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オラクルマスターゴールドの合格率や勉強時間、転職時の評価など

オラクルマスター資格は、データベースの管理や運用、保守など技術が重要視されている現代社会において、さらに需要が高まっている資格です。

 

この記事を読んでいる方の中には、オラクルマスターゴールドの取得を検討されている方もいるのではないでしょうか。

 

「オラクルマスターゴールドの合格率は?」

「合格するためにはどれくらい勉強したらいいの?

「オラクルマスターゴールドの資格は、転職の際に有利になるの?」

 

上記のような疑問や悩みをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

 

今回の記事では、オラクルマスターゴールドの

 

・合格率について

・オラクルマスターゴールド資格合格のために必要な勉強時間

・転職時の評価

 

上記内容について解説していきます。

 

オラクルマスターゴールドとは

オラクルマスターとは、オラクルコーポレーション(Oracle Corporation)の製品であるオラクルデータベースに関する資格で、オラクル社のデータベース製品に関する知識の保有を証明することができる民間資格です。

オラクルマスターゴールドとは、その資格のグレードの一つです。

 

オラクルマスターの資格はブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの4つのグレードがあり、ゴールドは2番目に難易度が高い資格となっています。

 

ゴールド資格を取得すると、パフォーマンス診断や障害状況のリカバリ技術の認定が証明されます。

また、ゴールド資格は「Oracle Certification Program」と連携し、世界共通の資格となっています。

 

オラクルマスターゴールドの資格を取得するためには?

オラクルマスターゴールド資格を取得するためは、

 

・前提資格の保有:同じ製品のオラクルマスターシルバーの資格を保有

・オラクル規定の研修(セミナー)を受講する

・試験に合格する

 

上記の3項目が必須となります。

それぞれの項目について解説していきます。

前提資格の保有

オラクルマスターゴールドに合格するためには、シルバーの合格が条件となります。

オラクルマスターの、どのグレードの資格も持っていない方はもちろん、ブロンズグレードまでしか資格を取得していない方も試験を受けることができません。

 

そしてゴールド資格は、製品バージョンによって11gと12cに分かれています。

ポイント

各試験のバージョン番号のうしろの英字は、「g」はグリッド・コンピューティング、「c」はクラウド・コンピューティングの頭文字で、最新は12cとなっています。

 

取得したシルバーの製品バージョンと同じ製品のゴールド資格を選択しましょう。

オラクル規定の研修(セミナー)を受講する

ゴールドの認定を受けるためには、試験以外に「オラクル認定コース」というオラクル規定のセミナーを1つ以上受講しなければなりません。

 

いくつか種類がある中から選択して受講する必要があり、セミナー会場で受講するものと、オンラインで受講するものがあります。

資格認定の対象となるコースはオラクルの公式サイトで最新情報を確認してください。

資格認定の対象となるコースはこちら

試験に合格する

オラクルマスターゴールドの試験はCBT(コンピュータ・ペースト・テスティング)方式で実施され、全国の会場(ピアソンVUE公認試験会場)で随時実施されます。また、いつでも申し込みが可能です。

受験のチャンスが多いことに加え、不合格となった場合でもすぐに再受験することができます。

 

オラクルマスターゴールドは、データベースの技術要素を包括的に理解し、状況に応じて適切な対応を行える方を対象としています。

構築やリカバリーだけでなく、チューニングの知識も問われます。

 

【試験概要】

出題形式 CBT方式(マウス選択問題)
試験時間 120分
出題数 80問
合格ライン 60%
試験受験料 会場試験:28,728円(税込)

オンライン試験:14,688円(税込)

前提条件 ・オラクルマスターシルバーが取得済みであること。

・オラクル認定コースを1つ以上受講すること。

主催団体

日本オラクル株式会社

 

【オラクルマスターゴールドの試験内容】

  • Oracleのバックアップ及びリカバリのソリューションの説明
  • 高速リカバリ領域の設定・説明
  • RMANに様々なバックアップ・タイプ及び計画の使用
  • データベース全体のバックアップの作成
  • バックアップを向上させる方法の使用
  • 非データベース・ファイルのバックアップの実行
  • 自動診断ワークフローの説明
  • SPFILE・制御ファイル・REDOログファイルのリカバリの実行
  • フラッシュバック・テクノロジの説明
  • イメージコピーなどを使用したデータベース間における表領域の転送
  • RMANのパフォーマンス調整
  • CDBの設定・作成
  • 非CDBデータベースのPDBへの移行
  • CDBとPDBを用いた永続表領域及び一時表領域の管理
  • RMANを使用したPDBの複製
  • データ・ポンプやSQL Loaderの使用
  • NOARCHIVELOGデータベースのバックアップ・リカバリ
  • RMANリカバリ・カタログの作成及び使用
  • 完全及び増分バックアップの実行
  • RMAN暗号化バックアップの作成
  • ASMディスク・グループのリストア
  • Oracle Secure Backupの設定・使用
  • フラッシュバック・データベースの構成・実行
  • バックアップ・ベースの複製データベースの作成
  • マルテナント・コンテナ・データベースのアーキテクチャの説明
  • CDB・PDBに対する接続の確立
  • 共通ユーザー及びローカル・ユーザーの管理
  • CDBとPDBを用いた操作とパフォーマンスの監視

ブロンズやシルバーと比べ、ゴールドの試験内容はより専門的な内容となります。

 

オラクルマスターゴールドは試験に加えて研修も必要になることから、ブロンズやシルバーに比べて合格するためにかかる費用が高くなります。

先述した受験料に加え、研修費として210,000~430,000円かかります。研修は合格のためには必須であり、費用も高額となるため、その面でも認定の難易度を高くしていると言えます。試験の内容自体は、シルバーより少しだけ難しい程度という情報が多いようです。

研修費用の捻出がネックとなり、受験者数はシルバーの半分に満たないと言われています。

 

 

職場によっては、受験料などを補助してくれるところもあるので、受験したいと考えている方は確認してみてください。

 

【オラクルマスター資格の有効期限】

有効期限はありません

 

しかし、データベース製品がバージョンアップをすれば、オラクルマスター資格もバージョンアップします。

当たり前のことですが、取得した資格が自動的にアップグレードすることはありませんので、保有資格はそのまま放っておくと使われているデータベースより古いバージョンになっていきます。

 

オラクルマスター試験では、過去のバージョンから、バージョンアップをさせるという認定試験も存在します。

 

例えば、オラクルマスターゴールド オラクルデータベース11gの資格を保有している人が、仕事で12cのデータベースを使用することになり、資格をアップグレードしたいという場合は、12cの一番下のグレードであるブロンズから順番に取得をする必要はなく、アップデート用の試験に合格するだけで、12cのゴールドとして認定を受けることが可能になります。

 

すなわち、今ゴールドの試験を取っておけば、将来のバージョンアップがあったとしてもアップグレード資格を受けるだけで資格を更新保持していくことが可能となります。

 

オラクルマスターゴールドの合格率は?

オラクルマスターゴールドの合格率・合格者数・受験者数は公開されていないため、正しい値は不明ですが、合格率は65%前後とされています。また、ゴールドの偏差値は65程度です。

 

ゴールド資格は、既にシルバーの資格を取得しているため、十分な知識や経験を有する人が受験する試験です。合格率だけ見るとそんなに難易度が高いようには感じませんが、実際は合格率で見るほど難易度は低くありません。

 

しかし、必要な勉強をして試験対策を行うことで、十分合格を目指せる資格です。

 

これから、合格のためにはどれくらい勉強時間を費やしたらよいのか、また、どのような学習方法があるのかを説明していきます。

 

オラクルマスターゴールドに必要な勉強時間

オラクルマスターの中でも、難易度が高いランクであるゴールドですが、合格のために必要な勉強時間の目安はシルバーの資格をすでに取得している人で40時間と言われています。勉強期間としては、約2か月で合格できるまでに成長できるとされています。

 

先述した通り、ゴールドの資格取得のためにはシルバーの資格が必要となります。シルバーの合格のためには、目安として約40時間の勉強時間が必要といわれているので、オラクルマスターの資格が何もない方がゴールドに合格するためには、シルバー合格のための勉強時間と合わせると約80時間の勉強量が必要になります。

 

2020年に資格体系が変更されたため、従来はゴールド取得にシルバーとブロンズの両方の資格取得が必須でしたが、ブロンドの資格取得は必須ではなくなりました。

ブロンズ試験から受験したいという方は、上記の80時間に加えてブロンズ試験合格のための勉強時間が加算されます。ブロンズ取得にかかる勉強時間はおよそ40時間とされているため、合計約120時間が必要となります。

 

本人の集中力や持っている知識、経験によっても変化してきますが、ブロンズやシルバーと違い、ゴールド試験はより専門的な内容となります。そのため、深い勉強が必要になります。

既存の知識や業務経験だけでは補えない試験範囲となるため、実務でオラクルをたくさん使っているという方でも、ある程度の学習勉強の確保が求められます。

 

オラクルマスターゴールドの勉強法について

オラクルマスター資格合格のための勉強法について、

 

・参考書を活用しよう

・実機に触れよう

・勉強会や対策講座の活用

 

上記三点について、これから解説していきます。

参考書を活用しよう

オラクルマスターゴールドは試験範囲も広く、出題内容も本番を迎えてみないと分かりません。本番にどのような問題が出ても対応できるように、参考書を活用してしっかりと対策しましょう。

 

【オラクル認定資格試験対策書】ORACLE MASTER Gold[Gold DBA11g](試験番号:1Z0-053)完全詳解+精選問題集

引用:Amazon

価格:5,170円(税込)

白本と呼ばれているオラクルマスターゴールドの参考書です。問題集も収録されています。

この参考書のポイントは、丁寧かつ必要十分な要点解説と、豊富な模擬問題です。
オラクル・トレードアワードの受賞経験を持つ講師陣による、要点を押さえた丁寧な解説が魅力の一冊となっています。

 

オラクルマスター教科書 Gold Oracle Database 12c

引用:Amazon

価格:7,480円(税込)

オラクルマスターゴールドに合格するための黒本と呼ばれている参考書です。解説編と練習問題編の2分冊構成となっており、実際の試験対策として、本試験と同形式・同レベルの問題が豊富に収録されています。

多くの受験生がこちらの参考書を勉強に使っており、初めてオラクルマスターゴールドの勉強を始める方にオススメの参考書となっています。

実機に触れよう

オラクルマスターゴールドは実技試験がありません。そのため、実機に触れなくてもよいと考えている方もいるかもしれません。

しかし、実際に実機を触れないと分からないことも多くあります。試験問題の理解度を上げるためにも、実際にソフトを入れて実機に触れてみた方がよいでしょう。

勉強会や対策講座の活用

オラクルマスターゴールドの試験対策をする上で、独学で行うことに不安を感じる人もいるでしょう。

 

独学に自信がない方は、オラクルマスターの勉強会や対策講座の利用をお勧めします。一からオラクルマスター対策を行える講座も存在するため、安心して勉強に臨むことができます。

 

講師から直接わからない点などを教えてもらえるので、独学と比べて短期間での合格が目指せます。

また、個別指導方式の講座もあるため、自自分の理解度やスケジュールに合わせた試験対策が可能となります。

 

勉強会の情報はオラクル社の公式サイトで確認できますので、気になる方はチェックしてみてください。

勉強会の情報はこちら

 

転職時の評価は?

結論から言うと、オラクルマスターゴールドは転職に有利です。

 

IT系企業の面接官であれば、オラクルマスターの資格を知らない人はいません。

オラクルマスターゴールドは上級クラスの資格であり、オラクルデータベースを採用している職場では即戦力となるため、転職時における評価は高くなっています。オラクルマスターゴールドの認定を重視している企業であれば、転職できる可能性は高いでしょう。

 

具体的に言うと、

・研究部門などが存在する大手の企業

・シンクタンク

・IT系コンサルティングファーム

・監査法人のデータ分析・IT監査チーム

 

などで非常にニーズの高い資格になっていますので、これらの分野への転職をに非常に有利になる資格と言えます。

 

しかし転職先によって資格の取り扱いが異なるので、転職先がオラクルマスターゴールドの資格取得者を求めているのかや内定に有利に働くかは、事前に確かめておくことをお勧めします。

 

また、就職後に資格手当が支給される企業も多くありますので、就職後の待遇が良いところも多いことがわかります。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

今回の記事では、オラクルマスターゴールドについて解説しました。

 

まとめると、

・合格率は比較的低く、難易度が高い

・勉強時間は約80時間

・転職に有利な資格であり、転職後の待遇が良い企業も多い

となります。

 

オラクルマスターゴールドは、難易度が高く、合格までに相当量の時間が必要となります。

しかし、取得すれば転職に有利になる可能性が高く、取得して損はない資格です。

 

興味がある方は、ぜひチャレンジしてみてください。

この記事が、あなたの参考になれば幸いです。

 

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