に記述することで効率よく学習できます。
ウェブデザイン技能検定3級ガイドブック
引用:ウイネット
ウェブデザインについて始めて学ぶ方向けになっている参考書になります。ウェブデザイン技能検定3級を合格するために必要な知識・技能を学習することができます。
初心者で学習する場合はこのガイドブックで知識をつけ過去問を解くとよいでしょう。
ウェブデザイン技能検定2級ガイドブック
引用:ウイネット
このガイドブックではウェブデザイン技能検定2級の合格に向けた知識・技能を学習できる内容となっています。
ネットチャレンジという練習問題がありパソコンやスマートフォンを使用しインターネット環境があれば、どこでもできるので効率よく学習することができます。
ウェブデザイン技能検定過去問題集3級
引用:amazon
ウェブデザイン技能検定3級の合格に必要な知識があるか過去問を解くことで確認することができます。また多くの過去問を解くことで出題形式に慣れることができます。
この過去問ではHTMLやCSSについての知識がある方向けに作成されているためHTMLやCSSについての解説は含まれていません。なので、初心者の方は上記の参考書などで勉強してから、こちらを使って試験勉強をすると良いかと思います。
ウェブデザイン技能検定過去問題集2級
引用:amazon
ウェブデザイン技能検定2級の合格に必要な知識があるか過去問を解くことで確認することができます。また多くの過去問を解くことで出題形式に慣れることができます。
この過去問では次のような知識がある方向けに作成しています。
・HTMLやCSSを理解しタグやプロパティを使用できる
・JavaScriptなどのプログラミング言語について一般的な知識がある
・Adobe Photoshop、Adobe Flash Professional、Adobe Dreamweaverを使ってウェブページに必要なコンテンツを作成できる
以上についての解説は含まれていませんので注意して下さい。
まとめ
今回はウェブデザイン技能検定を取得するために必要な内容を詳しく説明してきました。
まとめると
・ウェブデザイン技能検定の難易度は3級から1級になるほど高くなる
・ウェブデザイン技能検定は1級になると難関であるが独学可能である
・ウェブデザイン技能検定は3級と2級の参考書はあるが、1級の参考書は無い
となります。
ウェブデザインは広告市場においてニーズが高く多くの企業で必要なスキルとなっています。そのスキルを証明するためにウェブデザイン技能検定を受験しキャリアアップに活かしてみませんか。