医療事務という仕事は、病院の顔として無くてはならない仕事ですよね。地域関係なくライフステージに合わせた働き方ができるので、年齢問わず人気の職業となっています。
そんな中『将来医療事務に就くために、医療事務検定試験に挑戦したい』と考える方も多いでしょう。
しかし
『独学でも受かるの?』
『医療事務の試験って難しいの?』
『テキストや参考書はどれがいいの?』
といった疑問や不安もあるかと思います。
そこで今回は以下の事について詳しくご紹介します。
・医療事務検定試験は独学でも受かるのか
・医療事務検定試験の難易度は?
・医療事務検定試験の勉強方法は?
・医療事務検定試験の過去問やテキストについて
目次
医療事務検定試験は独学でも受かるのか
医療事務検定試験は、受験資格は特にないので独学での勉強で受験することも可能です。転職のために、働きながら独学で挑戦される方もいらっしゃいます。
また医療事務検定は、実は民間の団体が行う検定であり国家資格ではありません。医療事務に従事するための必須資格ではないので、既に医療事務の仕事に従事している人もキャリアアップの為に取得する場合もあります。
https://twitter.com/12Sj75fgqyUM8Sx/status/1371973810946121730
医療事務資格を独学で取得 http://t.co/IkR7YDNaPs 医療事務技能検定は既に持っているので( ̄▽ ̄;) これを独学で頑張ってみようかなと。そういや患者さんがいない時間帯に医療事務の本を読んでたら「検体検査…?勉強してるねぇ♪」と先生に言われたっけw
— ぴろぞう (@kemonoland) September 14, 2013
独学で勉強する場合、以下のようなメリットがあります。
・費用が抑えられる
・時間管理が自由である
独学の場合にかかる費用は、テキスト代や受験料費くらいですので少ない予算でも挑戦することができます。
また仕事をしながら取得を目指す場合ですと、通学のように決まった時間に受講するのは難しいですが、独学なら自分のライフスタイルに合わせてスキマ時間で勉強していく事ができます。
しかし反対に、独学でのデメリットもあります。
・取得までに時間がかかる
・自己管理出来る人でないと難しい
医療事務検定試験は情報量が多いため、テキスト選びや学習スケジュールを立てるだけでもかなりの時間がかかるでしょう。さらに、専門性の高い部分なども自分で調べなければなりませんし、添削もしてもらえないのでそこにも時間がかかります。
早く資格取得をしたいという事であれば、人に習うのが一番の時短です。
また、自己管理能力がないと独学での合格は難しいです。これはどんな勉強においてもそうですが、自分で時間を見つけ、試験日に合わせてスケジュールを立てて勉強できるかどうかが鍵となるでしょう。
医療事務検定試験の難易度
医療事務検定試験は一般的な国家資格と比べて、それほど難しくないと言われています。2020年度の合格率も92.2%とかなり高いです。
その理由としては、試験中の教材や参考書の持ち込みが可能という点が大きいでしょう。事前にしっかりと勉強し備えて行けば、一発合格も難しくない検定となります。
医療事務検定の試験内容は以下のようなものとなっています。
科目 | 問題数 | 内容 |
学科試験 | 2題(正誤問題20問、記述5問) | 医療保険制度の概要 高齢者医療制度 公費負担医療制度(生活保護) 保険医療機関の受付事務と請求事務 保険診療に関連する法規 診療報酬点数表〔医科〕より、点数算定の基礎について |
実技試験 | 医療費の計算(会計欄)
2題(外来1題、入院1題)作成 |
基本診療料 医学管理 在宅医療(往診) 検査 画像診断 投薬 注射 リハビリテーション 処置 手術 麻酔 病理診断 |
引用:医療事務検定情報サイト
試験中はテキスト、参考書の持ち込みが可能なので細かく暗記をする必要はないです。
しかし、医療事務検定の試験時間は学科・実技合わせて2時間しかありません。すべての項目を資料を引きながら回答していたら時間切れとなってしまう可能性がありますので注意しましょう。
医療事務検定試験の独学以外の勉強方法は?
独学以外の勉強法としては、日本医療事務協会が認定している医療事務講座を受講するという方法があります。
医療事務講座には、通信と通学の2コースがあります。
・通信コース
・通学コース
ここからはこの2つのコースについて説明していきます。
通信コースを受講する場合
通信コースは、その名の通り在宅で勉強するコースです。学校に行く必要もないですし、時間の都合が付けやすいので、働きながらの取得や産休育休中の取得を目指す人にもオススメです。
通信コースの概要は以下のようになっています。
標準学習期間 | 受講料金※教材費込み | |
通信コース | 3ヶ月(最短学習期間1ヶ月) | 37,400円(税込) |
家で自分で勉強すると言うと独学とあまり変わらないようにも感じるかもしれません。ですが、既にテキスト類が揃えてあり、期間に合わせてカリキュラムが組まれているのですぐに勉強を始めることができます。
計画的に勉強できないという人から、自分のペースで勉強したいという人でも取り組みやすいでしょう。
通学コースを受講する場合
通学コースは、学校に登校し授業を受けながら勉強していくコースです。場所は宮城県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・愛知県・大阪府の6箇所にあります。
通信コースの概要は以下のようになっています。
標準学習期間 | 受講料※教材費込み | |
通学コース | 5日間(5時間×2日・6時間×3日) | 60,500円(税込) |
通学の最大のメリットはやはり“取得までのスピード”ではないでしょうか。学校に通い授業を受ける分、自由に調整できない拘束時間がありますが、5日間くらいならなんとかできる、という方もいるでしょう。
医療事務検定試験の過去問やテキスト
では最後に、医療事務検定の参考書類の選び方・入手方法について以下の順にご紹介します。
・医療事務検定試験の過去問入手方法
・独学にオススメの参考書3選
医療事務検定試験の過去問入手方法
医療事務検定試験の過去問は、日本医療事務協会が行っている医療事務講座のテキストとして販売してあります。
しかしこちらは受講生、修了制のみ購入可能となっていますので、受講していない人は入手することができません。
ですので独学の場合は、医療事務関連のテキスト等に掲載されている演習問題での勉強になるでしょう。
また、医療事務関連の他試験の主催団体サイトや、過去問取り扱いサイトで紹介されている演習問題もあります。参考書で理解が深まったら過去問で模擬試験を行い、自己採点してみるといいでしょう。
医療事務未経験者や、資格取得初心者にもオススメの参考書3選
参考書類も過去問と同じで、日本医療事務協会の医療事務講座を受講することで入手することができます。しかし独学の場合は、医療事務関連の参考書から自分で選んで購入することとなります。
選ぶ際は以下の事をしっかり確認して購入ましょう。
・自分のレベルに合っているか、読みやすいか
・最新の情報が掲載されているか
本屋さんなどの市販の参考書でも、医療事務に関するものは沢山あります。専門用語なども多く医療事務未経験の人は読みにくいものもありますので、自分のレベルにあった内容のものを購入しましょう。
また医療事務関係の参考書は診療報酬改定などによって書き換えられる部分も多いので、最新の情報のものを選びましょう。
ここでは、初心者向けのものから段階に合わせて3冊の参考書をご紹介します。
1.医療事務初心者でも分かりやすい参考書
最新 医療事務のすべてがわかる本: 医療事務の仕事と魅力を徹底紹介!
こちらの本は、“医療事務に従事したい人や、資格取得を目指す人のための実用書”となっております。医療現場の実際の声なども掲載されているので、未経験者でも医療事務の仕事を理解しやすい一冊です。
2.レセプト練習のためのレッスン帳
2020-21年版 診療所事務職のための外来レセプトレッスン 基本(内科)
レセプト事務は医療事務ならではの業務ですので最初は難しいと感じるでしょう。この本ではどこに何を書くのかなどの基本的な事から、明細内容を患者さんにどのように説明するかまで初心者にも分かりやすく説明してあります。
また、既に医療事務に従事している方のスキルアップにも役立つでしょう。
3.合格後の仕事でも必須のアイテム
診療点数計算は医療事務の中でも重要な業務ですので、今後の仕事をする上でも欠かせない一冊になります。
中はフルカラーで、色ごとに整理されているのでとても見やすいです。また、最新の診療報酬改定にも対応していて、発刊後の追加告示をHPで通知・フォローもあり安心です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?医療事務検定試験についての疑問や不安は解消されましたか?
今回の記事では
・医療事務検定試験は独学でも合格は可能
・医療事務検定試験の難易度は高くない
・医療事務検定試験の勉強法は独学・通信・通学の3つがある
・医療事務検定試験の参考書は沢山あるので、自分に合ったものを探そう
という内容で、医療事務検定試験について紹介していきました。
少しでも、資格取得に向けて頑張る方の参考になれたなら幸いです。応援してますよ!